今年仕事納め最後に、ブログを投稿いたします。
今年は例年になく忙しい年でした。
ブログを書いたりするのも少し億劫になっていました

今年整備させて頂きましたカメラの一台です!(ライカKE-7A)
一時クラシカルなカメラの価値も、不安定な時期もありましたが、 今年は落ち着いてきたような感じです
やはり数の少ないものや、希少価値の高いものは、根強く大事に取引されているような印象を受けます。
最近では一般のお客様が、ヤフーのオークションなどで落札された修理品なども私の修理対象になっておりますが
何年か前は、オークションで落札されたものは、まがい物が多く、修理の力では、どうすることもできないモノが多かったのですが 、
近年では、ただ単に整備をしていないものをオークションサイトに、登場するようになり未修理品と言うカテゴリーで処理できるものも多くなってきたのも事実です。
↓(ハンザキャノン)
シャッター幕もボロボロでコンディションにかなり手こずったカメラです!
今後の時代、カメラの修理屋は、どのように変化していくのか分かりませんが今言えることは
新しい世代の修理屋は出てくるのは難しいのではないでしょうか?・・・ 修行に10年ぐらいの歳月を必要とするからです
10年先を見越して、修理屋になりたいという人を、ほとんど話しには効きません。
確かに業種的には人工知能やaI と呼ばれる機能では処理できない部門ではありますが、 圧倒的にフイルムカメラで撮影をされたりコレクションされたりする人が限られているということがあり、カメラは必需品で高価なものという概念は 今の時代にはありません 。
ただし昔のアンティーク部門のカメラは違います、そこには熱狂的なマニアや愛好者・カメラマンがいるからです。
お客様、一人ひとりが修理を必要とされている限り、私は修理を精一杯させていただく覚悟があります。
時代が変わるのにそこに止まるということは非常に難しいことではありますが 努力し続けて、行きたいと思っています。
↓(ダルメイヤー中玉)

研磨前の直径5CM以上の中玉です、このサイズを研磨できる研磨屋さんはかなり少ないですよ!

研磨ぐ後ですピカツルです。 コーティングは致しません!
修理品が完成して喜んでいただける顔は私の宝物なので・・
そして、若き修理屋が現れるのは難しいとは思いますが次の世代へアンティークカメラの世界観やこの技術を伝えていけることを願うばかりです。
長きにわたり伝統工芸のように、受け継がれるのには、しっかりとした価値があることを
熱狂的なマニアや愛好者・カメラマンそして私のような修理屋が 肌で感じているからです。
その価値を感じながら来年も、皆様の修理ができることを、心より楽しみにしております。
それでは、よいお年をお迎えください
橋本カメラワーク 橋本博