先日ニコンFを修理いたしました。
日本制カメラの中の定番中の定番ではありますが、改めて分解すると日本の
レフ.カメラの基礎というものがここにあるような気がいたします。
フォーカルプレーンのSタイプからレフユニットが組み込まれて進化を遂げた形です。
修理職人から言わせて頂くと、分解途中でレザーを1部剥がさないと、分解できないという箇所があります、個人的な意見ですが、ここだけは少し考えて頂きたい部分です。
当時のニコンFは、今のカメラとは違い設計段階でメンテナンスのことを考えられていました。
そういったカメラが当時はたくさんありました。
つまり使い捨てでなくて、かなりの回数メンテナンスが出来ると言うことです。
もちろんライカもです…
確かにメカニカルな調子は変わらないと思います、しかし見た目も大事な要素なので、メンテナンスの際外観の皮を外せば外すほど、なめらか状態を保てません。
これは設計段階で解消して頂きたかったです。
そしてもう一つの解消部分それは脆弱に作られているフィルムカウンターです…
私のところにもカウンターだけの修理が来ることが多くあります。
症状としては途中でスリップしてそこからカウンターか進まない。
大体の原因は、ギアの歯こぼれか、変身軸の擦れ合いよる変形です。
これがいちばん残念なところでしょう。
今後この部分のパーツも手に入らないことが多く成ります。
巻き上げレバーはゆっくりと丁寧に巻くのがいいと思います。
今回修理させて頂いた内容は、カウンター調整・シャッターの調整・ファインダー清掃・各部の点検をいたしました。
橋本カメラワークでは日本製のカメラも修理しております機械式に限りますが、
いつでもお気軽にお尋ねください。
それではまた。