Twitter:@arisamag2

2012/3/27

まだ何かを結論づけるには時期が早いけど  空想特撮
『特命戦隊ゴーバスターズ』が「子供向けらしくない」という意見をたまに目にするのだが、私にはさほど「子供番組の枠組み」を逸脱している様には思えない。

 別に物凄くハードなテーマを扱っているわけでなし、ヒーローのカラーリングが灰色とかグレーとかで地味というわけでなし、卒塔婆で宇宙人に殴りかかるわけでも相手の武器で焼死させるわけでも敵を交通事故に巻き込むわけでもなし、テコ入れと称して兜を割ってオモチャが出てない姿になるわけでもなし、敵前逃亡も無ければ子供を轢くこともなし、罪も無い宇宙人を警官が射殺するでもなければ子供姿の宇宙人を防衛隊長が射殺するでもなく、岸田森がニヤニヤ笑いながら街中で拳銃を乱射するでもなし。実にマトモな子供番組ではないか。

 冗談めかして言っているようだが「子供番組を逸脱する」というのはそういうことだ。ブルースワットやメタルダーでもまだヌルいのだ。

 ゴーバスターズに問題があるとすれば、「子供番組を逸脱している」というよりも、もっと根本的なこと……「企画時にセールスポイントとして提示したであろうことが、完成作品で生かされていない」と言う点ではなかろうか。

 まず、重箱の隅的な事を言えば。
「リアリティと称して名乗りポーズを省略したのは良いが、名乗り自体はやるので結局ツッコミどころが無くなったわけでは無い」とか「変身バンクを排除したのは良いが、そもそも今までの戦隊も“変身エフェクト”はバンクだったが変身自体はバンクじゃなかったのであまり意味は無い」とか「ロボの変形短くしたのは良いが、それっていつもの戦隊も4話目あたりから省略してるからやはり意味がない」とか。

 そして大きな枠組みの話をすれば。
「スパイアクションが売りの一つだったらしいが、肝心のヴァグラスを“異次元から攻めてくる敵”にしちゃったので敵基地潜入や変装や敵の目をかいくぐるといったいかにもスパイ物っぽいシチュエーションが作りにくくなっている」とか。
「メカに力を入れていると言うが、先述の変形バンク簡略化等、シーン全般が“メカをなめまわすように撮影する感覚”(所謂メカフェチ)に乏しいので結局力が入っている様には見えない」とか。


 ……こういった「企画意図が上手く機能してないっぽい戦隊」は近年多く見られる気がする。

 例えば『ゲキレンジャー』は修行が売りだった筈なのだが、「暮らしの中に修行あり」のヒーロー側より、悪役の方がハードな修行をしているので、逆にいつもの戦隊より「楽して勝ってる」様に見えちゃうという奇妙なことになっていた。
(ゲキレンは目の前の危機よりも修行を優先しているかに見える本末転倒な描写も個人的には気になった)

 或いは『ゴセイジャー』の「敵組織が代替わりしていくのは良いが、それにかけられる予算や時間は例年通りだったらしく、ひとつひとつがショボい」とか。

 ……と、三本の作品を同列に語ってしまったが、これによって特オタの作品批評にありがちな「個人攻撃」(プロデューサーがどーしたとか、脚本家がどーしたとか)をするつもりは私にはない。

 単純に「最近の戦隊って、企画過程に大きな機能不全を抱えてないか?」と疑問を呈してみたくなっただけである。

 まあ、「企画通りに進まない」ってのはこの手の番組では日常茶飯事ではあるんだが。
 なんか1〜2年おきぐらいに根っこのところでやっちまった感あふれる作品が出てくるってどうなんだろなーと。
0

2012/3/29  0:15

投稿者:arisama
>たいてい玩具買わない層
わははは(苦笑)。

まー、でも玩具買う趣味の無いヒトに
「オモチャ買え」って強要するのもなんか違うきがするしねぇ。

所謂「隣のレーンでストライク」レベルの人気だったら影響度も違ってくるでしょうけど。

2012/3/28  22:18

投稿者:gosaber
でも、ネットで騒ぐファンってたいてい玩具買わない層なんですよね…(笑)

2012/3/28  0:39

投稿者:arisama
>いつものパターン
だから日常茶飯事だと(笑)。

ただ、その三作品については
「メインのチャンバラなり冒険なりは機能している」
「放送を続けるにつれて見えてくる問題」
と言えなくもないのですが、

記事中に出したゲキやゴセイやゴーバスは
「メインコンセプトが既に機能してないっぽい」
「序盤で早くも問題がみえる」
という点で共通項があるんじゃないかと。

余談ですが、
記事の中でゴセイの「天使」についても言及しようかと思ったんですが、
「完成作品から天使をどう売りたかったのか全然わからない」
と気付いたのでやめた(笑)。


>「一部の連中に妙にウケが良くて賛美されてる」
それは別に良いんじゃね?
ファンが付くことは悪いこっちゃないっすよ。

2012/3/27  19:56

投稿者:gosaber
ボウケンは「複数の敵組織が登場します」が売りだったけど、どれもこじんまりした連中ばっかで
後半は幹部同士の内輪揉めとあんま変わらなくなってたし、
シンケンは異様な主人公賛美でオチがアレだし
ゴーカイはレジェンドに偏りすぎで敵の扱いがないがしろだったし
戦隊でこの手のチグハグはいつものパターンと言う気もします(笑)

ゴーバスは…言い方悪いですけど「小手先のリアル及び斬新気取り」の違和感の凄まじさと
それが「一部の連中に妙にウケが良くて賛美されてる」という所が、なんかイビツだなあと。


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