「今秋、阪急から10年ぶりに新型車両がデビュー!」
阪急(神宝線系統)
阪急は先月6日、通勤用の新型車両(8両編成)として、神戸・宝塚線に「1000系」を、京都線に「1300系」をそれぞれ導入すると発表しました。
運用開始は今年秋からで、阪急では、
9300系が平成15年に新型車両として登場して以来、10年ぶりの新型車両の登場となります。
以下は、その新型車両(1000系)のイメージ図です。
新型車両は、「すべてのお客様に快適な移動空間〜さらなる環境性能の向上〜」という開発コンセプトのもと、「静かさ」と「省エネルギー性能」を追求し、走行装置に低騒音型機器を採用することにより、車両内の騒音を前形式車両(9000系・9300系)に比べ約40%カットし、また、最新のVVVFインバータ制御装置の採用や全ての照明機器のLED化などにより、消費エネルギーも前形式車両に比べ約20%(それ以前の既存車両と比較した場合は約50%)削減します。
安全面では、車体正面の強度を向上させるほか、座席端の仕切り板を大型化し、握り棒の増設等が行われます。
バリアフリー面では、車いすスペースの拡大や、車内案内ディスプレイの大型化(32インチハーフサイズ)による視認性の向上等が行われます。
これら新技術を積極的に採用する一方、マルーンとアイボリーを組み合わせた車体色、木目調の化粧板、ゴールデンオリーブ色の座席など、従来の「阪急車両」の外見的な特徴はそのまま踏襲し、新型車両の形式番号についても、10000系、13000系とはせず、かつての形式番号の1000系と1300系を復刻させる形となりました。
ちなみに、旧1000形は、昭和29年に高性能車の試作車両として登場して昭和59年まで運転され、旧1300系は、昭和32年に京都線用の高性能車両として登場し昭和62年まで運転されていました。

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