今回の旅行中、いろいろな場面に出くわしましたが、年に一度のシバ神の誕生日がパシュパティナートで盛大に祝われるという日にめぐり合わせました。
この日はネパール国内はもとより近隣諸国、インドやバングラデシュからもサドゥー(修行僧)がやってくる大きなお祭りです。
これは行かねばなるまい。
確かに、寺院に向かう行列は2〜3Kmに連なっていました。わたしは一目で観光客と分かりますし、頭だけは修行僧以上に剃り上げているので優先的にお寺の境内にも入れましたが、そこに向かうまでも大変でした。
ガンジス河の支流であるバグマティ河の河畔では亡くなった方を荼毘にふす儀式が執り行われていました。
立ち昇る煙が見渡せるやや小高いところではふたりのサドゥーが火を焚いて何やら読経している風でした。そのふたりを取り囲んだ若者たちが何やらサドゥーに向かって叫んでいました。多分「やーい、何やってんだァ」「お前の○○ちいせえなー」なんて言葉を浴びせかけていたのでしょう。
「もう我慢がならね〜」と、ふたりのサドゥーは立ち上がるやいなや焚火の灰をぶちまけるわ、持っている槍を投げつけるわ(本気で!!)周囲を取り囲んでいた群衆は必死で逃げ回る、という光景。
これ以上は怪我人が、というところで「まあ、まあ」と警官が中に入ってサドゥーをなだめる。という多分筋書きのあるようなないような。
でも、わたしにも灰はかかるわ、逃げ惑う群衆に押されるわでプチパニックになりました。
「写真撮ったら槍投げられるかな」と思いながらこの写真、撮りました。
■ネパール、エスニック不思議雑貨のイトウ・ショウジ

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