これま使っていたカシオの計算機では、÷÷と2回押したら分子と分母が入れ替
わったので特に不自由していませんでした。しかし、カシオの電卓が壊れ、他社
のものに買い替えたので逆数の計算に困っていました。
◆電卓の÷=で逆数を求めるには?
今回の試験前にどうにかならないかといろいろ操作している間に、×=で定数の掛け算があるのを思い出し、試してみると÷=で定数の割り算になることが分
かりました。並列接続抵抗、直列接続コンデンサー、複数の電源と抵抗があるミルマンの定理の計算に役立ちます。
(注)後日、とあるメーカーの電卓取説をダウンロードしてみると、きちんと説明があったので当たり前の機能のようです。
◆並列抵抗10Ω、5Ωの計算の場合
複数の計算方法がありますので、適宜使い分けをして下さい。
個人的には筆算と同じ流れなので、Bの方法が一番馴染みます。
@【各抵抗の逆数の和】の逆数
・教科書通りに各抵抗の逆数の和を計算し、逆数をとります。
・抵抗2個以上は、必ずこれで計算します。
・ただし、この操作で細かい数値を出さないで分数のまま次のステップへ移ると楽に解ける問題があるので注意が必要です。
・キーストロークが一つ少なく、数字は一回のみ入力で済みます。
電卓操作:C 10 ÷ M+ 5 ÷ M+ RM ÷=(逆数) 3.33
AM+キーを使って R1xR2/(R1+R2)を計算
・先に分母の和をメモリーして、分子の計算結果を分子をメモリーから呼び出した分母で割ります。
電卓操作:C 10+5 M+ 10×5 ÷ RM = 3.33
Bメモリーを使わないで R1xR2/(R1+R2)を計算
・抵抗2個の時は、先に分母の和を計算して、次にそれぞれの分子で割って逆数を取ります。
電卓操作:C 10+5 ÷10 ÷5 ÷=(逆数) 3.33
(おまけ)
◆分母に沢山の計算項目がある式に応用
例えば、共振回路の周波数を求めるときには先に分母計算してから逆数をとると、計算の途中経過も直観的に見えて簡単に回答を求めることができます。
◆ 独立したメモリーが二つ(M+とGT)ある電卓(例:Canon LS-101T)を使うと、若干操作は複雑になります
が、ミルマンの定理の様に、「分子と分母に分数の計算式がある式」も筆記しないで電卓で答えが出せるようになります。
どうぞ、みなさんもいろいろとお試しください。

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