「せや、一生懸命やねん。所詮、凡人やから死に物狂いでこれでもかいうくらいやらな何にもなれへんねん。だから、やってる。でや!でや!でや!でや!やってるやろ。」
「だから具体的に何やねん。」
「・・・。」
もうええ。こんなヤツとは話しせえへん。具体的に何とかより、とにかく何かやねん。具体的なモンなんかわかるほど頭よーないねん。とにかくやってやってやりまくんねん。そうしとったらできる、できる、絶対できる、そんな気がする十九の頃から。漠然と確信してた。毎晩、毎晩すごすたびに、どんどん、どんどんわかってく。やってやってやりまくったら、だんだん、だんだんみえてくる。チラッ、チラッと街中のローライズジーンズのようにうっすら、看護婦の下着のようにボヤーっとみえてくる。それをいっつもたのしんでる。だから毎晩やっている。そのとき、そのとき、充実感を十二分に感じながら今日もやってる。だから今日もやりたなる。それでええやろ。