私どもの仕事には、“拘束時間”というものが存在します。例えば「10:00-21:00」といった具合に。
そして、それに沿って前後のスケジュールを組んだりします。
『16:00に終わるのなら、●●さんの舞台を観に行けるぞ。すぐに予約しよう!』
とか、
『18:00終わりか。そのあともう一本仕事を入れられるな』
とか、
『22:00終了……急いで帰って、翌日の仕事のチェックをしなきゃ』
とか。
それは、撮影仕事だろうが録音仕事だろうが同じことです。
もちろん、多少の押し・巻きは考慮した上で。
ただ、撮影の場合など、予め終了時間を決めておくのが困難なことがあります。その場合は、「終日」という言い方をしたりします。
それを聞いてこちらは、「ああ、ケツ(終了時間)が出ていないんだな」という判断をするわけです。
尤も、「終日」という連絡であっても、殆どの場合はおおよその目安が立ちます。確実とは言えないのでその後のスケジュールを入れられないという、殆どそれだけのことと考えて良いくらいのことです。
ところが!
ある録音仕事でのこと。
ハッキリ
「18:00-21:00」という御連絡を頂いておりました。録音仕事で拘束3時間というのは、少なくとも時間の面に関してはそう厳しい条件ではありません。
そして21時終了ならば、その後に皆さんそれぞれのスケジュールがあって不思議ではないわけです。
それなのに……
収録が終わったあとも、“諸事情により”10人程のメンバーが延々待機。もちろん詳細を話すわけにはいきませんが、
「そういうことなら、それに合わせてテーブル組んでくれればいいのにぃ〜」という状況。
とあるベテランさんは、心ならずも“待ち”の最中に誕生日をお迎えになったり……となんやかんや有りまして、最終的に終わったのは25:30。夜中の1時半ですわ。拘束3時間の筈が、延長だけで4時間半……
「タクシー代はお出ししますので」
いや、そーゆーことではなくて(笑)
まぁ言いたいことは色々あるけれど、一言だけ言っておこう。
また同じメンツで、いい感じでお願いしまぁ〜ッす!
本日のB.G.M./松山千春「帰りたい」(1978)