2014/3/8

国宝 大神社展  美術

いつの間にか1月2月が過ぎ去って、今はもう3月・・・

九州国立博物館で開催されている『国宝 大神社展』
3/9までだったことを思い出し、慌てて行ってきました。


 ※ぶろぐるぽにエントリーしています。
  ロゴが入っている写真は九州国立博物館の提供です。
  転載はご遠慮くださいね。


休日遅めの午後に入館したのですが、お客さんがいっぱい。

昨年は伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮だったこともあり、
神社や八百万の神様方を知る機会が多かったですよね。

初詣に行ったことも無いくらい神道に縁の無かった私が、
古事記を読み、出雲大社にお参りすることになったのも、
「日本人なんだから、ちゃんと日本のこと勉強しなさいよ」
と日本の神様方に諭されたような気になったからかも。
(お伊勢参りができなかったのが残念でしたが、いずれ)


そんな折、大々的に開催される『国宝 大神社展』。

どんな謂れのある宝物を観られるのか想像もつかないまま
期間終了間際に駆け込んだのでした。



 ◆ ◆ ◆



ひととおり観て特に印象深かったのは、神様の像の多さでした。

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奥に居らっしゃるのは、ポスターにもなった
国宝・熊野夫須美大神坐像(イザナミノミコト)です。
とても豊かな女性らしい御姿だと思いました。

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神像…なんですよね。

仏像は馴染み深いですが、
神像はほとんど観たことが無いように思います。

本来は人目に触れない貴重なものなので、
これほどの数の神像が一度に観られる機会は
そうそう無いことだと伺いました。

すべてを超越した存在である仏像とは異なり、
神像はそれぞれ表情豊かで人間味あふれる御姿でした。

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面白いなぁと思ったのは、
神様の横顔や後ろ姿を観られる展示の仕方です。

 「あ、神様の頭、絶壁っぽい!」とか

 「ベルトの端は背中側で上向きに挟んでるのね!」とか

そんな素朴なド庶民の好奇心を満たしてくれました。

図録などでは絶対に載らない角度、
こんな機会でも無ければ一生観ることはできなかったでしょう。

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怖いけど愛らしい狛犬たち。
犬だと思っていたら、獅子なんですね。

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この角度は、たまらん可愛い。
つい同じ角度に顔を傾けて見つめ返してしまう・・・

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神様と言えば、お祭り。お祭りと言えば、御神輿。
奈良・手向山八幡宮所蔵 錦貼神輿、美しかったです。

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せっかくなので、福岡ゆかりの宝物をご紹介しましょう。

宗像大社所蔵 国宝・金銅製雛機
(ミニチュア機織り機)

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太宰府天満宮所蔵の重要文化財・ 毛抜形太刀 伝菅公遺品
平安時代の姿そのままの菅原道真公遺愛品。

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宮地嶽神社所蔵の国宝 金銅製壺鐙
7世紀に神社敷地内で見つかった馬具。

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そして最後は、
宗像大社所蔵の国宝 方格規矩鏡
4〜5世紀に沖ノ島祭祀遺跡から出土した鏡(下段・左端)。

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沖ノ島は島全体が御神体なのですね。
『海の正倉院』と呼ばれているとは初めて知りました。


奈良や和歌山は何となくイメージできるけど、
地元福岡にもこんなにたくさんの国宝や重要文化財が有ったとは。

自分が生きている間にもう一度観られるとは思えないほど
見ごたえのある展覧会でした。



 ◆ ◆ ◆



会期が3/9までなので
興味とお時間が有る方は是非行かれてくださいね!







2013/12/8

御三家筆頭 尾張 徳川家の至宝  美術

今日まで九州国立博物館で開催されていた
『御三家筆頭 尾張 徳川家の至宝』に行きました。


 ※ぶろぐるぽにエントリーしています。
  ロゴが入っている写真は九州国立博物館の提供です。
  転載はご遠慮くださいね。



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関西に住んだことのある私は何となく太閤さん派で
家康公は腹黒い狸オヤジなイメージを抱き続けてきたのですが、
今回の展覧会で家康公が護り継いでいきたかったものが見えてきて、
以前より好きになりました。

歴史は難しいです。
立場や見方によって評価が真逆になってしまいます。
個人的には、研究者の発表とフィクションを織り交ぜた歴史小説を
いっしょくたにするのはあまり好きではありません。
歴史上の人物ご本人に答え合わせできたらなぁといつも思います。


私は歴史に疎くて上手に説明できないので、
解説はチラシから転載させていただきますね。


  尾張徳川家は、徳川家康の九男・義直(1600〜1650)を初代とする
 徳川御三家筆頭の名門大名で、名古屋城を居城とし、
 江戸時代を通じて徳川将軍家に次ぐ家格を誇っていました。

  大名家は家の歴史・格式を示すために数々の道具を備え、
 それらは大きく表道具と奥道具に分けられていました。
 表道具とは、大名の禄高や家格に応じて備えておくべき武具類と、
 公的な場で用いられる道具類、奥道具は、藩主やその家族たちが
 プライベートな場で使った道具類です。

  本展では、徳川美術館(愛知県名古屋市)が所蔵する
 尾張徳川家ゆかりの道具類のうち、太刀や鉄砲などの武具類、
 茶の湯・香・能の道具類、和歌や絵画・楽器をはじめとする
 教養に関わる品々など、大名家の歴史と格式を示す約230件の名品を
 ご紹介します。



 ◆ ◆ ◆


まず迎えてくれるのは、家康公その人。
『徳川家康画像(東照大権現像)』伝狩野探幽筆(江戸時代 17世紀)
教科書で見たことある!!

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水牛の角をかたどった家康公所用の甲冑。
『熊毛植黒糸威具足』(桃山時代 16世紀)
後ろに展示されていた刀剣は、
あまりの威圧感に正視することができませんでした。
武器としても芸術品としても壮絶なほど美しいことはよく分かりました。

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この迫力。

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豊臣秀吉と徳川家康が所用した花生。
『古銅砧形花生 銘 杵のをれ 名物』(中国・元〜明時代 14〜15世紀)
そして、藤原定家自筆の書状。
『山門状』(鎌倉時代 建保6年 1218年)

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足利将軍家から織田信長へ豊臣秀吉へ徳川家康へと渡った
”天下統一”の流れを噛み締めることができる逸品。
『古瀬戸肩衝茶入 銘 横田 大名物』(室町時代 15世紀)

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戦に出ながら茶を嗜み能を愛し香を纏う。
日本人の、なんと雅なことよ・・・

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尾張徳川家では、
源氏物語はこのように所蔵されて読まれていたようです。

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利き香遊びの道具。

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百人一首かるた。

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葵の紋入り碁盤。

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溜息が出るほど美しかったのは、
三代将軍家光家の長女・千代姫が
尾張徳川家二代光友に嫁いだ際に持参した婚礼調度の数々です。

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豪華絢爛な美しさの背後に、惜しみなく注がれた父の愛情を感じます。
美しいものを愛でることで癒される苦難も有ったことでしょう。
当時の灯りで観ることができたなら、
煌びやかさの中に佇む侘び寂まで感じられるように思います。



 ◆ ◆ ◆



もう、日本の歴史そのものを展示していると言ってもよいくらい、
至宝の数々を観ることができました。

このレポートを書くためにいろいろ調べ物をしていたら
もう一度観たくなってしまうものばかりなのに、
会期は今日で終わりです

目玉だった国宝『源氏物語絵巻』は会期を外れて観られず・・・
いつか観られたらいいなぁ。



余談になりますが、
今回とても心に残ったのは、家康公自筆の絵でした。

掛け軸、向かって左側。

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どのような絵かと言いますと、

えびす宮総本社 西宮神社 ホームページ えびす信仰資料

上から4枚目です。


天下統一のために冷徹な鬼になった人がふと見せた朗らかさと優しさを感じて
思わず涙が溢れてしまいました。

統治者だけが味わうドス黒いほどの孤独に耐えてきた人なのでしょうね。



戦国の世から江戸文化が花開いて成熟するまでの長い間、
ずっと徳川家が国を治めてきたのですね。

日本にこの時代が有って本当に良かった、と思います。

素晴らしい展覧会でした。



最後に、
音楽をやっている者としての徳川家を紹介したいと思います。


■戦国の世の徳川家はこんな感じ■

NHK大河ドラマ『徳川家康』テーマ/冨田勲氏




■江戸文化の花開かせた徳川家はこんな感じ■

NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』テーマ/池辺晋一郎氏




どちらも大好きな曲です。

どうぞお楽しみくださいね♪









2013/9/13

中国 王朝の至宝  美術

※9月16日(月)までなので、行ける方は急いで!



九州国立博物館の特別展『中国 王朝の至宝』に行きました。


今回の展示は、紀元前20世紀ごろの夏から13世紀ごろの宋まで、
3000年以上に及ぶ19王朝の至宝が集められた壮大なものです。
これだけ大規模な展示を観られる機会はそうそう無いでしょう。

展覧会に行って改めて驚いたのは、
現在のCHINAに至るまでの王朝の多彩さでした。


 ◆ ◆ ◆


 ※ぶろぐるぽにエントリーしています。
  ロゴが入っている写真は九州国立博物館の提供です。
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最初に迎えてくれるは、
『突目仮面・とつもくかめん』 (紀元前13〜11世紀・殷)
高さ82.5センチなので結構大きい。
思いのほか目が突出していて、観ているこちらがびっくりする。

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裏はこんな感じ。愛嬌のある宇宙人っぽいな。

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『人形器・ひとがたき』 (紀元前12〜10世紀・殷)
3000年ほど前の墓から出土した副葬品。
こうして観ると可愛らしい宇宙飛行士か潜水士みたい。

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『爵・しゃく』 (紀元前16〜15世紀・殷)
お酒を温めるために作られた把手と注ぎ口のある三脚器。
青銅器はもともと祭祀儀礼用のもので、
一部の支配者層が制作技術を独占し権威の象徴としていたとのこと。

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『犠尊・ぎそん』 (紀元前4〜3世紀・戦国時代)
何の動物か特定できないけど、精巧に作られた青銅器。
これもお酒を入れる器で、背中から入れて口から注ぐ。

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『猿形帯鉤・さるがたたいこう』 (紀元前3世紀・戦国時代)
テナガザルをモチーフにしたベルトのバックル。
モダンな装着で現代でも十分通用しそうな感じ。
レプリカコーナーがあったのだけど、先客が試着中で断念。。。

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『跪射傭・きしゃよう』 (紀元前3世紀・秦)
中国の古代文明を代表する兵馬俑。
跪いて弩(ボーガン)を右脇にかまえた臨戦態勢のポーズを取っている。
秦の始皇帝をお守りしていた兵はこんな顔だちなのかと思うと感慨深い。

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そして、特別展示、
『阿育王塔・あいくおうとう』 (西暦1011年・北宋)
阿育王塔とは、紀元前3世紀のインド・アショーカ王(阿育王)の故事にならって
後世の人が作った仏塔のこと。
これまで知られていたのは高さ20センチくらいの小さなものだったが、
これは119センチの大きさを誇る貴重なもので、2008年に発見されたばかり。

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遠くからでもハッとするほど美しいが、近くで観るとその精巧さに息を呑む。
御釈迦様の前世での善い行いが細かく精密に刻まれていて、
4面それぞれの物語を細部まで観たいがために何周もしてしまった。

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 ◆ ◆ ◆


素朴だったり、大胆だったり、豪華絢爛だったり、緻密だったり、
どれも悠久の歴史を静かに語ってくれる貴重品ばかりでした。

今まで知らなかったものを知ることができて本当に良かったです。

168点もの展示品を通して3000年の歴史を一気に駆け抜けるような、
そんな感覚が味わえる素晴らしい展覧会でした。





ところで。

今回は紹介映像が限りなくユルいのですが、いかがなものかと。







2013/6/7

大ベトナム展  美術

※6月9日(日)までなので、行ける方は急いで!



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九州国立博物館の『大ベトナム展』に行きました。


展覧会に行くのを楽しみにしていた間、
自分があまりにもベトナムを知らないことに気付きました。

今年は日本とベトナムの外交関係樹立40周年、
福岡県・ハノイ市友好提携5周年記念なのだそうです。

大切な節目の年に、日本で初めての大規模な展覧会が福岡で。
なんだかすごく嬉しい。


 ◆ ◆ ◆


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最初に現れるのは度肝を抜かれるほど大きな銅鼓の数々。
紀元前3世紀あたりのものと知って歴史の長さにびっくり。
4匹のカエルが乗っている。
 ↓
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ずらーっと宝物が並ぶ展示室。
奥に綺麗な如来さまがいらっしゃる。
 ↓
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6〜7世紀の如来立像。
ベトナムの人がとてもスタイル良いことを思い出した。
 ↓
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金で作った金冊と、
 ↓
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金冊を入れるための銀製金冊箱。
 ↓
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皇帝が被った冕冠。
 ↓
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御朱印旗。
 ↓
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ベトナムの王女様が日本にお嫁入りしていたとは知らなかった!
興し入れの様子は長崎おくんちで再現されているそう。
いくつかの絵の中で江戸時代には象が日本に来ていたことを知る。
若冲や芦雪は直に見たんだなぁと、別の次元でしみじみ。
 ↓
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 ◆ ◆ ◆


観終わったあと、
”こんなにたくさんの宝物を日本に貸し出してくれたんだ・・・”
と感じて胸が熱くなりました。
そして、ベトナムはずっと昔から日本と仲良しの国だったんだなぁと。

宝物が多すぎて自分の歴史の知識では消化しきれないんだけど、
たくさんのことを知ることができて本当に良かったです。

ベトナム、行ってみたくなりました。



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九州国立博物館の展示案内には、いつも学芸員さんたちの愛を感じます。
観る人たちを楽しませようという心意気と言いましょうか。

今回は冒頭の「侘びてる〜」がものすごくツボにハマって
いまだに思い出し笑いするほど尾を引いています。(謎)











2013/5/11

黒井健 絵本原画の世界  美術


※5月12日(日)までなので、行ける方は急いで!



4/29昭和天皇のお誕生日、
田川市美術館で開催されている
『黒井健 絵本原画の世界』 に行ってきました。


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絵本好きで黒井健さんを知らない方はいらっしゃらないと思います。

特に、新美南吉作の 『ごんぎつね』 と 『手ぶくろを買いに』 は
黒井健さんの絵じゃないと!!という方すらいらっしゃるでしょう。
(それは私です)


こんなにたくさんの作品を一度で観られていいの!?と思うほど
贅沢な展覧会でした。

大きな展示室が3部屋有るのだけど、
最初の1部屋だけでも文句ないほどの充実ぶり。

『ごんぎつね』 と 『手ぶくろを買いに』 が1部屋目に展示されていて、
イイ年した大人が涙腺崩壊して鼻すすりながら延々鑑賞する羽目に。。。


大人になって惚れ直した絵本の原画を目の当たりにした感動は
ちょっと言葉で言い表すのが難しいです。

作家の筆の跡には作家の心を感じます。

黒井健さんの絵は優しい。
涙が出るほど優しい。


絵本は子供のものと思いがちだけど、
本当は大人も一緒に大人なりの感性で楽しめるもの。

「子供のころ好きだったなぁ」なんて絵本が有ったら、
子供さんに読み聞かせするのとは別に
親御さんなりに楽しんでみるのも素敵だと思います。


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↑入口に鎮座するでっかい”ころわん”。
可愛すぎて鼻血が出るかと思いました。





 





2013/3/8

ボストン美術館 日本美術の至宝  美術

いつの間にか冬の寒さが去り、
福岡はすっかり春の陽気になりました。

いかがお過ごしでしょうか?


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 ロゴが入っている写真は九州国立博物館の提供です。
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 なお、3/17までの展示が終わりましたら写真は削除します。
 



まだ寒さの残る先月、九州国立博物館で行われている
『ボストン美術館 日本美術の至宝』展に行きました。


この展覧会は、まさにタイトル通り
『日本美術の至宝』たちの里帰りです。

いろいろな理由で
日本の貴重な文化が流出してしまったのは残念ですが、
海外で大切に保管してくださった収集家が多く、
戦災や自然災害で失われなかったことは本当に幸いだったと
前向きに考えられるような素晴らしい展覧会でした。


どちらかというと西洋美術が好きだったのですが、
21世紀に入ってから不思議な縁が重なり
今ではすっかり日本美術の虜です。

最初に興味を持った日本美術が江戸絵画だったこともあり、
曽我蕭白の『雲龍図』を是非観たいと思っていました。
(他は特に下調べもせず会場に行ってしまいました)



 ◆ ◆ ◆



第1章 『仏のかたち神のすがた』

最初の展示は仏さまや神さまを描いた絹や麻の布絵。
何と、8世紀頃の作品も。
日本の悠久の歴史に想いを馳せずにはいられません。



第2章 『海を渡った二大絵巻』

写真は12世紀後半の『吉備大臣入唐絵巻』。
4辺を使って展示された作品の全長は25メートルもあります。

何度も繰り返し観てしまうほどユーモアのある可愛らしい作品で、
場面展開の巧みさは絵巻物と言うより上質な紙芝居のようでした。

今回観た中で一番好きな作品になりました。



第3章 『静寂と輝き
    〜中世水墨画と初期狩野派〜』

背景の渋い金色と
鮮やかな色彩のコントラストがとても美しかったです。
金屏風の優美さを堪能しました。



第4章 『華ひらく近世絵画』

長谷川等伯『龍虎図屏風』の虎が猫っぽくて可愛かったです。

日本画の動物は可愛らしく描かれていることが多いですね。
しかもペアが多くて、思わず相棒を探してしまいます。



第5章 『奇才 曽我蕭白』

通路から突然真正面に広がる『雲龍図』は圧巻でした。

巨大さと筆の強さにまず驚くのだけど、
よく観るとやっぱり龍の顔が可愛らしくて愛嬌がある。

10メートルの幅をずらーっと歩いて、
手を観たり、しっぽを観たり、また顔に戻ったり。
飽きずにずっと眺めていました。



観終わって数日経っても、
図録を観ながら溜息をつくほど素晴らしい展覧会でした。

会期は3/17(日)まで。

まだの方は、是非行かれてくださいね♪



 ◆ ◆ ◆



会場入ってすぐの解説パネル両端に誰か居る?
 ↓
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吉備真備さんと阿倍仲麻呂さんが聴き耳を立てておられる
 ↓
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「いざ参らう」と
正座したまま空を飛んで行かれるお二人に一目惚れ
 ↓
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日本人独特のユーモアは
平安時代にはすでに確立していたものと思われます。

歴史が長い国って素晴らしい。




九州国立博物館のホームページはこちら








2012/6/8

藤城清治さんの影絵展  美術

先月のある日、とある展覧会が気になって眠れなくなり、
居てもたってもいられなくて熊本に行ってきました。
(車だと遠いからと諦めかけていたら九州新幹線で50分だった


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影絵作家・藤城清治さんの作品は誰もが目にしていることと思います。

お名前と作品を何となく知っていた程度の私は
数年前旅行ついでに長崎での展覧会を観に行ったのですが、
旅行そっちのけで美術館に通うほど夢中になってしまいました。

光と影と鮮やかな色に包まれると時間の感覚を忘れます。
実物の迫力・美しさ・細やかさは言葉には出来ません。
印刷物や映像で観るだけなんてモッタイナイ!
機会があれば・・・とは言わず、
機会を作って観に行ってみてください。

藤城清治さんのホームページはこちら


6/24(日)まで奈良県立美術館で
『光と影のファンタジー 藤城清治 影絵展』が開催されています。
作品数の多い大規模な展覧会ですので、行ける方は是非

奈良県立美術館のホームページはこちら



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(サイン会での藤城さんとアキさん)


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(サイン会でいただいたクマもんのジクレー。家宝になりました)



2010/6/27

日本のファーブルさん  美術

 ”なんて美しい絵を描く人なんだろう・・・”


昨年10月、休日の朝に始まったテレビ番組に釘づけになりました。

ある画家のドキュメンタリー。

それが画家の追悼番組だと知ったのは少し後のことでした。



熊田千佳慕(くまだちかぼ)さん。

98歳で亡くなるまで、
生き物を描くことに愛情を注ぎ続けた画家です。


千佳慕さんの展覧会が福岡県立美術館で開催されていて、
今日やっと観に行くことが出来ました。


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丁寧に丁寧に描かれた細い筆の跡。

原画に接すると、
千佳慕さんの優しいまなざしを感じて胸がいっぱいになります。

リアルに描かれた虫たちを愛おしいと思ったのは初めてかも。


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美術館のエントランスも愛情いっぱい。

みつばちマーヤの登場人物たちが総出で迎えてくれます。


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作品とは、作者そのもの。

優しい気持ちになれる素晴らしい展覧会でした。

ご本人にお会いしたかった・・・



細密画家・熊田千佳慕

細密画家・プチファーブル 熊田千佳慕展









2008/8/15

SO LONG, MILLAS  美術

『ジョン・エヴァレット・ミレイ展』、残すところあと2日・・・
私が行けるのは今日が最後です。

期間中6回観に行くことが出来たのですが、
何度行っても新しい発見があるのが不思議な展覧会でした。

観れば観るほどミレイの凄さを思い知る部分が
増え続けることに感動しました。

それが天才の天才たる所以なのでしょうね。

素晴らしい作品たちと出逢うことが出来て
本当に幸せでした。



さすがに配置はすべて覚えましたね。

目を閉じると全部の絵がひとつずつ思い浮かびます。


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ミレイ氏とお別れの日の涙雨。

エフィーちゃんと会えなくなるのは淋しいなぁ・・・




2008/8/3

3rd.MILLAS  美術

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何度観ても新しい発見があるのが不思議。



2008/7/26

2nd.MILLAS  美術

学生時代の美術部仲間と『ミレイ展』を観に行きました。

講演会を聴ける時間帯だったので鑑賞前に行ってみたところ、
今朝方”オフィーリア”について新しい発見があったとのこと。
なんて絶妙なタイミング・・・


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↑この絵の中に新しい発見が!!!



絵を描いていた仲間と美術館に遊びに行けるのは本当に幸せ。

たとえ素人でも本気で美術に触れた経験が有る人なら、
本物の芸術家だけが持つ偉大さに畏怖を感じられると思います。

真剣に絵画鑑賞しながら話せることの楽しさ・・・

とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。


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また行こうね♪




2008/6/21

ジョン・エヴァレット・ミレイ展  美術

小川のふちに柳の木が、白い葉裏を流れにうつして、斜めにひっそり立っている。
オフィーリアはその細枝に、きんぽうげ、いらくさ、ひな菊などを巻きつけ、それに、口さがない羊飼いたちがいやらしい名で呼んでいる紫蘭を、無垢な娘たちのあいだでは死人の指と呼びならわしているあの紫蘭をそえて。
そうして、オフィーリアはきれいな花環をつくり、その花の冠を、しだれた枝にかけようとして、よじのぼった折も折、意地わるく枝はぽきりと折れ、花環もろとも流れのうえに。
すそがひろがり、まるで人魚のように川面をただよいながら、祈りの歌を口ずさんでいたという、死の迫るのも知らぬげに、水に生い水になずんだ生物さながら。
ああ、それもつかの間、ふくらんだすそはたちまち水を吸い、美しい歌声をもぎとるように、あの憐れな牲えを、川底の泥の中にひきずりこんでしまって。
それきり、あとは何も。



 『ハムレット』 シェイクスピア著(福田恆存訳)より


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何と壮絶な美しさ・・・


この絵の前に立つと、
愛する人から冷酷に振舞われ父を殺されて
狂うほど哀しんだ彼女の心が伝わってくるような気がして
胸が詰まりました。



19世紀イギリスでもっとも有名な画家
ジョン・エヴァレット・ミレイの名作80点が
日本にやって来ました。

名画の実物を北九州で観られるなんて
夢にも思っていませんでした。

言葉を失うほど素晴らしい作品ばかりなので、
開催中に何度も足を運ぶつもりです。
(人が多過ぎてゆっくり観られなかったし)


北九州市立美術館(6/7〜8/17)
Bunkamura ザ・ミュージアム(8/30〜10/26)
日本では2箇所のみの展覧会、
お近くの方もお近くでない方も是非お運びください。

きっと、一生忘れられないほどの感動を得られると思います。

『ハムレット』読んでから行くのがオススメです。



北九州市立美術館のホームページはこちら







2007/12/21

もうすぐクリスマス  美術

クリスマス連休前に雨模様になってしまいましたが、
皆さまいかがお過ごしですか?



先日、リビングの棚にサンタクロースの絵を飾りました。



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学生時代に描いた懐かしい絵。

文化祭に展示するための作品で、
自宅廊下に座り込んで黙々と描いていた日々を思い出します。
(映画のシーンに影響を受けたので構図はパクリかも)

写真だと分かりづらいですが、
B2サイズなので結構大きいのですよ。


長い間物置で眠っていましたが、
引越して初めての冬に日の目を見ることになりました。



もうすぐクリスマスですね。

どうぞ幸せにお過ごしくださいますよう・・・



せっかくなので、
私が一番好きなクリスマスソングを贈ります。



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2007/12/11

これは、恋?  美術

先日本屋さんに行ったのですが、
気になって気になって仕方ない本を見つけて
中身も見ずにお買い上げしてしまいました。





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ピクトさんの本 です。





去年まで働いていた会社のデスク上に貼られていた
ピクトさんのことを思い出してしまいました。


 ”立ち上がると転倒することがあります”


注意を促す言葉の横で、
バンザイ姿で転倒しておられたピクトさん。

可哀想でけなげで、仕事帰りに涙が出ました。(←ホント)


痛かったろ・・・

この職場に来て4年も経っていたのに、
ずっと気が付かなくてゴメンね。


ピクトさんの写真を撮りたかったのですが、
携帯持込禁止の職場だったので、夢は叶いませんでした。

今頃どうしてるのかなぁ。





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体を張った仕事を数々こなしておられるので、
見かけたら労ってあげてくださいね。





この気になり方は、恋の予感・・・





日本ピクトさん学会ホームページはこちら





タグ: 被苦人

2007/5/4

「美の教室」にて  美術

モナリザになってみました。



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顔の角度が甘すぎる。。。


でも、ちょっと楽し★



「美の教室」の校長先生は、森村泰昌さん
約40分の間、ヘッドフォンで彼の講義に耳をかたむけました。
作品の製作過程を本人の声で聴くことが出来るって、
とても素敵な経験でした。

講義終了後には卒業試験があって、
それをクリアすると修了証がいただけます。
おぉ、賞状いただいたのなんて何年ぶりだろ♪


森村泰昌さんのホームページはこちら





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