izmIzm! -annex-

　男女間のもつれから、刺殺事件が起きた。場所は、国立オリンピック記念青少年総合センター。
　ヰズミたちは、そこを『オリンピックセンター』と呼んでいた。

　オリンピックセンターはその名からもわかる通り、東京オリンピック(1964)の翌年、選手村跡地の一部を利用して発足した。ヰズミたちが利用していたのは、主に今から20年ほど前。当時のオリンピックセンターは貧乏小劇団の趣があった。
　というのも、その頃はオリンピックから既に20年が経過し、設備はボロボロ。まともな施設を借りられる人たちは、とても手を出さないだろうという状況だったからだ。

　嘗てはミーティングルームであったと思しき部屋は、戸はガタつき、床のピータイルが所々剥がれているという状態。「近いうちに取り壊しになるらしい」という、かなり現実味を帯びた噂が囁かれていたほどだ。
　それでも格安の使用料は魅力的であり、都内にこれだけいたのか？　というほどの貧乏劇団が聖地巡礼の如く集っていた。
　役者だけではなくダンサー、お笑い芸人、それから、その呼び名が市民権を得つつあった“パフォーマー”という肩書きの人たちが、それぞれの部屋で稽古していた。

　各フロアの突き当たりには他よりも大きな部屋があり、そこを借りられたときはまさしく「ラッキー！」だった。
「おい、今日は実寸(本番の舞台と同じスペース)で稽古できるぞ！」
　ということだ。

　平成直前の頃のこと。
　のちに“噂”は現実となり、現在は当時とは全く違う綺麗な環境になっているようだ。

　そのオリンピックセンターで、事件は起きた。
　加害者は43歳の男、被害者は26歳の元交際相手。

　なんだか⋯⋯色々⋯⋯つらいなぁ⋯⋯
　

　ちょっと落ち着いたところで、知人の芝居を観に街へ(笑)
　あちこちの舞台に「ゴメンナサイ」をしている手前、どこの劇団かは詳らかにできませんな。「ズルイぞ！」と言われそうで。
　でもね、偶々ですから。今回はタイミングが合ったから行けたわけで。

　で、事務所に台本を取りに行き、その足で都内某劇場へ。
　おっとっと、もう開場しているじゃないかぁ。受付、受付⋯⋯

「すみません、●●さんにお願いしているヰズミと申しますが」

　すると、受付の人が「あ、ヰズミさん！」と声をかけてくれた。
　お、知ってる顔だ！　こういうときは落ち着くよねぇ。

「■■さんの芝居ですか？」
「いや、今日は●●さんのチケットです」
「あ⋯⋯そうじゃなくて⋯⋯」
「？」
「その芝居は⋯⋯⋯⋯向こうです⋯⋯」


　　　⋯⋯やっちゃった⋯⋯


　隣接する劇場の、反対側に行っちゃったわけですね。
　　　(Ｔ∇Ｔ)ノ~~~

　ん、注意してくれてアリガトぉ〜ッ！　あ、ゴメンナサイ。今後気を付けます⋯⋯
　

　
　　お、もうそんな時期か⋯⋯
　

　さて、ゴールデンウィークでありますね。ＧＷというと、世間様は『大規模旅行（おもに海外♪）』な感じなのだけれど、ヰズミの周辺では『舞台の季節！』だったりするわけです。
　もうね、師走とＧＷには先を争って舞台なのですよ。頂くお知らせだけでも、「あんたら、(公演)スケジュール被りまくりじゃん！」という状態。

「ゴールデンウィーク」という言葉自体、一般の方々の連休に当て込んだ映画興行業界が作った言葉らしいけど、“一般の方々”に該当しないこちとらは、スケジュールの変動というのはあまり無いんですね。
　今年も、DMやらE-mailやら直接手渡しやら様々なかたちでお知らせを頂いているが、申し訳ないことにとても全てに顔を出すことは叶いそうもない。

　そんな中、また一通のお便りを頂いた。差出人は⋯⋯あ、ガイアさんだ。
　ガイア株式会社⋯⋯ガイアさんには、GAEA JAPAN旗揚げ以来色々と御迷惑をおかけしつつお世話になった。む、オンブにダッコですな。

　とは言うものの、ヰズミは現在仕事でのおつき合いは無い。GAEA JAPANも既に解散しているし⋯⋯はて、一体⋯⋯？

　で、開封してみると中から芝居のチラシが。
　　　　（゜θ゜）　え゛？
　こ、これは⋯⋯？⋯⋯あ、

　広田さくら選手(元)の芝居のお知らせでしたのね！　そうかぁ〜、今はこんなことやってんのねぇ。頑張れよぉ〜ッ！
　でも、正直言って観に行けるかどうか判らないんだよなぁ。いつもギリギリにならないとGOが出せないのですよ。
　しかし、前述のようにガイアさんには散々お世話になったし、広田さくら選手(元)にもデビュー前から沢山ネタを提供してもらったしなぁ⋯⋯。

　というわけで、ほんの少し宣伝のお手伝いをば。

■新宿・シアター・ブラッツ
■6月2日(金)〜4日(日)

詳しくは↓を御覧下さい。
『生全部広田。(仮)』