4月22日の卓話「奈良の環境と自然環境の変化について」奈良地方気象台 防災業務課
今川 哲之氏
ロータリーの奉仕活動のヒントとして「地球環境」問題について今後とも重要な温暖化防止運動を展開する上で参考となる卓話であった。
地球温暖化はなぜ起こるのか?
大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素などは、太陽光により暖められた地表から宇宙空間に向かって放出される赤外線を吸収し、吸収した熱の一部を再び地表面に向かって放射するため、地表面を温めます(温室効果)。この温室効果によって、地表は生物の生存に適した気温に保たれている。しかし、近年の人間活動によって、この温室効果をもたらす物質(温室効果ガス)が増え続け、気温が上昇している。これが「地球温暖化」です。
地球温暖化を防ぐために
地球温暖化の防止は国際的に重要な課題になっている。大気中の温室効果ガス濃度を安定化させるための取り組みを、世界各国が力を合わせて進めている。
1992年に「気候変動に関する国際連合枠組条約」が結ばれ、同条約の「京都議定書」で温室効果ガス排出量の削減目標が示された。
それによると、先進国全体で少なくとも5%、日本は6%の温室効果ガスの削減がもっと求められている。
地球温暖化は確実に進んでいます。
18世紀の産業革命以降、石油、石炭、天然ガスなどの大量消費いよって、二酸化炭素などの温室効果ガスの大気中の濃度が増加しています。
大気中の二酸化炭素濃度は1700年には約280ppm程度が1800年代から急速に伸び、約360ppmとなっている。
世界の年平均気温も長期的には上昇し続けており。特に近年は記録的な高温となる年が増えている。
その結果、雨の降り方の変化、海面水位の上昇・・・2100年までに9〜88cm上昇すると予想されている。
今、私たちができること
1.ゴミを減らしましょう。(過剰包装や使い捨てを控えよう)
2.シャワーのお湯を流しっぱなしにしないようにしましょう。
3.自動車、燃費の良い車を選びましょう。公共交通や自転車を利用しよう。
4.部屋の断熱を良くしましょう。省エネルギーで待機電力の小さい製品を選びましょう。
(気象庁パンフより)
http://www.jma.go.jp/
温室効果ガス〜地球環境の診断表
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/ghghp/info_ghg.html

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