2010/9/10
ほたる館物語1/あさのあつこ 読書感想

1991年に刊行されたデビュー作の文庫本である。
元は季節風に掲載されていた作品という。
一読して、みちあふれるパワーと完成度の高さに圧倒されてしまった。
特に会話センスが素晴らしく、後に大作家となる片鱗がうかがえる。
また、季節風の作品評で鋭く指摘してあること――例えば、人間をし
っかり描くことなど、本作に手本が示されてある。
季節風の投稿者は必読の書だろう。

2010/2/4
「かえるひみつきょうてい」村上しいこ 読書感想

しょうへいの部屋に、夢たま神社に住むかえるが迷い込んできた。
おくってあげるかわりに、転校してきたあやみちゃんと仲良くなれる
ようにしてほしいと、秘密協定を結ぶが……。
結局、願いをかなえる力は、自らの努力と工夫、そして勇気だという
ことを教えてくれる作品です。

2010/1/28
「季節風」101号(5)一言メッセージ 読書感想

「空うちブルース」升井純子さま
新鮮な表現やセリフが随所にみられる。
若々しい感覚が魅力的だ。
「相伝林業少年少女」堀米薫さま
今回は、いつにもまして重厚感を感じた。
著者は、米や牛だけではなく、林業にも造詣が深いようで、
その才覚に、私などただひれふするしかない。
