今日は主に学業面を綴ります。
1、授業の出欠席は日本の大学など比べ物にならないほど厳しい。
2、学生側に履修科目、曜日、時間、担当教師の選択権は殆ど無い。学校側から時間割を配られ、それに沿っての履修が普通。日本の小中高と一緒。授業は大体朝8:00から夜7:30頃まで。一日びっしり授業が入る。授業は1コマ90分ただし半分の45分を境に5〜10分間の休憩が設けられている。
3、日本のいわゆる「部、サークル活動」は殆ど見られない。学業第一。
4、大学であるにもかかわらず授業では宿題が多く課せられる。また卒業条件に卒論のみならず各種の資格取得(例:日本語科なら日本語能力試験一級など)が義務付けられる。不合格は卒業延期留年及び退学。
5、昼休みが長いのが特徴。大体11:30頃〜14:00ぐらいまで。昼寝もバッチリ。
6、評価は90、80、70、60点以上、60点未満の5段階制。60点未満は不合格。その場合翌年再受講が基本。
7、成績は掲示板による一括掲示。プライバシー無し。ただし最近はパソコンの普及(学籍番号・暗証番号で自己照会)、自殺の増加で各大学年々減少傾向。
8、日本の大学が入学(苦)、在学(楽)、卒業(楽)であるのに対し中国では入学(苦)、在学(苦)、卒業(苦)、更には就職(苦)である。この上地方小都市、農村出身の学生にとっては物価の違いから生活苦、故郷との生活水準差の実感という精神的なストレスまでもが加わる。
9、アルバイトなど平時勤労学生は極めて少ない。基本的に4年間勉強一筋。頼りは親の仕送り、金持ちの恋人(?!)のみ。
10、学生の帰郷は年に1、2回が多い。学割使用で鉄道最下等座席による帰郷が一般的。片道数日かけて帰郷という超遠距離帰郷も珍しくない。
11、中国では全ての大学、学部、学科で入学直後の約1ヶ月、授業全休、丸一日、人民解放軍指導の下、「軍事訓練」が課せられる。女子も例外ではない。キャンパス内、学徒動員さながらのこの光景は大学一学期開始の風物詩。またカリキュラム開始後も卒業までに必ず「毛沢東思想」、「勝g小平理論」等、「政治」の授業が必修で課せられる。「政治」の授業は院生でも必ず課される。専門科目より「政治」の単位取得の重要性は上位に位置づけられている。例外は無い。
12、田舎で農村出身の学生でも大学卒業後には大連の戸籍がもらえる。運命(宿命?!)を自力で変えられる。
日本ではゆとり教育に推薦入学の増加、客観問題試験の増加に記述問題試験の減少、進級、卒業条件の緩和、卒論の廃止、大学全入時代の到来、何よりも「競争」の否定、・・・。
日本は確実に追い抜かれる!かな。