伏見東洲  植物

昨日は特別の計らいを得て、旧相馬藩の御用絵師だった伏見東洲の絵を間近で拝見することができました。

狩野派の流れをくむので風月もありましたが、花鳥が多く取り上げられていました。

その中で何の鳥なのか判断できなかった絵があります。

鳥に詳しい皆様のご感想をいただきたくお願いいたします。


この絵はカッコウかと思いましたが、あるいはホトトギスでしょうか?
下の植物はツツジかと思われますので、季節は初夏と考えます。
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この鳥はまた悩みましたw。
一見してカケスと思ったのですが、どうでしょうか?
植物は梅とバラでしょうかね。
絵ですから、作者が描きたい構図や色配りがあるでしょうから、素材はあまり重要視すべきではないとも思います。

しかし、梅の花といったらやはり早春。そこに咲くバラは四季咲きで、満開の冬薔薇(ふゆそうび)となりますね。
カケスを描くとしたら、普通は青色を強調したくなりますが、、、。
どうでしょうかね。。。
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これはツバメ。
もちろん飛翔中の絵もありました。
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これはやはりオナガとしました。
この鳥は我が家の襖絵にも描かれている鳥なのですが、我が家のは色が差されておりません。
この絵では頭部に藍が深く置かれています。
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これはマガモでいいでしょうか?
笑っちゃうほど大サービスの絵で、老梅の水に潜るほど下垂した枝が花盛りですw。
あでやかなピンクの花もいっぱいの中で、マガモと思われる♂がその青や緑、紫の羽根を花色と対比させていますw。

地味な♀も翼鏡を青く輝かせていますw。
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この丹頂は落款がないものの東洲作とされてきたものですが、東洲が描いたものではないように思います。
絵師、絵描きはどんな線でも自由にものすることができるのでしょうが、そこにはやはり絵師の性格といいますか、性分といいますか、そんなものやら年齢による経験の数とかささいなことが必ず写されてしまいます。

この絵は東洲の弟子かどうか、若い絵師が描いたものと思います。
このほかに亀の絵もありましたが、亀もまたこの若い絵師の手によるものだと思います。
それにしてもとても丹念に描かれています。

この丹頂の目の描き方は、飯舘村の山津見神社の天井絵に描かれていた狼のもので、この若き絵師は天井絵制作にかかわった一人だと考えます。
目の描き方は黒い線の丸を薄水色でふさぎ、その中に黒い点を置いたもので誰でも描けそうですが、顔に置く目の位置、また目の中の黒い点の位置など、この絵師特有のニュアンスがあり、お手本を超えて我が物にしています。
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最後の最後に思わず歓声をあげた絹本がありました。
逆巻く水の上を飛翔する3羽の丹頂。
丹頂の絵は力を抜いた余裕のある線で描いてあり、川岸の崖上の松と泡立つ激流は絵師の心を一点に閉じ込めつつ描いたかと思われるほど丹念です。

この水を描きたいがために、和紙ではなく、薄い絹を選んだのだと思いました。
松は墨で描かれているのに、なぜか晩翠がかって見えます。
見ている私の大脳が勝手に色をさして見てしまっているのだろう。

そう思いながら拝見しましたが、今朝になって写真を取り込み、拡大してみたら、絵師は肉眼では見えにくいほどに淡い緑や、藍、紫を刷いておりました。
びっくりでした。

そうして、たった今気が着いたのですが、この絹本の丹頂飛翔図は東洲作として披露されたのですが、東洲ではなく、先に拝見した丹頂、亀を描いた若き絵師の作に違いありません。

そういえば、東洲で間違いないと思われた絵はすべて紙に描かれていましたが、東洲と言われて違和を感じた絵は3枚とも絹本であることにも、たった今気が着きましたw。

落款があっても、油断できませんねw。





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