今一番話題の作品といえば、これでしょう!今年の本屋大賞受賞作「村上海賊の娘」。
本作は実在した戦国最強の村上水軍棟梁の娘・景が主人公。舞台は史実でもある織田軍対毛利軍の木津川口の戦いです。
景は気が強くて男勝り。意地も頭も悪いうえに、周囲からは醜女と評され、嫁の貰い手はない…。そんな彼女を待っていたのは、
織田信長が率いる軍勢との大きな戦だったのです。
構想や執筆期間を含めて4年もかかっただけあり、物語の厚みが桁外れです。さらに巻末の参考資料の数の膨大なこと!この
作品にかける筆者の思い・熱意が伝わる大作です。これは読まないと損ですよ!

『村上海賊の娘 上・下巻』
新潮社・発行
和田 竜・著
1,728円

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