非連続小説『じゅげむの人間体験記』

福岡二日目。起きて、しんちゃんと４人でラーメンを食いにいく。きのういったとこは非常にお上品だったので、もっと雑な、おおざっぱなのが食いたかった。そういう意味で長浜ラーメンは最高。座った瞬間に出てくる。替え玉なんか言い終わるまえに出てくる。安い。おっさんだらけ。リアル福岡。またいこ。食った後の午後のひとときは大濠公園でまどろむ。アンリとメグルはボートに乗ってビショぬれ、ボクは大人なのでベンチでハトとしゃべってた。
で、本日の会場に向かう。といってもきのうのとこの上。このビル、路地の奥にあってとっても怪しげなかたち。そんな場所できょうもやる。
生生生生、生でやってる。この日は正直、三人が噛み合わんかった。ノリにのれなかった。それでも完全燃焼してやろというボクと冷めたふうにみえた二人とが空回ってもうた。終わって二人にあたった。腹が立ったのであたった。そんなボクがまちがえてた。三人で納得いくまではなした。バンドのノリがあってこそノリにのるという当たり前の事にいきついた。きょうのお客さんにはわるいが、バンドにとっては重要なライブやった。バンドは生である。人間は生きているのである。ええ時も悪い時もあるのである。言い訳ではない。それをさらけ出すのがライブ。それをやるのが人間やと改めて思た一日やった。