2010/10/21
奈良県の高山第二工区撤退について 生駒
昨日の荒井奈良県知事の定例記者会見で、生駒市高山第二工区の開発検討を中止するとの発表がありました。記者会見の内容を報告します。
<奈良県提案に対する生駒市、URの意向について>
1、 学研高山第二工区のまちづくりについては、県が考える高山第二工区の
開発の方向性をまとめ、議会の意見を伺ったうえで、去る9月24日に生駒市
(独)都市再生機構の2者に提案したところ。
2、 県提案について、URからは、一定の理解を得ていたが、生駒市は、
@ 市は、公共施設管理者負担金を負担しないこと。
A 以前から争点であった県営水道を排水池へ送水するためのポンプ施設用地は、
県が取得する事。
B 土地区画整理事業から除外する区域は、現実的に将来も開発はあり得ない
と思われるため、市街化調整区域に編入(逆線引き)すること。
C 別の問題として、生駒駅北口開発事業に対し、今の県の補助要綱どおり
補助金を交付すること。
の4つの条件を付して、県の提案を受け入れるという意向であった。
<検討の中止とその理由>
1、 学研高山第二工区のプロジェクトは、住宅建設が中止されたことから同地区
が荒廃することをおそれ、また、同地区が学研都市の中心部に位置することから、
「東アジア大学構想」などを盛り込んだ大学を中核としたまちづくりは
チャレンジする価値のあるものとして取り組んできた。
2、 県としては、相当なリスクを負う覚悟で取り組んできたところであるが、
これまでの2年半の検討の中で生駒市が市の負担を極力回避してきた経緯や、
今回の回答が将来に向けての負担を現段階で排除しておこうというもので
あったこと等を勘案すると、生駒市の積極的かつ主体的な姿勢を感じられ
ないと判断せざるを得ない。
3、 高山プロジェクトには、様々な乗り越えるべき課題がまだ残されており、
これからも相当な紆余曲折が予想されるところであり、その成功の
ためには関係者の積極的な協力が不可欠であるが、これまでの経緯と現在の
状況、将来の予想される困難を総合的に判断すると、大学を中心とした
高山第二工区のまちづくりについての県の提案を取り下げるを得ないと考え
プロジェクトの検討を中止するよう事務方に指示した。
<今後について>
1、 高山第二工区については、大きなポテンシャルを有していることや、土地の
荒廃などの環境劣化が憂慮すべき問題であることには何も変わるものではない。
今後、地元において新たな取り組みが提案されるなど、高山第二工区の開発に
向けての熱意が具体的に示されるようであれば、県として、いつでも相談に
乗りたい。
2、 東アジア大学構想については、東アジアの人材育成という奈良の歴史を
踏まえた有意義な目的のもと、引き続き、内容の詳細を検討し進めていく
予定。
県立大学についても、もっと魅力ある大学として育てていきたいので、
引き続き今後の発展のあり方について検討を行っていきたい。
上記が昨日の荒井知事の記者会見の内容です。
<奈良県提案に対する生駒市、URの意向について>
1、 学研高山第二工区のまちづくりについては、県が考える高山第二工区の
開発の方向性をまとめ、議会の意見を伺ったうえで、去る9月24日に生駒市
(独)都市再生機構の2者に提案したところ。
2、 県提案について、URからは、一定の理解を得ていたが、生駒市は、
@ 市は、公共施設管理者負担金を負担しないこと。
A 以前から争点であった県営水道を排水池へ送水するためのポンプ施設用地は、
県が取得する事。
B 土地区画整理事業から除外する区域は、現実的に将来も開発はあり得ない
と思われるため、市街化調整区域に編入(逆線引き)すること。
C 別の問題として、生駒駅北口開発事業に対し、今の県の補助要綱どおり
補助金を交付すること。
の4つの条件を付して、県の提案を受け入れるという意向であった。
<検討の中止とその理由>
1、 学研高山第二工区のプロジェクトは、住宅建設が中止されたことから同地区
が荒廃することをおそれ、また、同地区が学研都市の中心部に位置することから、
「東アジア大学構想」などを盛り込んだ大学を中核としたまちづくりは
チャレンジする価値のあるものとして取り組んできた。
2、 県としては、相当なリスクを負う覚悟で取り組んできたところであるが、
これまでの2年半の検討の中で生駒市が市の負担を極力回避してきた経緯や、
今回の回答が将来に向けての負担を現段階で排除しておこうというもので
あったこと等を勘案すると、生駒市の積極的かつ主体的な姿勢を感じられ
ないと判断せざるを得ない。
3、 高山プロジェクトには、様々な乗り越えるべき課題がまだ残されており、
これからも相当な紆余曲折が予想されるところであり、その成功の
ためには関係者の積極的な協力が不可欠であるが、これまでの経緯と現在の
状況、将来の予想される困難を総合的に判断すると、大学を中心とした
高山第二工区のまちづくりについての県の提案を取り下げるを得ないと考え
プロジェクトの検討を中止するよう事務方に指示した。
<今後について>
1、 高山第二工区については、大きなポテンシャルを有していることや、土地の
荒廃などの環境劣化が憂慮すべき問題であることには何も変わるものではない。
今後、地元において新たな取り組みが提案されるなど、高山第二工区の開発に
向けての熱意が具体的に示されるようであれば、県として、いつでも相談に
乗りたい。
2、 東アジア大学構想については、東アジアの人材育成という奈良の歴史を
踏まえた有意義な目的のもと、引き続き、内容の詳細を検討し進めていく
予定。
県立大学についても、もっと魅力ある大学として育てていきたいので、
引き続き今後の発展のあり方について検討を行っていきたい。
上記が昨日の荒井知事の記者会見の内容です。
