作家 辺見庸が 新聞に「誰が誰をなぜ殺したか」と題して相模原事件特別寄稿を載せる
動乱期の世界各所で 原因不明の激しい痙攣症状を起こしているのに例えて これらが正義や使命としてなされたことの怖さは 共通するとして 惨劇を狂気として見下すだけでは済まないとしている
別種ではあるが テロに変わりがないとも
そのテロに対して 反米ゲリラに対してのアメリカの正義のようになっていいのか
テロを撲滅するには なぜ殺す必要があるかを分からずに 正義としての答えは生まれません
テロにはテロの正義があるかもしれません
辺見は 都知事石原慎太郎が障害者施設で「ああいう人ってのは人格があるのかね」と言ったこと また出生前診断で異常が見つかれば 90%以上が中絶することを取り上げ 人の持つ原罪は克服されていないと言うことは 彼が我々の影ではないかと締めている
単純な断罪だけで済まそうとする世論を批判する論壇のようですが もっともっと論を勧めて頂きたいと思って読んだ

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