2012/9/18 18:56
暴行、破壊、略奪、放火、嫌がらせ、と「平成の文化大革命」真っ最中のここ中国です。元祖「文化大革命」は1966年から1977年まで11年間続きました。前回は紅衛兵という特に無知な10代の少年少女が主人公でしたが、ネットでのカキコや映像を見ると、やはり今回も無知な若者が主役のようですね。
「歴史は繰り返す」と言われますが、やはりその通りです。今は勝ち誇っていますが、時代はグローバル社会。中国が「失ったもの」は前回同様、小さくないですよ。13億人誰一人、気が付いてはいないでしょうがね。今回、壊され、燃やされ、盗まれたデパートやホテル、工場は当分の間休業ですね。従業員の方々はこの間近に迫った8連休(中秋節&国慶節)、再就職活動でしょう。
我々日本人はこの中国、そして中国人に対して「付加価値」を付けすぎて評価していたのです。この国、そして連中はあの頃から何も変わっていませんでした。日中国交回復はもう40年も前の1972年。今や中韓がしきりに日本の没落を叫んでいますが、そろそろ関係を見直す時期に来ているという事でしょう。
東日本大震災という悪夢から日本全国民に最も明るい話題をもたらし、夢と希望を与えたのは、なでしこジャパンのW杯制覇でした。つい先日のロンドンオリンピックも史上最多の38枚、銀座に集まった凱旋パレードは50万人という凄さです。前回のエントリーで後藤新平の言葉、満州を、満鉄を「午前八時の男でやろう」というスローガンを紹介しました。年功序列、終身雇用制が当たり前でなくなり、今の日本は確実に「午前八時の人間」で、かつては成し遂げられなかった進化を遂げています。「質の日本」は不滅です。「量の中国」は限界を示しつつあり、その真ん中に位置して「二兎を追う韓国」は一兎も得ていません。
さて、今日9月18日は満州事変、つまり柳条湖事件の起きた日であり、中国側の呼称は「九一八事変」です。ここ大連はかつて「満州の玄関」と称された都市です。ロシアが作り始め、日本が日露戦争の勝利をもって引き継ぎ、発展させた都市です。大連は厳密に言えば満州国には含まれませんが、基本的には満州の一部として見られています。ということで「九一八事変」の該当地でもあるわけです。
ここ数日の中国全土の治安悪化により、今日は日本に関係する多くの会社や学校は休業、休校という措置を取っています。大連では今のところ反日デモ&暴動は領事館を通じて報告されてはいませんが、些細なきっかけで暴発するので警戒は怠れません。私の職場も日本人に限り、今日は出勤停止&自宅待機が言い渡されました。職場からは「命令」という強い形だったので今日は終日外出が出来ません・・・。
反日暴動も、このところは毛沢東の肖像画を目にすることが多いですね。まさに元祖「文化大革命」そのままの光景です。こちら中国のサイトからは多くの画像が確認できます。この掲げる意味ですが、多くの知識層中国人が指摘し、恥ずかしさを感じているように、連中はまさに「紅衛兵」=ただの暴徒であり犯罪者です。毛沢東の肖像画は日本で言うところの「錦の御旗」代わり=「官軍」誇示、と解釈するのが私は適当ではないかと考えています。
中国は建国の父「毛沢東」を「誤り(大躍進政策&文化大革命)もあったが功績(建国)の方が大きい」とするのが公式評価です。中国の象徴の一つ、天安門には大きな肖像画が掲げられ、中国の全紙幣(1元札、5元札、10元札、20元札、50元札、100元札)の肖像画は全て毛沢東です。「神」ですね。蛇足ながらこの「誤りもあったが功績の方が大きい」=誤りは目をつぶる、という「お上」独自の考え方はその後も引き継がれました。江沢民はこの「論理」をうまく引用して、腹心の現・党中央政治局常務委員である賈慶林をかつて「鶴の一声」で助けましたね。現在、党内序列第4位の「大物」です。彼の奥さんは福建省で大きな「腐敗」をおこなって窮地に陥っていたからです。
毛沢東時代の「平等公平(人民総貧乏&バカ)」回帰希望、また先日失脚した「大連を作った政治家」・薄熙来の復帰希望を暗示しているという考え方もありますが、これらの考え方も無いとは言えませんが主流では無いと思います。何といっても肖像画を掲げているのが素質素養の低い「紅衛兵」に過ぎませんし、奴等にそこまで深くを考える知力が備わっているとも思えません。自分達の暴行・破壊・略奪・放火・嫌がらせ、を警察&公安から正当化するためだけの「錦の御旗」、つまり古の「紅衛兵」と全く思考回路、と考えるのが正解だと思います。
これまた蛇足ながら、中国版ツイッター「ウェイボー」の書き込みでは薄熙来支持者は自分のことを「B粉」、つまり「B(薄=「B」o)粉(支持者=ファン)」と隠語表現して「お上」からのカキコ消し逃れを図っていますね。よく考えるものです(笑)。

今日「九一八」の北京です。


今日「九一八」の深圳です。

3日前の北京です。

一昨日の北京です。小さな子供も連れて来ます。

一昨日の上海です。まさに平成の世に甦った「紅衛兵」です。



一昨日の四川省・成都です。毛沢東像の前を通ります。地震援助なんてもう忘れました。

一昨日の重慶です。

一昨日の河南省・商丘です。ソックリさんですね。もう仮装大賞?

一昨日の浙江省・杭州です。岡田監督、大丈夫?

一昨日の福建省・アモイです。

一昨日の香港です。ハニートラップに注意。

あれ!このジジイは!!!

先日、魚釣島に不法上陸した野郎です。以前には中国の国旗も燃やしていました。いわゆるプロ市民ですね。

さて、では最後に大連の様子です。こちらは昨日午前中の「希望広場」にある在瀋陽日本国総領事館大連出張駐在官事務所(通称:大連領事館)、ANA、JAL、ローソンの入る森ビルの様子です。御覧のように、日の丸も翻(ひるがえ)っており、全く普段と変わらない様子でした。

労働公園北門です。バナーは「歴史の教訓を各自しっかりと心に刻み込め 警鐘を末永く鳴らし続ける事を忘れるな」とあります。親日都市・大連ですねぇ(笑)。

市内最大の繁華街の一つ「青泥窪橋」にあるデパート、「大都会」の入り口です。先進国首脳、中でも中国人に一目(いちもく)置かれている(?)5人です。右から順にクリントン(アメリカ)、プーチン(ロシア)、オバマ(アメリカ)、サルコジ(フランス)、小泉純一郎(日本)です。

小泉純一郎元首相です。もう70歳なんですね・・・。中国人は「中華」という考え方を非常に重視します。己を一番と解釈し、己と同等=匹敵する者は無い、という考え方です。が、世の中には己よりも凄い人間はたくさんいます。世の中で「一番」を狙う方法は2つの方法があります。一つは徹底的に努力して他人より抜け出す方法です。日本はこれが主流です。もう一つは自己能力の限界を悟っているため、努力で勝つのは無理、上にいる人間を手段選ばず片っ端から蹴落とし、誰もいなくなった、結果的に自分が自動的に一番上に立っていた、という方法です。中韓はこれが主流です。「永田町」もかな(笑)。
自分より上と判断された人間は徹底的に攻撃され、蹴落としを図られます。一方で自分より下と判断した人間には蹴落とされる心配が無いので褒めます、内心はバカにしていますがね。何故、福田、鳩山元首相ではなく、小泉元首相という理由がお分かりいただけるかと思います。中国政府&多くの人民は世界的に見て「マイナス」の存在です。この多くの連中が小泉元首相をかつては悪い人間(マイナス)と評価していました。マイナス掛けるマイナスはプラスです。連中の小泉元首相の「真の」評価はプラス(=手強い人)なのです。一方で福田、鳩山元首相を連中は自分達にとってプラスと評価していました。が、マイナス掛けるプラスはマイナスです。「真の」評価はマイナス、つまり自分より下=バカと判断されていたのです。「小泉立像」は、この「文革」時でも全く普段と変わらない姿でした。他都市だったら今頃、木っ端微塵ですね。店も炎上です。

最後にまたまた蛇足ながら、この「大都会」デパート1Fにはこのようなアパレルショップもありました。

拡大してみましょう。このブランドショップは「CHANEL(シャネル)」ではなく、「CHANNEL(チャンネル)」でした。この店は「紅衛兵」による略奪の心配は無さそうですね(笑)。
最後になりますが、全中国の諸都市と香港が「紅衛兵」により次々と陥落していく中で、大連は未だ何とか平穏を保っています。この「平成の文化大革命」を「デモ&暴動ゼロ」で乗り切ったら、以後のビジネスと日本人流入は必ずプラスに乗じると思いますし、市政府側も以後、日本企業&日本人向けに「デモ&暴動ゼロの町」を強烈なセールスポイントとして使えると思います。私は支持者ではありませんが、大連は薄熙来が作った町です。昔は日本が整備し、発展させた町です。満州国はその治安の良さから万里の長城以南からの人の流入が絶えなかった国です。「敵国と失脚者が作った町が治安の良さナンバー1」、以後、日本企業&日本人の流入が絶えなかったら、これは「歴史は繰り返す」どころか「歴史の皮肉」になりますね(笑)。
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「歴史は繰り返す」と言われますが、やはりその通りです。今は勝ち誇っていますが、時代はグローバル社会。中国が「失ったもの」は前回同様、小さくないですよ。13億人誰一人、気が付いてはいないでしょうがね。今回、壊され、燃やされ、盗まれたデパートやホテル、工場は当分の間休業ですね。従業員の方々はこの間近に迫った8連休(中秋節&国慶節)、再就職活動でしょう。
我々日本人はこの中国、そして中国人に対して「付加価値」を付けすぎて評価していたのです。この国、そして連中はあの頃から何も変わっていませんでした。日中国交回復はもう40年も前の1972年。今や中韓がしきりに日本の没落を叫んでいますが、そろそろ関係を見直す時期に来ているという事でしょう。
東日本大震災という悪夢から日本全国民に最も明るい話題をもたらし、夢と希望を与えたのは、なでしこジャパンのW杯制覇でした。つい先日のロンドンオリンピックも史上最多の38枚、銀座に集まった凱旋パレードは50万人という凄さです。前回のエントリーで後藤新平の言葉、満州を、満鉄を「午前八時の男でやろう」というスローガンを紹介しました。年功序列、終身雇用制が当たり前でなくなり、今の日本は確実に「午前八時の人間」で、かつては成し遂げられなかった進化を遂げています。「質の日本」は不滅です。「量の中国」は限界を示しつつあり、その真ん中に位置して「二兎を追う韓国」は一兎も得ていません。
さて、今日9月18日は満州事変、つまり柳条湖事件の起きた日であり、中国側の呼称は「九一八事変」です。ここ大連はかつて「満州の玄関」と称された都市です。ロシアが作り始め、日本が日露戦争の勝利をもって引き継ぎ、発展させた都市です。大連は厳密に言えば満州国には含まれませんが、基本的には満州の一部として見られています。ということで「九一八事変」の該当地でもあるわけです。
ここ数日の中国全土の治安悪化により、今日は日本に関係する多くの会社や学校は休業、休校という措置を取っています。大連では今のところ反日デモ&暴動は領事館を通じて報告されてはいませんが、些細なきっかけで暴発するので警戒は怠れません。私の職場も日本人に限り、今日は出勤停止&自宅待機が言い渡されました。職場からは「命令」という強い形だったので今日は終日外出が出来ません・・・。
反日暴動も、このところは毛沢東の肖像画を目にすることが多いですね。まさに元祖「文化大革命」そのままの光景です。こちら中国のサイトからは多くの画像が確認できます。この掲げる意味ですが、多くの知識層中国人が指摘し、恥ずかしさを感じているように、連中はまさに「紅衛兵」=ただの暴徒であり犯罪者です。毛沢東の肖像画は日本で言うところの「錦の御旗」代わり=「官軍」誇示、と解釈するのが私は適当ではないかと考えています。
中国は建国の父「毛沢東」を「誤り(大躍進政策&文化大革命)もあったが功績(建国)の方が大きい」とするのが公式評価です。中国の象徴の一つ、天安門には大きな肖像画が掲げられ、中国の全紙幣(1元札、5元札、10元札、20元札、50元札、100元札)の肖像画は全て毛沢東です。「神」ですね。蛇足ながらこの「誤りもあったが功績の方が大きい」=誤りは目をつぶる、という「お上」独自の考え方はその後も引き継がれました。江沢民はこの「論理」をうまく引用して、腹心の現・党中央政治局常務委員である賈慶林をかつて「鶴の一声」で助けましたね。現在、党内序列第4位の「大物」です。彼の奥さんは福建省で大きな「腐敗」をおこなって窮地に陥っていたからです。
毛沢東時代の「平等公平(人民総貧乏&バカ)」回帰希望、また先日失脚した「大連を作った政治家」・薄熙来の復帰希望を暗示しているという考え方もありますが、これらの考え方も無いとは言えませんが主流では無いと思います。何といっても肖像画を掲げているのが素質素養の低い「紅衛兵」に過ぎませんし、奴等にそこまで深くを考える知力が備わっているとも思えません。自分達の暴行・破壊・略奪・放火・嫌がらせ、を警察&公安から正当化するためだけの「錦の御旗」、つまり古の「紅衛兵」と全く思考回路、と考えるのが正解だと思います。
これまた蛇足ながら、中国版ツイッター「ウェイボー」の書き込みでは薄熙来支持者は自分のことを「B粉」、つまり「B(薄=「B」o)粉(支持者=ファン)」と隠語表現して「お上」からのカキコ消し逃れを図っていますね。よく考えるものです(笑)。

今日「九一八」の北京です。


今日「九一八」の深圳です。

3日前の北京です。

一昨日の北京です。小さな子供も連れて来ます。

一昨日の上海です。まさに平成の世に甦った「紅衛兵」です。



一昨日の四川省・成都です。毛沢東像の前を通ります。地震援助なんてもう忘れました。

一昨日の重慶です。

一昨日の河南省・商丘です。ソックリさんですね。もう仮装大賞?

一昨日の浙江省・杭州です。岡田監督、大丈夫?

一昨日の福建省・アモイです。

一昨日の香港です。ハニートラップに注意。

あれ!このジジイは!!!

先日、魚釣島に不法上陸した野郎です。以前には中国の国旗も燃やしていました。いわゆるプロ市民ですね。

さて、では最後に大連の様子です。こちらは昨日午前中の「希望広場」にある在瀋陽日本国総領事館大連出張駐在官事務所(通称:大連領事館)、ANA、JAL、ローソンの入る森ビルの様子です。御覧のように、日の丸も翻(ひるがえ)っており、全く普段と変わらない様子でした。

労働公園北門です。バナーは「歴史の教訓を各自しっかりと心に刻み込め 警鐘を末永く鳴らし続ける事を忘れるな」とあります。親日都市・大連ですねぇ(笑)。

市内最大の繁華街の一つ「青泥窪橋」にあるデパート、「大都会」の入り口です。先進国首脳、中でも中国人に一目(いちもく)置かれている(?)5人です。右から順にクリントン(アメリカ)、プーチン(ロシア)、オバマ(アメリカ)、サルコジ(フランス)、小泉純一郎(日本)です。

小泉純一郎元首相です。もう70歳なんですね・・・。中国人は「中華」という考え方を非常に重視します。己を一番と解釈し、己と同等=匹敵する者は無い、という考え方です。が、世の中には己よりも凄い人間はたくさんいます。世の中で「一番」を狙う方法は2つの方法があります。一つは徹底的に努力して他人より抜け出す方法です。日本はこれが主流です。もう一つは自己能力の限界を悟っているため、努力で勝つのは無理、上にいる人間を手段選ばず片っ端から蹴落とし、誰もいなくなった、結果的に自分が自動的に一番上に立っていた、という方法です。中韓はこれが主流です。「永田町」もかな(笑)。
自分より上と判断された人間は徹底的に攻撃され、蹴落としを図られます。一方で自分より下と判断した人間には蹴落とされる心配が無いので褒めます、内心はバカにしていますがね。何故、福田、鳩山元首相ではなく、小泉元首相という理由がお分かりいただけるかと思います。中国政府&多くの人民は世界的に見て「マイナス」の存在です。この多くの連中が小泉元首相をかつては悪い人間(マイナス)と評価していました。マイナス掛けるマイナスはプラスです。連中の小泉元首相の「真の」評価はプラス(=手強い人)なのです。一方で福田、鳩山元首相を連中は自分達にとってプラスと評価していました。が、マイナス掛けるプラスはマイナスです。「真の」評価はマイナス、つまり自分より下=バカと判断されていたのです。「小泉立像」は、この「文革」時でも全く普段と変わらない姿でした。他都市だったら今頃、木っ端微塵ですね。店も炎上です。

最後にまたまた蛇足ながら、この「大都会」デパート1Fにはこのようなアパレルショップもありました。

拡大してみましょう。このブランドショップは「CHANEL(シャネル)」ではなく、「CHANNEL(チャンネル)」でした。この店は「紅衛兵」による略奪の心配は無さそうですね(笑)。
最後になりますが、全中国の諸都市と香港が「紅衛兵」により次々と陥落していく中で、大連は未だ何とか平穏を保っています。この「平成の文化大革命」を「デモ&暴動ゼロ」で乗り切ったら、以後のビジネスと日本人流入は必ずプラスに乗じると思いますし、市政府側も以後、日本企業&日本人向けに「デモ&暴動ゼロの町」を強烈なセールスポイントとして使えると思います。私は支持者ではありませんが、大連は薄熙来が作った町です。昔は日本が整備し、発展させた町です。満州国はその治安の良さから万里の長城以南からの人の流入が絶えなかった国です。「敵国と失脚者が作った町が治安の良さナンバー1」、以後、日本企業&日本人の流入が絶えなかったら、これは「歴史は繰り返す」どころか「歴史の皮肉」になりますね(笑)。
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投稿者:dalian4649