時事ブログ「グースの勿忘草」

Ａ級戦犯分祀では靖国問題解決できず、政府方針 2006/08/16 21:19 【ソウル１６日聯合】政府は靖国神社参拝問題に関連し、Ａ級戦犯が分祀（ぶんし）されたとしても日本の政治指導者による参拝は受け入れられず、問題の根本的な解決は不可能とする見解をまとめたことが１６日、明らかになった。 (略） 　別の政府当局者も、靖国神社は単なる戦犯合祀というレベルを超えた、日本の過去と結びつく歴史認識問題との点で見過ごすことはできないと話している。 韓国　連合ニュース http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=012006081613800

　Ａ級戦犯の（いわゆる）分祀が何の解決にもならないことが明確になりましたね。なんら明確な根拠がないのに「分祀で解決するだろう」という希望的観測で分祀論を唱えていた政治家やマスコミは深く反省するべきでしょう。


■なぜ中国と韓国は反発するのか？
　中国や韓国が靖国参拝に反発している理由はなんなのでしょうか。
　前々回のエントリーで説明したように、米軍が駐留している状態で、日本が他国を侵略するのは物理的に不可能です。中国も韓国も本音の部分では「日本による侵略」なんて考えていないでしょう。
　では、何を理由に反発しているのか。
　実は中韓は「輝ける日本の近代史」に反発しているのです。

　アジアが欧米に侵略され植民地化されている状況の中で、日本だけがいち早く近代化に成功し、短期間で欧米諸国と肩を並べるまでに成長しました。名実ともにアジアのリーダーとして君臨したわけです。この輝ける日本の歴史と共に歩んだのが靖国神社でした。
　中国や韓国は、これが面白くない。
　彼らの価値観では格下のはずの日本が、ここ１００年くらいは名実ともにアジアの盟主でした。この事実を受け入れたくないのです。

　Ａ級戦犯の合祀は口実であって、本音の部分では靖国神社に代表される日本の近代史を否定したい。今回の韓国の報道は中韓の本音を代弁したものと言えます。
　ですから、Ａ級戦犯の分祀をしても靖国問題は解決せず、次はＢＣ級戦犯ということになりますし、最後には一般戦没者も「侵略戦争の実行者」と認定しろ！　参拝はまかりならん！　という話にならざる得ないでしょう。

　これでまだ「分祀論」を言うような政治家はセンスがないだけではなく、日本の害になるので可及的速やかに引退してもらいたいものです。　



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