
ポピー、芥子−日本に咲くポピーからはアヘンのモルヒネは採れない−コクリコ、虞美人草とも呼ばれる。この花がコクリコだったのか、虞美人草だったのか、ひなげし、とも呼ばれる。こういう本があったな−君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)―与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯〈上〉 (文庫)
<古代中国のお話−「虞美人草」>
項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)の最期の戦いのとき、項羽は愛する虞妃(ぐき)とともに劉邦の大軍にまわりを包囲された。項羽は別れの宴を開いてから最後の出撃をし、虞妃も自刃して殉じたが、彼女のお墓にヒナゲシの美しい花が咲いた。そのため人々はこの花を「虞美人草(ぐびじんそう)」と呼んだ。
また、夏目漱石の小説に「虞美人草」がある。
漱石が新しい小説のタイトル名を決めあぐねていたときに、街角の花屋さんで見た「虞美人草」の名に”おっ、いい名前♪ これにしよう”ということで 名づけた、ということらしい。
「色々な呼び名呼ばれる芥子の花虞美人草がこんな花とは」

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