ついに、その日がやってきた⋯⋯
日本スポーツ出版社は、代表取締役(当時)の過去の不祥事による騒動に関して
「お詫び」を発表。
しかし2月19日、
ZAKZAKによる情報が駆け巡った。
それを受けて
2月20日の取締役会で新しい役員体制を決定するが、噂や憶測が飛び交い、
ZAKZAKの続報や
J-CASTニュースの報道により、廃刊は決定的と思われた。
同社は、それを一蹴するかのように
廃刊報道否定のコメントを発表した。
ところが3月12日、
「一時的な休刊」を発表。
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『ゴング格闘技』休刊のお知らせ
このたび弊社刊『ゴング格闘技』は2月23日に発売された4月号をもって、いったん休刊となります。
1986年の創刊以降、ご愛読いただいた読者の方々、またお世話になった関係者の方々に感謝を申し上げるとともに、皆様のご支援を受けながらも休刊の運びとなってしまったことを心よりお詫びいたします。
昨春のリニューアル以降、本誌は順調に部数を伸ばし続け、特に07年には近年でもっとも高い実売を記録するなど、読者のみならず関係者の方々からも新生『ゴング格闘技』には高い評価をいただいておりました。それだけに、今回報道されたような弊社元代表取締役の逮捕と、それに伴う弊社の経営悪化および休刊という事態について、編集部としては残念でなりません。
「日本スポーツ出版社のゴング格闘技」はこれでひと区切りとなりますが、『ゴング格闘技』は同じスタッフで今春の復刊を予定しております。また新たな形で再出発し、皆様にお会いできると編集部は信じています。今までのお付き合い、誠にありがとうございました。
ゴング格闘技編集部一同
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『週刊ゴング』休刊のお知らせ
弊社発行の「週刊ゴング」は、本日3月14日発行の通算1168号をもって一時休刊のやむなきに至りました。読者、販売店、広告スポンサー各位をはじめ、長年にわたり弊社をご支援いただいてまいりました皆様に、心より感謝の気持ちを伝えるとともに、深くお詫び申し上げます。
弊社は、1968(昭和43)年、東京は千代田区神田での創業以来、皆様の温かいご援助に支えられ、プロレスを中心としたスポーツ雑誌の発行により業界の一翼を担うまでに発展させていただきました。
来年には創業四十周年を迎える予定でしたが、弊社をめぐる経済環境はバブル崩壊後より、いまだかつてない厳しさにさらされたため、経営は悪化の一途をたどってまいりました。
皆様のご協力とスタッフの努力が幸いし、「週刊ゴング」自体は購読部数を確保してまいりましたが、長引く不況の中、弊社自体の経営環境が悪化するとともに、今回すでに皆さまもご存じの通り、弊社代表前田大作の逮捕という不祥事に直面し、最悪の事態に追い込まれました。
創業と同時に創刊しました月刊誌「ゴング」は、1984(昭和59)年に月刊誌から週刊誌へと移行し、雑誌名も「週刊ゴング」と改め現在に至ったしだいです。
月刊誌「ゴング」創刊以来39年間、幸い各位のご理解ご協力を得ることができ、微力ながらも多くのプロレスファンの方々をはじめとして、社会一般の方々にもプロレスの情報をお伝えすることができたと自負しております。
来年1月には、創刊四十周年の節目を迎える予定でしたが、経営環境の悪化を克服することは容易ではなく、今回、読者の皆様をはじめ関係各位の方々の期待に添えることなく、多大なご迷惑をおかけする苦渋の選択を決断せざるを得ませんでした。
最後に、改めてこれまでのご愛読、ご支援に心からの感謝を申し上げるとともに、お詫びと休刊のご挨拶とさせていただきます。
39年間の長きにわたり、本当に有り難うございました。
2007年3月14日
株式会社 日本スポーツ出版社
取締役 内田 幸文
役 員 一同
子供の頃、月に一度の「ゴング」を心待ちにしていた。
本誌と別冊を、交互に読み返した。
「インディペンデント」という言葉は、「ゴング」で憶えた。
同時に「オポジション」という言葉も憶えた。
「週刊ゴング」のオポジションは「週刊プロレス」
「月刊プロレス」のオポジションは「月刊ゴング」
週プロだけじゃ、バランスが悪い。