2冊目のデーケン本「ユーモアは老いと死の妙薬」アルフォンス・デーケン 講談社(1995)が届いたので 今度こそは「老いと死にユーモアを」と言う彼の哲学を学べると期待して一気に読んだ
この本にも著者のサインが入っていました
第一章がユーモアと笑いの効用となっていて 期待したのですが ユーモアとはと言う解説が殆どでした
ユーモアは失敗を笑って誤魔化すツールであり 愛と思いやりの表現の一つだとか 語源はラテン語のフモーレス(液体)で活力を運ぶ つまりノーマン・カズンズの自然治癒力の紹介であったり ジョークは頭 ユーモアは心で表現する自己風刺と自己発見だとか
ユーモア人は風邪をひかないと言う程度のユーモアでした
マイクは死それ自身にユーモアを見付けたいのです
如何して死生学の日本での先駆者となられたかは ルドヴィコ・茨木(長崎26聖人最年少殉教者)が聖歌を唱えて全うしたことに12歳の時に関心を持ったからだと言う
広めようとしたUSA式の死の準備教育は 1986年上智大で帰国講演した千葉敦子の教えだと言う
やっぱりマイクはこれから死自体に楽しさを見付けなければならない
それがなければ そしてそうでなければ死ねないと思っています
必ずあると信じてこれからもっと修行します
それには何より死に近付かないと出来ないかも知れませんし それは千葉やデーケンの言う準備教育と言うような他人から教えられて分かるものではなく 自分で体験して見付けるべきもののように思います
日本のこれまでは死の隠蔽の文化でしたが サムライは死を賭けて大事をなしました
それこそ隠蔽ではなく自己表現です
隠蔽や恥の為に出来なかったことを 死に逝く前にやり遂げる楽しみがある筈だと信じているマイクです

モルヒネやバイアグラだけでなく LSDや脱法ハーブぐらいは最後に楽しんでいいのではないか
終末期には許される時代が来ると信じています
これから もっと本質的な色々の楽しみがあるであろうことを信じて探し続けます
死の間際まで 少しでも多くの可能性を信じて

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