2010-11年度会員増強セミナー
当日、地区の委員会と県下会長幹事会があり残念ながら本セミナーに出席できませんでしたが、セミナーでの基調講演内容を読みその一部をご紹介をもって報告といたします。
2010年6月12日(土)、国際ロータリー第2650地区2010〜2011年度会員増強セミナーが キャンパスプラザ京都5Fで行われました。ロータリーの現状認識から規定審議会、およびロータリーの理論等広範囲にわたる講演であったが示唆に富んだものでありました。
講演資料は、ガバナーエレクト事務所のホームページの「新着情報」からダウンロードできます。
http://www.rid2650elect.jp/2010/06/265020102011-1.html
◆基調講演T テーマ「会員増強の推移と現状」
(講師)RI第2720地区パストガバナー、
2010-11年ロータリーコーディネーター杉谷卓紀先生
◆基調講演U テーマ「ロータリー この不思議の国で」
(講師)RI第2630地区パストガバナー、
2007-09年RI会員組織地域コーディネーター服部芳樹先生
■基調講演Tでは会員組織現況報告が行われました。
次年度会長レイ・クリンギンスミス氏が6つ強調項目が紹介された。
1.ポリオ撲滅
2.疾病防止
3.水と衛生
4.基礎的教育と識字
5.経済と地域社会の発展
6.戦争および紛争の防止と解決
世界、日本そして2650地区の会員の現況を説明されました。
2010年4月末現在では、
(世界)
会員数=1,224,384人、クラブ数=33,855、地区数=563、国と地域=200以上
(日本)
会員数=92,190人(内女性4,062人)、クラブ数=2,310、地区数=34
(2650地区)
会員数=4,836人(内女性111人)、クラブ数=96
我が国の最大の会員数のピークは
1997年6月末131,731人で
クラブ数は2005年6月末2,328である。地区も2000年6月末6,185人だったが毎年減少傾向にあり、2010年4月末4,836人となっています。
◆大和高田RCはクラブの会員数は地区で現在9番目で98人(地区平均50.4人)
ですが40人未満のクラブは44クラブに及んでいる。
■ロータリーコーディネーター(RC)
2009年11月のRI理事会で承認され、2010年7月から活動が開始されます。41名のRCを任命され、日本のロータリーコーディネーター(RC)は第1ゾーン桑原茂氏、第2ゾーン坂本俊雄氏、第3ゾーン杉谷卓紀氏である。
このRCはゾーンのRI理事、地区ガバナー、そしてロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)と協力して、国際ロータリーに関する地区とクラブのリソース(資源)としての役割を担う。
1.ロータリアンにRIのプログラムについて説明し、参加を働きかける。
2.アイディア、成功談、ベストプラクティスを紹介し、クラブや地区の指導者の育成を高める。
3.より効果的で充実したクラブを築くことで会員増強を図る。
4.各地区のRIリソースとして、顧問、アドバイザー、指導者となり、変化を推進する。
5.クラブやプログラムを強化し、RIの公共イメージを向上させるための創造的なアプローチを推奨する。
6.リソースを探し出し、人と人をつなぐ。
7.クラブ及び地区レベルの長期的な計画づくりを推奨する。
8.RIの中核となる価値観を推進する。
9.多方面にわたって定期的に使用できるコミュニケーション・ツールを取り入れる。
10.RI国際大会を推進する。
最後にRIの2010-13年の長期計画についての概要説明があった。
■基調講演U「ロータリー この不思議の国で」
ロータリーの衰退について述べられた。
1.ロータリーバブルの崩壊
1997-98年に発生、量のみ増やして質を考えなかった、その結果が今日の衰退を招いた。その他の原因を究明する必要がある。
2.ロータリーの価値観の変化
年齢間のギャップ50歳を境として
1)教育的価値を重視
2)助言と指導を要望
3)権威容認基準の差異
4)コミュニケーションの感覚的な差異
3.CLPの導入による誤った方向性
職業奉仕はボランティア活動、ポリオ撲滅に見られる命令一下一斉寄付、ロータリーはNPO的慈善団体、多すぎる奉仕プログラム、手続きの煩雑さ、高額の費用
M&Mや Member get Money等
4.クラブの私的企業化
ロータリークラブ運営が会社化し、絶対権限をもつ社長が生まれた、奉仕活動が文字どおり事業化した。運営の規定認識不足は悶着を招く、この会員減少傾向の中で、新クラブ誕生がある。
5.本来の魅力が低下したのだろうか
1)2010年規定審議会の10-182決議案(23-34の第1項)
奉仕の哲学の定義として使用するよう検討する(444対66で圧倒的多数で採択)
「ロータリーは基本的に一つの人生哲学であり、利己と利他の矛盾する感情の調和を求めるものである」・・「超我の奉仕」であり、「最も多く奉仕する者は、最も多く報われる」この2つのモットーに基づいている。
・数と質との両面でグローバルに会員を増強する(2009-10 ケニーRI会長)
・クラブの強化は新会員教育と現会員再研修から
2)今我々は新たな出発点にある
「ロータリーの未来は我々手の中にある」決議23-34の復権はほぼ確実、ロータリーの進むべき方向が見えてきた。
3)基本理念の確認
五大奉仕の理念、特に職業奉仕の理念
4)増強の途はただひとつ
増強の途はただ一つMember get Member 新会員はロータリーの基本的な理念、綱領・決議23-34を知っているだろうか?現会員はロータリー100年の知恵に培われた規定、クラブ定款・細則を知っているだろうか?
そして、2010年の規定審議会の説明をされ、ロータリー理論、そして不幸な退会てなく、最後に「天寿退会」で講演を締めくくられた。

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