2004/9/1

2. Fillings - what are the options ?  

# 1 「虫歯の治療」について

虫歯は専門的には「う蝕」といいます。
う蝕とは歯の表面の脱灰が再石灰化を上回る状態がつづくことです。
脱灰とは歯の表面が、酸により(酸は口腔内の細菌により作られます)溶けて行くことで、再石灰化とは歯の表面がもう一度硬くなることです。
※もう少し詳しく・・
脱灰→摂取した食物中の糖が口腔内常在菌によって分解され、酸が産生されます。
この酸によって歯垢のpH(酸性度)が低下し(つまり酸性になり)、歯質の Caイオンやリン酸イオンが溶けだすのです。
再石灰化→主に、唾液の作用によって、歯垢のpHが回復すると、唾液中やプラーク中のCaイオンが過飽和(余った)状態となり、再び歯に沈着します。
「今日は虫歯の治療をしましょう」とよく聞きますよね?
虫歯と一口にいっても、虫歯の段階により治療法をそれぞれ異なります。 それでは次は虫歯の段階についてみてみましょう。

(1)エナメル質う蝕(C1)

クリックすると元のサイズで表示します虫歯の極初期のものです。エナメル質は神経の支配はないので痛みは伴いません。
それゆえ、ご自分での発見はなかなか難しいです。 そして初期だからこそ、この時期の治療は簡単!!
虫歯の部分を削り、白いプラスチックに似た材料で埋めて終了!この場合治療の回数は一回ですみます。 虫歯の範囲、部位によっては金属での修復になる場合もあります。

(2)象牙質う蝕,(象牙質とはエナメル質の内側、エナメル質よりやわらかいです)
クリックすると元のサイズで表示します

上のエナメル質う蝕が進行すると、象牙質う蝕になります。この頃になると症状が出はじめます。冷たいものがしみる、時々うずくなど・・ この場合は虫歯の部分をけずり、金属かプラスチックで補修していきます。一見小さいようにみえる虫歯でも、内部で広がってることが多く、歯の削除量は大きくなりプラスチックでは対応できなくなることも多くなります。治療回数は2回で済むことがほとんどです。   

(3)歯髄まで達するもの(歯髄は象牙質の内側、いわゆる神経の部屋です)
クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

 
象牙質う蝕がさらに進行すると、神経の部屋がやられてきます。神経の部屋まで感染が波及するわけですから、当然症状も激しくなってきます。 夜眠れない、黙っていてもズキズキ痛い・・・・など。
この場合の治療は、感染してしまった神経をとっていくところから始まります。
神経をとるといっても、スルスルスルっと取れてくるわけではありません。 根っこの中に針のような器具をいれ、こそいでくるように取っていきます。
治療回数は状態によります。
感染してしまった神経を取った後は、からっぽにしておくわけにはいきません。
というのも、空洞になった神経の部屋をそのままにすると、細菌の繁殖の場になってしまいます。そして根っこをつめた後は、補強の土台を立てていきます。(神経をとった歯は、枯れてしまった木のようにもろくなってしまうので、補強が必要です。)
その後ようやく、冠が入ります。 この段階までくると、治療回数がぐーんとアップしてしまいます・・

(4)根っこの先まで感染が及んだ場合
クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
 
(3)も通り越し、歯の根っこの先まで感染が及んだ場合は、さらに治療に時間がかかることがあります。「根っこの先に膿がたまっていますね。」と言われたことはありませんか?それがこの段階です。
根っこの治療を行い、根っこの中及び周囲がきれいになれば先ほどと同じように、根っこの中をつめて土台をたて、冠をかぶせていきます。 ここで(3)及び(4)の治療の際つくる冠についてご説明いたします。 右は保険で作れるいわゆる銀歯です。右は金を主成分とした合金でできております。
右のものは保険外の診療になります。金合金は腐食にも強く、適合性も良好です。また、
見た目も銀よりは目立たないのが特徴です。同じような金属でも大分違いがあります。
前歯のかぶせものに銀や金を入れるわけにはいきません。 前歯のかぶせものにも種類があり、保険でつくれる前装鋳造冠(写真左)と、保険外の陶材焼付鋳造冠(写真右)があります。一見似ていますが、右の陶材焼付鋳造冠は吸水性(水をふくむ性質)がないため変色がほとんどなく、ガラスの成分と似たような材料を用いているため、透明感がありほとんど天然の歯と変わらないような仕上がりです!

(5)歯が根っこだけになってしまった場合
クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
 
残念ながら、虫歯が進みにすすんで歯が根っこだけになってしまった場合は抜歯適応となる確率が高くなります。状態によっては残していけることもありますが、ここまでくるまでに治療をしておきたいものですね!

と、虫歯の治療について少し掘り下げてお話しました。
当院では患者さん1人1人の虫歯が現在どの段階にあるか説明し、納得していただいた上で上記の治療を進めていきます。


クリックすると元のサイズで表示します


# 2 歯を失ってしまった際の治療

虫歯もしくは歯周病、けが等で歯を失ってしまった場合、まず一番して欲しくないのが放っておくことです。「一本抜けたくらいで別に食事には困っていないから」等で放っておくと、隣の歯が倒れてきたり、反対側の歯が飛び出てきたりと他の残っている歯に悪影響を及ぼし、周りの歯までも失う原因になります。
すぐに隣の歯が倒れたり痛くなったりという症状がでないので、放っておく人が多いのも事実です。しかし確実に徐々に徐々に周囲の歯がだめになってしまうのです。
長い人生、楽しくおいしく食べるためにも、素敵な笑顔を保つためにも歯を失った時には代わりとなるものを入れましょう!!あらゆる臓器への入り口はなんといってもお口です。その口の中に自信がもてたらとても素敵なことだとは思いませんか^^ では、歯を失ってしまったときの治療をみていきましょう。

(1)インプラント
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、歯のなくなった部分に、人口の歯根(チタンという生体親和性の高い金属)を埋入し、冠を立てていく方法です。
歯を失ったところに、再度自分の歯と同じような感覚で使える冠が入るのです。
とにもかくにも、隣の歯に負担をかけず、再び噛める!!というのが最大の魅力。
次に紹介する入れ歯やブリッジに比べると、回数や時間、費用はかかりますが、それでもインプラントにして本当によかったといって下さる患者さんが多くみられます。 詳しくはインプラントの項をご覧下さい。
左の模型のように歯がなくなったところに人工の根っこをうめて、その上にかぶせ物をしていきます。

(2)義歯
いわゆる入れ歯です。取り外し式なので、お手入れをする必要があります。ブリッジと比較すると、隣の歯を削らなくていいというのは大きな利点です。しかしやはり入れ歯特有の装着感があります。
入れ歯といっても色々ありますので一部ご紹介いたします。
マグネットコーヌス義歯
磁性アタッチメントを取り入れ義歯の吸着をアップさせます。また、マグネット部で維持力を確保できるため、一般の義歯より小さくできるため、付けた時の違和感が小さくなります。また、横揺れも抑えられるため、残ってる歯に対する横からの余計な力が抑えられるため、歯周病の進行を助長することもありません。 保険適応外となります。 根っこの上にマグネット入りの冠をかぶせます。その上に入れ歯をつくります

金属床義歯
プラスチックの代わりに金属を使うので、食べるものの温度を感じることができ、食べる楽しみがアップします。また、プラスチックよりも強度で上回る金属を使うため、義歯を薄くすることが可能です。やはり、違和感は少ないほうがいいですよね^^ これも保健適応外となります

保険診療で作れる義歯
プラスチックの床の部分と人工歯からなります。また、部分床義歯の場合は、残りの歯にひっかける金属の部分があります。
どの義歯でもそうですが、それぞれの患者さんに合った設計を提案し、了承を得た上で作っていきます。残っている歯の状態、顎の骨の状態によってもかわってくるので、レントゲンとお口の中を見ながら決めていきます。
ご希望があれば、お気軽にご相談くださいね。


(3)ブリッジ
なくなった歯の両隣もしくは数本の歯を支えにして、橋渡しの冠をつけます。
入れ歯と違い、取り外しの必要がなく、金属のバネがかかることもないので、違和感はとても少ないです。しかし、両隣の歯を削るというなんとももったいないことをしなければいけません。両隣の歯が健康な歯であればあるほど、削るという欠点がでてきます。
しかし先にも話しましたが、違和感は少なく取り外しの必要はありません。 また、欠損の本数が多いとブリッジでは対応できない場合もあります



その3 歯周病の治療について
歯周病って何??というところから始めましょう。
原因は歯周ポケットの細菌に基づく感染で、それに対する感染防御の免疫応答の過程で生じるさまざまな炎症性変化の結果、歯周疾患は起こります。
初期は「歯肉炎」⇒つまり炎症が歯茎のみに限局していて、歯肉が腫れている、赤い、歯ブラシのとき血が出る状態です。これが進行すると
「歯周炎」となります。極簡単にいうと、歯周炎は歯を支えている周りの骨、歯周靭帯が溶け始めている状態です。
歯がグラグラする、口臭が気になる等目だった症状が出てきます。 また、歯周病の症状を悪化させる要因として噛み合わせが挙げられます。歯というのは垂直的な力には、抵抗力がありますが、側方からの力には抵抗力が小さいのです。そのため、横から余計な力が加わり続けると、動揺に拍車がかかってきます。
治療について
まずは患者さんそれぞれが、どの段階であるか診査、診断していきます。
下が歯周ポケットの診査です。歯周病が進行すればするほど、ポケットは深くなります 。また、歯それぞれの動揺度、レントゲンによる周囲の骨の状態、歯肉の状態等総合的に見ていきます。
歯肉炎
健康な歯肉と、歯肉炎の部位との違いを認識してもらいます。
プラークコントロールが初期治療の基本になり、このプラークコントロールを実践するのは患者さんご本人です。毎日の正しい歯磨きこそが大切です。それを助けるためわれわれはブラッシングのコーチをしていきます。
軽度歯周炎
歯肉炎が進み、歯周ポケット内まで細菌が侵入してくると、歯槽骨(歯を支えている骨)及び歯と骨をつなぐ歯根膜という靭帯も破壊されはじめ歯周ポケットは3から5ミリ程度になっています。
この段階も、まずブラッシング指導を行ないます。歯茎の炎症がおさまってから、次の段階に入ります。超音波スケーラーやハンドスケーラーといった器具でポケット内のプラークや歯石、悪くなった部分を取り除きます。
中等度歯周炎
炎症がさらに拡大、歯槽骨も歯の根っこの半分近くまで破壊され、歯がぐらつきはじめます。歯周ポケットもさらに深くなってきます。
このときでもまずはブラッシングです。その後、超音波スケーラー、ハンドスケーラーといった器具でポケット内のプラーク、歯根について歯石を深くまで除去していきます。
しかし、深くなったポケットの歯石はそう簡単にはとれません。
よくならない場合は、奥深くに入り込んだ歯石を取り除くため、歯肉を切って開いて取り除いていきます。歯肉剥離掻爬術(フラップ手術)といいます。
重度歯周炎
歯槽骨が根っこの半分以上を通り越し根っこの先まで破壊されてしまい、グラグラな状態です。 横ばかりでなく、縦方向にも歯がゆれてしまっている場合が多くあり、ここまでくると抜歯になってしまいます

先にお話したように、歯周病は噛み合わせとも切れない関係にあります。
それぞれの段階で、噛み合わせの調整も行うことがあります。奥歯がなくなって放置して 、前歯でばかり噛んでいるとやはり前歯がグラグラしてきます。そうなった時は、前歯の治療のみでは改善できません。奥歯の噛み合わせをしっかり作ったうえで(インプラント、入れ歯等で)、前歯の治療にとりかかっていきます。一つ悪いところを放っておくと悪循環ですので、くれぐれも早期の治療で頑張りたいものです、
歯周病は激しい症状を呈することが少ないため、徐々に徐々に進行していることに気付けず、グラグラして歯医者に行ったときにはもう中等度まで進んでいる。ということが多くみられます。そうなる前に歯周病という静かな病気に関心を持っていただければと思います。グラグラになっている方ももう遅いということはありません。完全に元通りにはならなくとも、今よりよくかめることを目標に頑張っていきましょう!

虫歯の治療、歯周病の治療についてお話してきましたが、なんとなくわかっていただけましたか?
当院ではこれらの治療をより正確に行い、より詳しく説明するため以下のような設備があります。

(1)パノラマ、デンタルX線
虫歯の内部の状態、歯周病に不可欠な歯の周りの骨の状態等がわかります。
患者さんにその場で説明できるよう、診察台それぞれで画像がみられるようになっております。


(2)CT、セファログラム
CTは上記のレントゲンではわからない3次元的な情報を得られます。
インプラント治療、親知らずの抜歯等に多く使われますが通常の治療においても使う場合があります。
下のCTは親知らずを抜く時に、3次元的な情報を得るためにとったものです。 断面図が見られるので、正確な位置を把握することができます。


(3)DIAGNODENT
極初期の虫歯の診断に使います。
レーザー光を歯の溝にあて、その反射光を測定することにより溝の状態を客観的に評価します。 一見黒く削らなければいけないような虫歯でも、歯質が硬く削らなくてもいい場合もあります。数字で評価できるので、定期検診で推移を確実に確認できます。

(4)レーザー治療
LASERとは Light Amplification of Stimulated Emission of Radiation
の頭文字をとったものです。つまり放射の誘導放出による光の増幅 という意味です。 簡単にいうと、レーザー治療とは増幅させた光のエネルギーを使った治療です

当院では、 ・ソフトレーザー・炭酸ガスレーザー・ウォーターレーザー を導入しています。
ソフトレーザー
炭酸ガスレーザー 歯周組織の炎症軽減、抜歯後の治癒促進、疼痛の緩和、小帯の切除、知覚過敏処置、口内炎や義歯でできた傷の鎮痛、治癒促進
ウォーターレーザー 上の炭酸ガスレーザーの機能に加え、小さな虫歯の治療ができます。
時間はかかりますが、麻酔やドリルを使うことがないので、心理的ショックが少なくてすみます。
炭酸ガスレーザーとの大きな違いは、水分子に光のエネルギーを与えて患部に 照射することです。熱の発生を抑えることができます。
それぞれの場合に応じて、上記のレーザーを選択して使用しております。

(5)予防治療について
設備とは違いますが、当院では虫歯予防のため以下のようなことを行なっております。
シーラント
乳臼歯(乳歯の奥歯)や、幼弱永久歯(生えたてほやほやの永久歯)は 溝の形態が複雑なうえ、石灰化の度合いが低く虫歯になりやすいのです。 また、生えたての歯は咀嚼に加わらないため、噛むことによる自浄作用も期待 できません。
となると、虫歯になる前になんらかの手をうちたいものです。 シーラントは、歯ブラシの毛先が届かないような溝を虫歯になる前に埋め立てよう という予防処置です。埋めるといっても、削ったりするわけではありません。 溝を薬できれいにしたのち、一層白いプラスチックのような材料を流し込みます。 削ったりするわけではないので、小さなお子様でも受け入れてくれます^^

月一回の定期検診、フッ素塗布
乳歯、および幼弱永久歯というのは先にお話したようにとても虫歯になりやすく、 一度虫歯になるとその進行も早いので、定期的なチェックがより重要になってきます。また、歯の交換期は「歯並び」という重大な問題にも直面してきます。
歯並びについては定期的にみて、必要があれば矯正の専門医の先生をご紹介しております。
また、虫歯のリスクが高いお子様、交換期で特に注意したいお子様、普段から積極的に予防に取り組みたいという方にはフッ素洗口、フッ素イオン導入等も行なっておりますのでお気軽にご相談ください。
小さいお子様の定期検診は、歯医者に慣れる、歯医者は怖くないと意識づける上 でもとても大切かと思われます。小さい頃から歯医者に通うことにより、歯に対する意識も自然と高くなり素敵な歯を持つ子に育って欲しい!!と思います^^

1. Amalgam

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

2. Metal onlay - available in Japan only

3. Composite Resin

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

Naliah's new CR and old CR

Angela Bow's leaking CR and inside

Rodney Fisher's leaking CR and inside

4. Hybrid Ceramic - available in Japan only


5. All Porcelain-Ceramic filling





クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ