自転車で走っていると、女子中学生ふたりが川土手に座ってかがみこんでいました。少し離れて通り過ぎる時、そのうちのひとりが急に立ち上がって、紙ヒコーキを飛ばしました。紙ヒコーキを折っていたのです。
その紙飛行機は、いったんは舞い上がりましたが、急降下してわたしの自転車の前に落ちました。自転車の前輪でその紙ヒコーキを踏みそうになった時、ふたりは大きな声で「キャーッ!!」と叫びました。
サッ、と避けて踏まずに済みましたが、びっくりしたのはその叫び声の大きさです。近所の人が誤解するくらいの大きな声でした。

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