ロータリーでよく聞く言葉に「奉仕の理想」があります。このことばを理解するため先達の話やロータリーの文献などネットで調べているうちに黄金律(Golden Rule)をブログで見つけました。ロータリー精神にはキリストの教えなど随所にあるようで、宗教、人種を超えた人道的な団体ではあるが行き着くところアメリカ生まれのロータリーは世界に広がっているが根底には宗教的戒めを説いている気がします。
そこで、その理想の理念に近い黄金律をご紹介します。以下はgooブログ中の「ハーベスト・タイム「収穫の時」の2006年12月の「黄金律」と題したブログより抜粋しました。
▼黄金律の定義
新約聖書には、イエス・キリストとパリサイ人たちとの論争が頻繁に出てきます。争点は、旧約聖書の律法をいかに解釈するかという点にありました。ある時、イエスを試すために、一人の律法の専門家がこう質問します。「先生。律法の中で、大切な戒めはどれですか」。パリサイ人たちは、聖書の中には613の戒めがあると教えていました。その質問にどう答えるかによって、イエスの律法理解の程度が分かります。場合によっては、激しい論争に発展する場面でした。
その時、イエスは旧約聖書の教えを二つの戒めに要約し、敵の口を封じました。
「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ」。これが第一の戒めです。これは、ユダヤ人たちが「シェマ(聞け)」と呼んで、日々朗詠する有名な箇所です(申命記6・5)。
「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」。これが第二の戒めです。
確かに、聖書にどのような戒めが書かれてあるにせよ、それは神への愛と隣人への愛を実践するなら、守られたことになります。一見複雑で難解に見える聖書も、この二種類の愛をゴールとして読む時、全体像が見え始めます。通常、「黄金律」とは、相手にとっての最善を行なうことを意味しています。つまり、「自分にして欲しいことを、相手にもする」ということです。この法則こそ、あらゆる局面で、可能性の扉を開く鍵です。
●また、ビジネスにおける黄金律についても書かれています。
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黄金律とビジネス
人間関係には、「相手に与えた通りに自分に返ってくる」という原則があります。笑顔で応対すれば、笑顔が返ってきますし、不快な表情を見せれば、相手も不快な表情を送ってきます。この原則は、ビジネスの世界でもそのまま通用します。
「自分にして欲しいことを、相手にもする」というのが、ビジネス成功の最大の秘訣です。最近は、多額の費用をかけて、顧客満足度を調査する企業が増えてきました。その理由は、顧客のニーズ(必要)を分析し、自分たちの会社を「黄金律」を実践する企業にするためです。実際のところ、黄金律を無視した営業活動など、考えられない時代になっています。
セールスにおける黄金律は、次の三つのキーワードに集約されるでしょう。
(一)公正。つまり、嘘を言わない、騙さない、言い逃れをしない、ということです。この姿勢は、顧客の信頼を勝ち取ります。
(二)品質。常によい品質の商品を提供することが、評価につながります。
(三)顧客中心。今の時代、セールスマンよりも顧客の方が多くの情報を持っていることがたびたびあります。従って、セールスマンは、自分の意見を押し付けるのではなく、相手の考えを聞き出し、それに対して助言する立場に立つのがよいのです。
●アメリカ人による「成功」の要素や要因
次に紹介するのは、『サクセス(成功)』誌が2006年に米国で行なった調査結果です。それを見ると、アメリカ人が「成功」をどのように定義しているか、よく分かります。予想以上に健全な回答が集まっているので、驚く方も多いと思います。たとえば、「ビジネスでの成功とは」という質問に対して、60%の人が、「他の人の生活により多くの価値を付加すること」と答えています。「大金を儲けること」と答えたのは、たったの18・8%でした。
「成功の中に含まれている最も重要な要素とは何か」という質問への回答
信仰 …………………………41.0%
家族 …………………………25.5%
バランスの取れた生活 …… 11.7%
幸福 ………………………… 7.3%
「成功するために必要な要因とは何か」という質問への回答。
家族とのよい関係 …………89.9%
配偶者とのよい関係 ………89.6%
神とのよい関係 ……………86.0%
何でも自由にできること ……61.7%
経済的な安定 ………………57.5%
豊富な職歴 …………………47.1%
財産を作りたいとの願い …………43.4%
富・健康を手に入れたいとの願い…32.3%
さて、あなたは何をもって成功した人生だと考えますか。
神への愛、隣人への愛、そして自分への愛、この三つの愛に生きる人こそ、真の成功者ではないでしょうか。

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