Twitter:@arisamag2

2008/9/28

不器用  映画
 『アイアンマン』を観てきましたのよ。
 米国での上映から随分経っての日本公開ということで、正直言って鑑賞意欲が下がりまくり。
 昼頃まで観に行くか家で寝てるべきかで悩んだ(笑)。

 その米国で本作が記録的なヒットを飛ばしたと聞いたとき、すごく意外に思いました。
 『スパイダーマン』や『ハルク』などに比べて日本ではマイナーなキャラクターだったので、てっきり米国でも人気が無いのだと思いこんでいたのよね。

 で、数少ない翻訳本や海外情報、BSで放映されたアニメなどで得たイメージを総合すると、どうやらアイアンマンは「ヒーローなのに性格悪くて人望がない」というキャラクターらしい。(間違ってたらスマン)
 そんな奴が代表的なヒーローとして存在出来るアメコミ界って奥が深いなぁ。
 まあ、最近は仮面ライダーにも性格が悪いとか人格が破綻している人もいますけど、でもライダーの場合やってることは朝8時20分頃になったら怪人を殺しに出かける(しかもよく取り逃がす)ことなので、そんなの別に性格悪くても出来るじゃないですか。
 アメコミヒーロー界は「やたら人を殺すな」とか「復讐のために戦うな」とか意外とモラルに厳しいみたいなので、性格に問題がある奴が続けていけるものなのかと。
 まあ、サイクロップスさんやウルヴァリンさんも性格面では相当なもんですけどね(笑)。


 では以下に感想らしきものを。
 勿論ここから先はネタバレありなんですよ?









・アイアンマンの分かりやすいあらすじ
 軍需産業の社長のトニー・スタークさんは、自社の兵器で酷い目に遭った途端に平和主義者に転向。でも結局武力と暴力で全て解決。隠蔽工作もオマケについてくるよ。




 ……本作を最後まで観て思ったのだが、この人、今後のヒーロー稼業についてどう考えているのだろうか。そもそもヒーローを続けるつもりがあるのか。

 ラストシーンでアべンジャーズに誘われてはいるが、参加する意味があるのか。

 アイアンマンになった動機が「無責任に兵器を開発・売買している人物が、自分の兵器が殺人に使われていることを自覚した」までは良いのだけれども、それはあくまで「自社製品で人が殺されている」ことに拘っているだけで、戦争撲滅だとか全てのテロや犯罪を阻止するとか、そこまで踏み込むつもりは無いように見えるんですよね。
 じゃ、軍需産業から撤退し、兵器を横流ししていた黒幕も退治した今、スーパーヒーローを続けるモチベーションは何なの?みたいな引っかかりを感じるんですが。
 ヒーローへの道を駆り立てる超能力もトラウマもない。日本のヒーローみたいに最終目標となる敵勢力もいない(というか本作で全滅)。あるのはパワードスーツだけ。でも続編はやるのだ。今後もアイアンマンを続けなきゃならんのだ。

 そこを敢えてツッコミどころと考えず真面目に考察すると、この映画って、ヒーローになるべき才能や宿命から縁遠い人物が、パワードスーツというヒーローへのパスポートを開発したが為に分不相応な勘違いをしてしまう物語なんじゃないか、なんてことを思うのだが。
 だとすれば、今後(原作の展開にあるように)アル中等の破滅を迎える素養は十分ということなのだろうか。
 でも、今回は爽快なエンターテインメントだったから、続編でアル中展開をやられると違和感を感じる客もいるだろうなぁ(笑)。





 話変わって特撮方面。

 スチールやアクションフィギュアを見ていると「こんな関節が人体にめり込んでいそうなスーツを着れるとは思えない」印象を受けるアイアンマンですが、フルCGではなくって着ぐるみを作ってるのね。すげぇやアメリカの着ぐるみ技術。くそぉ、我が国の方がヒーロースーツでは三歩ぐらい先を行っていると思っていたのに(笑)。
 おそろしいことにアイアンモンガーも着ぐるみだぞ。流石にCG処理入っているそうですが。

 最大の見せ場はやはり、アイアンマンとアイアンモンガーの戦闘シーンなのですが、これが素晴らしい迫力ではあるものの、何か斬新さが足りないような。
 例えば、映像化するだけだったら『ロボコップ2』の頃の技術でも今回の表現は可能だったと思うのですよ。勿論アイアンモンガーが人形アニメ丸出しだったり、アイアンマンのスーツに不自然な継ぎ目や皺が出たり、スーツ自体一回り程太かったり、空を飛ぶときに合成マスクがズレたりはしただろうけれど。

 その技術的進歩に感服すべきか「でも、ロボコップ2みたいだよね」と言ってしまうか。

 米国での上映時「戦闘シーンの凄さはトランスフォーマーを超えた」という評判がありましたが、個人的には「技術的には超えているのかも知れないけれど、イマジネーションの面では超えてない」という感じですかね。
 まあ、こういうのって新しいイメージを捻りだすことが一番難儀なんでしょうけど。

 どちらかというと戦闘よりも空を飛ぶシーンの方が好き。
 スーパーマンみたく綺麗に飛ぶのじゃなくって科学力と社長のセンスで一生懸命飛んでる感じがカッチョイイのよ。
 高度が高すぎると氷結するってのが妙にリアルで面白かったです。それをモンガーとの戦いで応用するところも。






 最後に余談ですが、ヒーロー映画ってインタビューで役者や監督が必ず「****(ヒーロー名)は他のヒーローと違って……」ってコメントしますよね。
 それって結局全部違うんじゃねぇか?……と疑問に思う今日この頃なのです。
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