先日ツワイスカメラのイコフレックスを修理させて頂きました。
全体的にオイルが固まりジャンク品のような状態で私のところに来た・・・
このカメラの修理の特徴は、長くメンテナンスをしないで放置しておくと、繰り出し
(フォーカシング)が、石のように硬くなることが、多くの同じ機種に見られます。
こうなってしまうと完全にスムーズな状態に持っていけるかどうかは未知数です。
仮に全体をグリスアップしても固い状態を長い間、無理して使用していたので
金属の変形や劣化が激しい場合があります。
シャッター周りは比較的に強いのですが、それに伴うカウンターの仕組みなどが、良くもあり、悪くもあります。
裏蓋を開けてリセットされ、閉じてからスタートのポジションの0から始まる状態です。
ツワイスらしく、からくり人形のようなオシャレな仕組みなのですが。
グリスが一度カウンター部分のユニットに固まると、巻き上げ並びにシャッターが作動しなくなり。どの部分がメンテナンス対象部分なのか?原因が解らなくなります。
一応カウンターの故障が原因と気づくのですが、そこを直さない限り巻き上げ並びにシャッターそれとシャッター連動部分の状態が分からないので、かなり見積もりも取りにくいカメラです。
話は、かわりますが先日テスト撮影を兼ねてアンティークカメラを持ち出しました。
1枚1枚フイルム式のカメラの場合は真剣に撮るので、なかなか心が引き締まる思いがしました。
首からぶら下げて自転車で街ブラをしながら心が動いた時にシャッターを切にながら進んで行きました。
良い意味で首からぶら下げたカメラが強調されカメラ自体も私自身もスタイリッシュに見えます(個人的感覚です)すれ違う人がシルバー色の重みのあるカメラを、おもむろに見ていきます。
なんだか優越感さえ感じます。
こんな時代だからこそ、逆にアンティークカメラの素晴らしさを感じます。
これから紅葉の季節でもあります、おおいに皆さんも持ち出してみてください。
心にゆとりが持てます。
仕事なのに贅沢な時間でした、ではまた…