2018/3/3 21:02
今日は「ひな祭り」ですね。
以前もブログで取り上げました。早咲きの桜の代名詞である伊豆の「河津桜」ですが、河津町観光協会の公式サイトによれば、今日「ひな祭り」の河津川沿いは満開で見頃じゃないですか!日々、更新して桜の現状をアップしてくれていますから、「行ってガッカリ・・・」なんてことも無く、大変ありがたいサービスです。やはり日本の観光地ですねえ。

こちら大連は昨日、また花火と爆竹で「ドッカンドッカン」です。昨日は旧正月の「フィナーレ」だそうです。日本人的には今年は既に6分の1が終わり、「いつまで正月気分でいるんだ」、そして「騒音、大気汚染、火の元など、自然環境と他人に迷惑を掛けて、何がお祝いだ」ですね。

で、一夜明けると大気は当然こうなります。山頂の「電視塔」は見えず、煙突からは更に「火に油を注ぎます」。昨夜、電気スタンドの電球が切れたので、今朝、それを買いに行った時にこの景色を見て、一日中の在宅が決定です。せっかくの週末なのに・・・。
今年、花火と爆竹は多くの都市で「全面禁止」がなされましたが、来年は大連のみならず、満州全域に「御触れ」を出して、先行する他都市に追いついて欲しいですよ。来年の旧正月は2月5日ですか。節分の翌日が「大晦日」、2日後が「新年」です・・・。

冒頭でも触れましたが、今日は3月3日の「ひな祭り」ですが、午前10時半、お隣で吉林省の省都・長春(旧満州国の首都・新京)は雪で、

更にお隣、満州最北の大都市で、黒竜江省の省都・ハルビンもまた雪ですね。あ〜あ、こちらは大気が重度汚染のオマケ付きですか。日本ではまず経験出来ない「黒い雪」ってやつですね。ご愁傷様です。

一方、満州を離れて中国最南の大都市の一つ、広東省の省都・広州の同日同時刻は25度ですか。別世界ですねえ。
が、この広州市、17年に世界保健機関(WHO)が行った調査とドイツの企業が世界20万人を対象に行った独自の調査から作成された「世界聴力指数」によると、広東省広州市は世界の主要都市の中で最も騒音公害が酷いとされ、住民の平均聴力は実年齢よりも17歳以上悪いという結果だそうです。(下記「参考記事」参照)。「広州市は世界で最もうるさい都市」とは初めて知りました。いくら暖かくてもこれではねえ・・・。
さて、今日の話題は前回のエントリーの最後でこちら中国大連の街中で見た「育ちの良い子」について触れましたので、この話題を広げていきたいと思います。「ランドセル」です。
大連という都市名を命名したのは日本統治時代の日本人です。そしてこの町は日本が作った植民地の最高傑作と称されました。今でも街中にはかつての日本が作った建物のみならず、インフラもまた現役なものが少なくありません。大連には日本語学科を有しない総合大学がありません。まだ記憶に新しい2012年、全中国に吹き荒れた反日「暴動」の際、大連は唯一「無風」だった都市で、これもまた日本から一躍注目されました。
そんな大連ですから、日本の小学生の代名詞「ランドセル」を街中で見ることがあります。

こちらは大連「開発区」のデパート「マイカル」で売られているランドセルです。中国人にとって「旧正月」とは新しいものを買うだけではなく、買い替える時期でもあります。

日本製で4690元(=約78200円)とあります。これは凄いねえ。
日本では入学シーズンを過ぎると在庫処分で量販店では一気に安くなります。新古品(人の手に渡るも未使用品)の店も狙い目です。2万円以下、また1万円前後のものも少なくありません。贈り物としては最高ですよ。

こちらは大連の街中での風景です。夏の終わりに公共バス内で撮りました。青いランドセルですね。

子供に背負わせているところがこの親の「一味違う」ところです。日本を知っていると思います。というのも、

中国の場合、こんな感じで子供の荷物は親が持つのが「常識」だからです。これ日本人の目から見ると、みっともない事この上ないですよね(笑)。

所変わって、こちらは地下鉄内の風景です。こちらはお爺さんがランドセルを持ってあげていますね。楽しそうに会話をしています。

「労働公園」に隣接する、大連ナンバーワン高校である「第二十四高校」です。超難関高校です。日本統治時代は「春日小学校」でした。当時の姿を残す校舎で今も現役です。ここに通っていた日本人小学生もランドセルを使っていた子がいたでしょうね。ランドセルの歴史って長いですから。
中国広しと言えども、デパートでランドセルが売られている、そしてここが大切なんですが、「愛国者」に「襲撃」されることなく、堂々と公共交通機関を使って小学校へ通える町は少ないでしょう。大連という町は「所得水準」、「治安」、「歴史的背景」、「対日感情」などの要因が上手く良い方向に融合しているんでしょうね。

話は変わりますが、こういう露骨に「日本」を出した公共バスのバス停が存在し、落書きされず、壊されないのもまた大連ならではなんでしょう。「開発区」内を走る1元公共バス(2路、7路)のバス停で、「日本電産」駅です。そうです。つい先日の平昌冬季五輪のスピードスケート女子で二つの金メダルを獲得した高木菜那選手の「日本電産」です。

バス停から大連の「日本電産」を望みます。翻(ひるがえ)る「日の丸」と、バックに「開発区」のランドマークである「大黒山」です。

ライトレール車内から撮影するとこんな感じです。絵になるロケーションですねえ。
この街を愛する日本人は今も昔も多いです。日本、そして日本を理解する中国人、そして「時代」が絶妙に融合しているからだと思いますね。
私はもう帰りたい(笑)。
参考記事:
中国人はなぜ声が大きいのか?それには理由があった―中国メディア
2018年2月12日、中国メディア・捜狐によると、中国人の話し声の大きさは世界各国に知られるところとなり、そのうるささは中国人観光客のモラルの低さを示すレッテルにもなっている。
なぜ中国人は話し声が大きいのか。言語的な特徴や文化・習慣的な特徴以外にも実は理由があるという。それは日常生活や建設工事などに伴うさまざまな「騒音」。中国人が大きな声で話すのは、騒音が影響している可能性が高いという。
2014〜15年に行われた調査では、中国では16%の人が何らかの聴覚障害、難聴を患っていることが明らかになった。
また、17年に世界保健機関(WHO)が行った調査とドイツの企業が世界20万人を対象に行った独自の調査から作成された「世界聴力指数」によると、広東省広州市は世界の主要都市の中で最も騒音公害がひどいとされ、住民の平均聴力は実年齢よりも17歳以上悪いという結果になっている。
北京や上海も下位で、中国では主要都市の3分の1は昼間だけでなく夜間も騒音が激しい状態が続いている。低所得層の住む地域ほど生活中の騒音は激しい傾向にあり、就寝時も騒々しさに囲まれているという。
レコードチャイナ 2018年2月14日
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180214/Recordchina_20180214001.html
6年間の使用に耐えるランドセルを見れば「日本人の文明のほど」が分かる=中国
毎年新しいモデルが出る日本のランドセル。年が明けると売り場には色とりどりのランドセルが並び商戦が始まるが、これは日本独特の光景のようだ。中国メディアの快資訊網は5日、日本のランドセルを紹介する記事を掲載し、ランドセルは「日本人の文明のほど」を示していると伝えた。
記事はまず、「日本のランドセルは値段が高い」と紹介。中国の子どもたちが使っているごく普通のかばんとはずいぶん違うが、それには理由があるという。それは、日本では「6年間の使用に耐える」という前提で作っているうえ、手作業で生産されているからだと指摘した。
日本のランドセルのほぼ100%が日本製で、しかも手作業で作られている。ある工房では、150以上のパーツを300もの工程を経て作られているという。そのため、手作りならではの味わいと美しさがあると指摘。「工場で作られた餃子が母親の手作りの餃子のおいしさには勝てないのと同じだ」と、中国ならではの視点で感心し、称賛している。
日本のランドセルが特別なのは、品質の高さも関係しているという。6年間使用できるだけの丈夫さに加え、発育中の子どもの体に負担をかけない工夫、快適な背負い心地など、多方面から考えて改良が重ねられている。
また、親や祖父母が子どもの送迎をしてかばんを持ってあげる中国と違い、日本では子どもが自分でランドセルを背負って登下校するため、安全性も考慮し、反射材を付けたりGPSの機能を付けるなどの工夫もされていることに感心している。
記事は、日本のランドセルから2つの面で「日本の文明のほどが分かる」と称賛。それは、日本の社会全体が「教育や子どもを重視」していること、そして日本人が「いろいろな角度からものを見ている」ことだという。
中国人は子ども好きな人が多いが、本当に子どものためになる製品開発や教育をしているのかは疑問が残る。実際、日本でわざわざランドセルを買う人もいて、中国人の間でもランドセルの良さが認知されてきたと言える。日本のランドセルは子どもの視点に立って製造されており、これからも改良され、より良いランドセルが作られていくに違いない。
サーチナ 2018年2月9日
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180209/Searchina_20180209009.html
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以前もブログで取り上げました。早咲きの桜の代名詞である伊豆の「河津桜」ですが、河津町観光協会の公式サイトによれば、今日「ひな祭り」の河津川沿いは満開で見頃じゃないですか!日々、更新して桜の現状をアップしてくれていますから、「行ってガッカリ・・・」なんてことも無く、大変ありがたいサービスです。やはり日本の観光地ですねえ。

こちら大連は昨日、また花火と爆竹で「ドッカンドッカン」です。昨日は旧正月の「フィナーレ」だそうです。日本人的には今年は既に6分の1が終わり、「いつまで正月気分でいるんだ」、そして「騒音、大気汚染、火の元など、自然環境と他人に迷惑を掛けて、何がお祝いだ」ですね。

で、一夜明けると大気は当然こうなります。山頂の「電視塔」は見えず、煙突からは更に「火に油を注ぎます」。昨夜、電気スタンドの電球が切れたので、今朝、それを買いに行った時にこの景色を見て、一日中の在宅が決定です。せっかくの週末なのに・・・。
今年、花火と爆竹は多くの都市で「全面禁止」がなされましたが、来年は大連のみならず、満州全域に「御触れ」を出して、先行する他都市に追いついて欲しいですよ。来年の旧正月は2月5日ですか。節分の翌日が「大晦日」、2日後が「新年」です・・・。

冒頭でも触れましたが、今日は3月3日の「ひな祭り」ですが、午前10時半、お隣で吉林省の省都・長春(旧満州国の首都・新京)は雪で、

更にお隣、満州最北の大都市で、黒竜江省の省都・ハルビンもまた雪ですね。あ〜あ、こちらは大気が重度汚染のオマケ付きですか。日本ではまず経験出来ない「黒い雪」ってやつですね。ご愁傷様です。

一方、満州を離れて中国最南の大都市の一つ、広東省の省都・広州の同日同時刻は25度ですか。別世界ですねえ。
が、この広州市、17年に世界保健機関(WHO)が行った調査とドイツの企業が世界20万人を対象に行った独自の調査から作成された「世界聴力指数」によると、広東省広州市は世界の主要都市の中で最も騒音公害が酷いとされ、住民の平均聴力は実年齢よりも17歳以上悪いという結果だそうです。(下記「参考記事」参照)。「広州市は世界で最もうるさい都市」とは初めて知りました。いくら暖かくてもこれではねえ・・・。
さて、今日の話題は前回のエントリーの最後でこちら中国大連の街中で見た「育ちの良い子」について触れましたので、この話題を広げていきたいと思います。「ランドセル」です。
大連という都市名を命名したのは日本統治時代の日本人です。そしてこの町は日本が作った植民地の最高傑作と称されました。今でも街中にはかつての日本が作った建物のみならず、インフラもまた現役なものが少なくありません。大連には日本語学科を有しない総合大学がありません。まだ記憶に新しい2012年、全中国に吹き荒れた反日「暴動」の際、大連は唯一「無風」だった都市で、これもまた日本から一躍注目されました。
そんな大連ですから、日本の小学生の代名詞「ランドセル」を街中で見ることがあります。

こちらは大連「開発区」のデパート「マイカル」で売られているランドセルです。中国人にとって「旧正月」とは新しいものを買うだけではなく、買い替える時期でもあります。

日本製で4690元(=約78200円)とあります。これは凄いねえ。
日本では入学シーズンを過ぎると在庫処分で量販店では一気に安くなります。新古品(人の手に渡るも未使用品)の店も狙い目です。2万円以下、また1万円前後のものも少なくありません。贈り物としては最高ですよ。

こちらは大連の街中での風景です。夏の終わりに公共バス内で撮りました。青いランドセルですね。

子供に背負わせているところがこの親の「一味違う」ところです。日本を知っていると思います。というのも、

中国の場合、こんな感じで子供の荷物は親が持つのが「常識」だからです。これ日本人の目から見ると、みっともない事この上ないですよね(笑)。

所変わって、こちらは地下鉄内の風景です。こちらはお爺さんがランドセルを持ってあげていますね。楽しそうに会話をしています。

「労働公園」に隣接する、大連ナンバーワン高校である「第二十四高校」です。超難関高校です。日本統治時代は「春日小学校」でした。当時の姿を残す校舎で今も現役です。ここに通っていた日本人小学生もランドセルを使っていた子がいたでしょうね。ランドセルの歴史って長いですから。
中国広しと言えども、デパートでランドセルが売られている、そしてここが大切なんですが、「愛国者」に「襲撃」されることなく、堂々と公共交通機関を使って小学校へ通える町は少ないでしょう。大連という町は「所得水準」、「治安」、「歴史的背景」、「対日感情」などの要因が上手く良い方向に融合しているんでしょうね。

話は変わりますが、こういう露骨に「日本」を出した公共バスのバス停が存在し、落書きされず、壊されないのもまた大連ならではなんでしょう。「開発区」内を走る1元公共バス(2路、7路)のバス停で、「日本電産」駅です。そうです。つい先日の平昌冬季五輪のスピードスケート女子で二つの金メダルを獲得した高木菜那選手の「日本電産」です。

バス停から大連の「日本電産」を望みます。翻(ひるがえ)る「日の丸」と、バックに「開発区」のランドマークである「大黒山」です。

ライトレール車内から撮影するとこんな感じです。絵になるロケーションですねえ。
この街を愛する日本人は今も昔も多いです。日本、そして日本を理解する中国人、そして「時代」が絶妙に融合しているからだと思いますね。
私はもう帰りたい(笑)。
参考記事:
中国人はなぜ声が大きいのか?それには理由があった―中国メディア
2018年2月12日、中国メディア・捜狐によると、中国人の話し声の大きさは世界各国に知られるところとなり、そのうるささは中国人観光客のモラルの低さを示すレッテルにもなっている。
なぜ中国人は話し声が大きいのか。言語的な特徴や文化・習慣的な特徴以外にも実は理由があるという。それは日常生活や建設工事などに伴うさまざまな「騒音」。中国人が大きな声で話すのは、騒音が影響している可能性が高いという。
2014〜15年に行われた調査では、中国では16%の人が何らかの聴覚障害、難聴を患っていることが明らかになった。
また、17年に世界保健機関(WHO)が行った調査とドイツの企業が世界20万人を対象に行った独自の調査から作成された「世界聴力指数」によると、広東省広州市は世界の主要都市の中で最も騒音公害がひどいとされ、住民の平均聴力は実年齢よりも17歳以上悪いという結果になっている。
北京や上海も下位で、中国では主要都市の3分の1は昼間だけでなく夜間も騒音が激しい状態が続いている。低所得層の住む地域ほど生活中の騒音は激しい傾向にあり、就寝時も騒々しさに囲まれているという。
レコードチャイナ 2018年2月14日
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180214/Recordchina_20180214001.html
6年間の使用に耐えるランドセルを見れば「日本人の文明のほど」が分かる=中国
毎年新しいモデルが出る日本のランドセル。年が明けると売り場には色とりどりのランドセルが並び商戦が始まるが、これは日本独特の光景のようだ。中国メディアの快資訊網は5日、日本のランドセルを紹介する記事を掲載し、ランドセルは「日本人の文明のほど」を示していると伝えた。
記事はまず、「日本のランドセルは値段が高い」と紹介。中国の子どもたちが使っているごく普通のかばんとはずいぶん違うが、それには理由があるという。それは、日本では「6年間の使用に耐える」という前提で作っているうえ、手作業で生産されているからだと指摘した。
日本のランドセルのほぼ100%が日本製で、しかも手作業で作られている。ある工房では、150以上のパーツを300もの工程を経て作られているという。そのため、手作りならではの味わいと美しさがあると指摘。「工場で作られた餃子が母親の手作りの餃子のおいしさには勝てないのと同じだ」と、中国ならではの視点で感心し、称賛している。
日本のランドセルが特別なのは、品質の高さも関係しているという。6年間使用できるだけの丈夫さに加え、発育中の子どもの体に負担をかけない工夫、快適な背負い心地など、多方面から考えて改良が重ねられている。
また、親や祖父母が子どもの送迎をしてかばんを持ってあげる中国と違い、日本では子どもが自分でランドセルを背負って登下校するため、安全性も考慮し、反射材を付けたりGPSの機能を付けるなどの工夫もされていることに感心している。
記事は、日本のランドセルから2つの面で「日本の文明のほどが分かる」と称賛。それは、日本の社会全体が「教育や子どもを重視」していること、そして日本人が「いろいろな角度からものを見ている」ことだという。
中国人は子ども好きな人が多いが、本当に子どものためになる製品開発や教育をしているのかは疑問が残る。実際、日本でわざわざランドセルを買う人もいて、中国人の間でもランドセルの良さが認知されてきたと言える。日本のランドセルは子どもの視点に立って製造されており、これからも改良され、より良いランドセルが作られていくに違いない。
サーチナ 2018年2月9日
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180209/Searchina_20180209009.html
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投稿者:dalian4649