2006/12/14-15:14
内閣支持41.9%に急落=造反組復党、過半数が反対−時事調査
時事通信社が14日まとめた12月の世論調査結果によると、安倍内閣の支持率は41.9%で、前月に比べ9.5ポイントも下落した。10、11の両月は5割台だったが、政権発足3カ月で大きく割り込んだ。郵政造反組の自民党復党は「支持しない」が53.2%に上った。この問題や政府のタウンミーティングでの「やらせ質問」などが支持率の急落につながったとみられる。
調査は7日から10日にかけて、全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回答率は67.3%だった。
http://jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2006121400672
(時事通信)
|
■支持率急落の原因
支持率40%というのは大体そんなもんでしょうね。
現状では積極的に安倍内閣を支持する理由がないので、このままだとずるずると30%あたりまで落ち込む可能性が高い。残念ながら30%程度の支持率では参議院選挙が戦えません。安倍内閣はどこまでがんばれるか。
支持率が急落した原因は「造反組みの復党」問題ですよね。
特に岐阜一区の「野田聖子VS佐藤ゆかり」のバトルは毎日テレビに出ますからね。復党させればテレビネタになるのをわかっていながら、調整もせずに野出氏を復党させたのは執行部の手落ちです。ちょっとは頭を使いましょうよ。
■目的と手段
私としては、造反組みの復党そのものを批判するつもりはありません。実戦経験の乏しいボーイスカウトを集めても戦争になりませんから。ただし、党から追い出した人間を復党させるならば、その目的を国民に説明する必要があったと思います。
例えば、
(目的)憲法改正をする為
(手段)造反組みの復党が必要
(戦略目標)参議院選挙で勝つこと
こういうロジックを組めば、少なくとも憲法改正を容認する国民の理解は得られたでしょう。
争点も復党の是非ではなく、憲法改正の是非に変わっていたはずです。ちなみに11月4日の読売新聞によれば、憲法改正に「賛成」58%、「反対」27%でした。
※参考
http://www.yomiuri.co.jp/feature/pkmonitor/pkm061104_02.htm
小泉内閣が大勝した前回の衆議院選挙で考えると
(目的)郵政改革をやる為
(手段)造反組みを追い出し、選挙区に刺客を送る
(戦略目標)衆議院選挙で勝つ
※結果 小泉内閣圧勝
という感じになります。
小泉前首相は、郵政法案が参議院で否決されたにも関わらず衆議院を解散し、造反組みに刺客候補を擁立するなどかなり強引な手段をとりました。しかし世論は小泉戦法を容認したのです。目的の為に必要な手段であれば(目的に国民の理解が得られていれば)、少々強引でも世論はついてくるものなのです。
■安倍晋三はいずこ?
安倍内閣は「人気でもってる内閣」なんですから、復党問題でもう少し存在感を示したほうが得策なはずです。復党反対派を集めて
、「首相としてこういう政策をやりたいから復党してもらった。不満はあると思うがここは安倍晋三に免じて収めてもらいたい。日本の国の為に、挙党一致でがんばってもらいたい」。
こういう感じの演説をすれば、表立って反対することは難しいはずです。頭をさげる安倍首相の姿を国民が見れば、支持率も必ずあがります。
小泉前首相はそういう部分が非常に上手でした。
失言も結構ありましたが、それが致命傷にならなかったのは、国民に語り掛けるスタイルがイメージとして定着していたからです。安倍首相も失敗を恐れず前に進む姿勢を見せてください。
とりあえず参議院で勝って、この国の未来の為に、憲法九条の改正をお願いしたいと思います。
民主よりはマシだと思ったらクリック→

0