HyperStarを諦めないレーザ光軸合わせ HyperStar for C-11関連
落ち着いて考察してみましたが、やはり光軸が合っていないだろうと
言う結論に達しました。私の手元に来た段階で試写したところ(D-5500)、
どうにもならないピントだった訳です。
次にK−1でF10主焦点で撮影しましたが、この時は副鏡を調整しています。
ただ、得られた画像は完全な片ボケでした。
後日、今度はK−1をHyperStarに付けて試写しましたが、どうやっても
星像が収束せずに拡散して行きました。
こんなもんじゃないはず!
夜中に補正版を外した際は、当然ながら同じ位置に戻しました。
ん?
この補正版位置は、本当に正しいのだろうか・・・?
私の手元に来た段階でHyperStarはかなり傾けた調整がされていました。
まあ、シュミカセは主鏡が傾く構造だから、こんなになってしまうのかも?
と、あまり疑いもせずに試写に突入したわけです。
が、
出てくる星像は、どう見ても光軸が合っていない時の星像でした。
それでも前回までの作例程度にはなっていましたが、等倍は見れたものではなく、
フツフツとしていました。
気に喰わん、ど〜にも気に喰わん!
と言うことで、根本から疑って光軸調整をやり直すことにしました。
まずは、前回までに合わせた状態です。これ以上は良くならなかった状態。
接眼部基準でセンターロック式レーザコリメータを使用。
これは副鏡からの反射光ですが、大きくズレています。

次にHyperStarを付けた状態(光軸もこれ以上はムリ状態で合わせたつもり)。

やはり大きくズレています。

接眼部基準レーザが補正版中央に来ているか確認。

HyperStarを取付けて光軸調整機構をベタ付けにし、補正版を回転させながら
レーザ位置を確認しました。
これが元の位置ですが、結構ズレています。

補正版を回転させて最も良い位置で固定します。

HyperStarを付けた状態でもレーザセンターを確認。


私の手元に来た段階で補正版の回転位置が適正ではなかったようです。
補正版の回転位置が分かるように黄色い○テープを貼りました。

補正版押さえリングと鏡筒にも貼りました。

この時点でレーザ戻り位置はココ。

HyperStarの光軸調整機構をほんの少しだけ動かしてセンターにしました。


前回、K−1撮影時に調整した時は1mm近くすき間が空いて斜めっていましたが、
今回はほんの気持ち程度ですき間はありません。

この状態でK−1を取付け、大きく傾けたらどうなるか・・・

レーザはセンターの穴に入っています。

一番厳しそうな角度へ。

やはりセンターの穴に入ったままです。

補正版が撓むと言っても、レーザが露骨に動くほどではないようです。
また、光軸がズレた状態で撓めば、より一層大きなズレとして目立つと思います。
もしかしたら・・・
K−1を付けた状態でも対象ごとの光軸調整からは解放されるかも!?
次に副鏡に戻して主焦点側の光軸調整をやりました。


------------
これで、昼間やれるだけのレーザ光軸調整は完了です。
主鏡のミラーシフト以前の問題があったようですね。(-_-;)
いくらミラーシフトと言っても、HyperStarを1mm近くも傾けないと星像が
小さくならないこと自体がおかしかったわけです。
本日のレーザコリメータによる調整後は、接眼部基準で補正版、副鏡、
HyperStarが正しく配置されています。これでとてつもなく狂っていたら、
それは主鏡サポートが大きく傾いていることを意味しますが、
流石にそれは無いと思います。イヤ、無いことを祈るのみですが。
さて、
今夜は快晴のようですね。
まずはK−1で主焦点とHyperStar撮像を行い、今までの星像と比較したいと
思います。HyperStarの名誉のためにも頑張るにゃ!
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言う結論に達しました。私の手元に来た段階で試写したところ(D-5500)、
どうにもならないピントだった訳です。
次にK−1でF10主焦点で撮影しましたが、この時は副鏡を調整しています。
ただ、得られた画像は完全な片ボケでした。
後日、今度はK−1をHyperStarに付けて試写しましたが、どうやっても
星像が収束せずに拡散して行きました。
こんなもんじゃないはず!
夜中に補正版を外した際は、当然ながら同じ位置に戻しました。
ん?
この補正版位置は、本当に正しいのだろうか・・・?
私の手元に来た段階でHyperStarはかなり傾けた調整がされていました。
まあ、シュミカセは主鏡が傾く構造だから、こんなになってしまうのかも?
と、あまり疑いもせずに試写に突入したわけです。
が、
出てくる星像は、どう見ても光軸が合っていない時の星像でした。
それでも前回までの作例程度にはなっていましたが、等倍は見れたものではなく、
フツフツとしていました。
気に喰わん、ど〜にも気に喰わん!
と言うことで、根本から疑って光軸調整をやり直すことにしました。
まずは、前回までに合わせた状態です。これ以上は良くならなかった状態。
接眼部基準でセンターロック式レーザコリメータを使用。
これは副鏡からの反射光ですが、大きくズレています。

次にHyperStarを付けた状態(光軸もこれ以上はムリ状態で合わせたつもり)。

やはり大きくズレています。

接眼部基準レーザが補正版中央に来ているか確認。

HyperStarを取付けて光軸調整機構をベタ付けにし、補正版を回転させながら
レーザ位置を確認しました。
これが元の位置ですが、結構ズレています。

補正版を回転させて最も良い位置で固定します。

HyperStarを付けた状態でもレーザセンターを確認。


私の手元に来た段階で補正版の回転位置が適正ではなかったようです。
補正版の回転位置が分かるように黄色い○テープを貼りました。

補正版押さえリングと鏡筒にも貼りました。

この時点でレーザ戻り位置はココ。

HyperStarの光軸調整機構をほんの少しだけ動かしてセンターにしました。


前回、K−1撮影時に調整した時は1mm近くすき間が空いて斜めっていましたが、
今回はほんの気持ち程度ですき間はありません。

この状態でK−1を取付け、大きく傾けたらどうなるか・・・

レーザはセンターの穴に入っています。

一番厳しそうな角度へ。

やはりセンターの穴に入ったままです。

補正版が撓むと言っても、レーザが露骨に動くほどではないようです。
また、光軸がズレた状態で撓めば、より一層大きなズレとして目立つと思います。
もしかしたら・・・
K−1を付けた状態でも対象ごとの光軸調整からは解放されるかも!?
次に副鏡に戻して主焦点側の光軸調整をやりました。


------------
これで、昼間やれるだけのレーザ光軸調整は完了です。
主鏡のミラーシフト以前の問題があったようですね。(-_-;)
いくらミラーシフトと言っても、HyperStarを1mm近くも傾けないと星像が
小さくならないこと自体がおかしかったわけです。
本日のレーザコリメータによる調整後は、接眼部基準で補正版、副鏡、
HyperStarが正しく配置されています。これでとてつもなく狂っていたら、
それは主鏡サポートが大きく傾いていることを意味しますが、
流石にそれは無いと思います。イヤ、無いことを祈るのみですが。
さて、
今夜は快晴のようですね。
まずはK−1で主焦点とHyperStar撮像を行い、今までの星像と比較したいと
思います。HyperStarの名誉のためにも頑張るにゃ!

タグ: HyperStar
2017/3/4 10:33
投稿者:☆男(hoshiotoko)
2017/3/3 22:59
投稿者:北杜の犬
☆男さんのようにいじれる人は少ないですから、カセグレン系は難しいですね。試写楽しみにしてます。
2017/3/3 20:15
投稿者:☆男(hoshiotoko)
星雲志さん
ハイ! 雲泥の差です!
もう、全くお話にならない程の大差で良くなりました。
現在休憩中・・・ってそこかい!
期待してください HyperStar 凄いです。
ついでに、直焦点も十分凄いです。
光軸が合っているとこんなに違うのかと言うほど違います。
な〜んだ、やっぱり補正版が傾いていたってオチですか(爆)
ハイ! 雲泥の差です!
もう、全くお話にならない程の大差で良くなりました。
現在休憩中・・・ってそこかい!
期待してください HyperStar 凄いです。
ついでに、直焦点も十分凄いです。
光軸が合っているとこんなに違うのかと言うほど違います。
な〜んだ、やっぱり補正版が傾いていたってオチですか(爆)
2017/3/3 19:06
投稿者:星雲志
おっ、こ、こ、これは、一筋の光明か。神様、仏様、レーザー様
そもそも補正版の光軸が合っていなかったみたいですね。
レーザーコリメーターで光軸が合い、条件が揃った状態での撮影に期待しています!!
そもそも補正版の光軸が合っていなかったみたいですね。
レーザーコリメーターで光軸が合い、条件が揃った状態での撮影に期待しています!!
おはようございます。昨晩は2時に突然曇って撤収となりましたが、有意義なデータが
沢山撮れました。私は今までシュミカセ系は使ってきませんでした。
C-8は持っていますが縮小コリメート用と観望用程度でした。
”シュミカセは、まあ、そこそこ何にでも使えるけどね・・・”
的な世評が浸透していて、本気撮りに使う気がしなかったのです。
今回も初めは疑心的な目で見ながら試写していましたが、キチンと光軸調整を
やったらまるで別物に化けました。F10のシュミカセをF2で使い、しかも良像範囲も
K−1フルでもなんとかなるってのは凄すぎます。
もちろんケラレや周辺減光から、仕様ではφ27mmとなっていますが、
星団などの場合はFlatAideなどの処理で35mmフルでも使えそうです。
直焦点撮像ではF10はコマ収差が目立ちますが迫力ある系外銀河が撮れます。
そもそも、この焦点距離ではシーイングが支配的になってくるので、
設計上の星像集光シミュレーションはあまり当てになりません。
C-11は惑星に使って良い結果を出されている方が多くいらっしゃいますから、
本来は高倍率が得意な鏡筒です。Kenko AC-No,2などで簡易フラットナーを
作ればF8.5くらいのフラットフィールド撮影が出来そうです。
X0.63レデューサはAPS-CのX-A1でもケラレが大きかったので、これは
小さな冷却カメラ用と思った方が良いですね。
今回のデータは膨大なのでまとめるには時間が必要です。
小出しで追加、修正しながら書いて行きますので気長にお付き合いください。m(__)m