ロータリアンの本領は?
ロータリー・クラブはCLPの導入でその本文が、何か違った方向になって行くような気がしたロータリアンも多いことと思いますが。4大奉仕ということで、たの奉仕活動を行っている団体と異にするものは、職業奉仕ではなかろうか。その職業奉仕を今一度、強調月間を通しその原点を押さえておきたい。
10月は職業奉仕月間です。職業奉仕は「職業を通じて社会に奉仕する」といわれています。人のために尽くす手段は沢山ありますが、自分の職業を通じて、誠意あふれた奉仕や正直で立派な行いは常日頃できることで、その実践こそがロータリアンの本領だと思います。
グレンE・エステス元RI会長は、『ロータリアン一人ひとりの活動によって、すべてのロータリアンが信頼を得ることとなり、それと同様に、ロータリアンの誰かの行為によって、ロータリアンすべてが信用を失うこともあります。
私たちは毎朝ロータリーのバッジを上着の襟元に着けるときには、いつもバッジのもつ意味をちょっと考えておく必要があります。上着にロータリーのバッジを着けて一歩外に出ると、皆さんの言行はより一層大きな意味をもつことになるのです。皆さんがどんなことをしても、世間の人々は、皆さんをロータリアンとして見ています。世間は皆さんをロータリーの会員として判断します。つまり世間の人々は、皆さんを通じて、ロータリーというものを評価するのです。』と述べており、ロバートR.バース元RI会長は、『ロータリーのバッジを着けている人は次のようなメッセージを発信している。
私を信頼することができます。
私を頼りにすることができます。
私は信用に値します。
私は受け取るよりも多くを与えます。
私はいつでもお手伝いします。
ロータリーのバッジがそのようなメッセージを送っているという事実は、長年にわたってロータリアンたちの勝ち得た信用の証しです。今日のような実業界の風潮においては、世間から信用され続けることが、ロータリアンとしての私たちの責任であることを今まで以上に肝に銘じておかなければなりません。』と述べております。
ロータリアンは、専門職業人として、高い倫理基準を推進することに取り組んできました。
「四つのテスト」は、1943年にRIに採用されました。このテストは、4つの問いかけから構成されています。すなわち、
言行はこれに照らしてから
1)真実かどうか
2)みんなに公平か
3)好意と友情を深めるか
4)みんなのためになるかどうか
またエステス元RI会長は、『「四つのテスト」は一つの道具です。私たちが、何が正しいかを決める状況分析に役立つ一つの方法なのです。時には、何が正しいのかはっきりしないことがあります。何が、本当に、みんなのためになるかどうかを決めることができないこともあります。一生懸命に努力しても、好意と友情を深めることができない場合もありますし、誰もが満足できないような決定を下さざるを得ない状況もあるわけです。それでも、私たちは、物事の決定について「四つのテスト」に照らしてみる責任がありますし、また、私たちは職業生活にロータリーの善意をあてはめるように最善を尽くす責任があります。
そして「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という使命をもっていることを、一人ひとりが認識するまで、ロータリーの目標をしっかりと銘記していようではありませんか。人間関係に根差すすべての問題の解決は、他人とのあらゆる触れ合いにおいて奉仕の理想を受け入れ、実践する一人ひとりのロータリアンにかかっているのです。
これがロータリー運動の崇高な目的です。目的はこのように簡明なのです。』と述べております。この10月の職業奉仕月間にぜひ皆様でクラブで話し合ってください。
2530地区ガバナー月信より

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