2010/9/3

読書の時間  文学

夕食後に軽めのエッセイを読み始めたら止まらなくなり、
1時間半くらいで4冊読み終わってしまいました。


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 『21世紀に生きる君たちへ』司馬遼太郎
 『気分はおすわりの日』伊勢英子
 『グレイがまってるから』伊勢英子
 『グレイのしっぽ』伊勢英子


司馬遼太郎さんのエッセイは、子どもたちに向けたもの。
簡潔で優しい言葉が美しい写真の上で躍っています。
読みながらしみじみ泣いてしまったのは、
忘れかけた希望を思い起こさせてくれたからかも知れません。

伊勢英子さんのエッセイは、飼い犬と家族の繋がりを綴ったもの。
犬と暮らすことの面白さと愛おしさが詰まっています。
本職が絵描きさんということで、イラストも素敵。
犬好き・動物好きは心を鷲掴みにされることでしょう。
ほとんどジャケ買い)

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本を読む時間って、静かでいいなぁ。

偉大な歴史作家のナチュラルな言葉を噛みしめ、
昔飼っていた愛犬に想いを馳せながら、
ほんのりアルコールに酔う贅沢よ・・・


 

 



2010/7/6

読書な気分  文学

毎日毎日、口蹄疫や政治問題をネットで調べて思い悩んでいると、
本当におかしくなるというか、気分が激しく沈みます。

マイナスの感情はマイナスな事態しか呼ばないものですねぇ。
個人感情までデフレ・スパイラルとか目も当てられません。


現実直視と現実逃避を手軽に同時に出来ちゃうのが読書。

引き篭もりで本を買うのも通販ばかりだったのですが、
先日久々に近所の本屋さんに行って壊れました。

読みたい本が多すぎる・・・


一冊をずっと読むと飽きるのでいろいろ浮気してたら、
同時進行本の数がこんなことに。


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友人から借りている本は別にしているので、数冊追加。

何冊かは読み終えましたが、面白い作品ばかりでした。

しかし、ラインナップ節操無いですねぇ。
流行りの本もほとんど入ってないし。


私は理系がまったくダメな学生だったので、
理系に長けている人にとても憧れてしまいます。

物理学者や宇宙工学研究者、生物学者の話がとても面白い。

そして一流の芸術家や政治家の話も同じように面白い。

理系文系関わらず、何かを成し遂げる人の話はとても好きです。


いい話をたくさん知ると、人生が一段と楽しくなりますよね。

現実の不安から時々逃げて、大人なりの勉強を続けたいと思います。





2008/3/14

長いお別れ  文学

ブログご無沙汰してます。

最近、自由になる時間のほとんどを読書に費やしていて、
1冊読み終わるまでは何かをお話しする気にはなれなかったもので
ずっとサボってしまいました。

本日やっと読み終わったので、
読んでいた本について少しお話しすることにしましょう。





半年ほど前のこと・・・

10年以上も昔に耳にしていた、
とある作家のお話を思い出す機会がありました。

人生のほとんどを旅に費やしているその作家が
”旅路で読みたい本”として挙げていた作品を
ふと書店の新刊コーナーで見つけたのです。


1953年に発表された、
レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』

50年以上も前の作品なのに、何で今ごろ新刊?



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昨年、村上春樹さんによる新訳で、
『ロング・グッドバイ』が発表されました。


この作品が清水俊二さんによって翻訳されたのは
1958年のこと。

長い間に変化した言葉や訳し方の違いを研究し直していくことで、
より原文に近い翻訳を目指したということでした。
まさに50年ぶりの改革です。

こうなると両方読んでみたくなるのが人の常ですが、
まずは旬の村上春樹さん訳から手を付けてみることにします。





50年前のアメリカの物語ということで
街並みや車の形がイメージ出来ず読み始めは苦戦しましたが、
1/3を過ぎたあたりから急速にスピードが上がりました。

登場人物それぞれの描写や劇的な物語の展開など、
気を抜く間もなく魅力的なのです。

台詞も良かった・・・殺し文句の連続でした。


 To say goodbye is to die a little.

 さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。


あまりにも有名すぎる台詞にたどり着いたとき、
思わず涙がこぼれました

個人的なことですが、
幼少期から”さよなら”という挨拶が大嫌いだった理由を
やっと自覚することが出来た気がしたのです。
(このお話はまた改めて)



半世紀も前に書かれた物語は、
古くないどころか少しも色褪せず新鮮な驚きを与え続けてくれます。

心を揺さぶる物語は古くなることがありません。

人間の本質は変わらないということなのでしょう。

本を読んで人生を深めるのは難しいことではない気がしてきます。



良い作品と出逢いました。



 



2008/1/29

村上ソングズ  文学

先日、フラフラと立ち寄った本屋さんで
1冊の本から呼び掛けられました。

淡い藤色のケースに収められていて、
手描きのタイトル文字とイラストが可愛らしい本です。


 ”あ、和田誠さんの装丁だ!”


大好きなイラストレーター+装丁家+映画監督の
手懸けた本だと分かって思わず手を伸ばしたところ、
著者の名前に目が行きました。



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村上春樹さん 『村上ソングズ』 です。


村上さん自身が愛して止まない歌の数々を翻訳し
和田さんが歌に合わせたイラストを描いたもので、
どのページにも多大な愛情が込められていることが
分かるような素敵な本でした。


私が知っている歌はほんの数曲だったのですが、
そのうちの1曲が自分の中でとても大切な歌だったので、
村上さんがどんな言葉で翻訳して解説しているのか
興味を持ちました。


・・・読んでみてヨカッタ。


私が言葉に出来なかったその歌に対する想いを
優しい言葉で表してくださっていました。

ある映画でその歌が使われているのですが、
そのシーンの感じ方が同じだったことも嬉しかったなぁ。
(曲名は内緒)


内容も装丁もとても美しい本なので、
気になる方は是非お手に取ってご覧くださいね。







2008/1/21

上弦の月を喰べる獅子  文学

友人から紹介してもらった本を今日読み終えました。

久々に読み応えのあるSF小説で、
5日間ほど至福の読書時間を味わうことが出来ました。
(mikaさま深謝!)



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夢枕獏 『上弦の月を喰べる獅子』 です。


570ページに及ぶ大作ですが、夢中で読み耽りました。

プロットの奇想天外さ、
文体や口調の切り替えの意外さ、
展開の大胆さ、

そして、”答え”を予感させる繊細さ・・・

終始ハラハラしながら惹き込まれ続ける傑作でした。


この物語の中には、
一生忘れない言葉が詰まっています。

折りあるごとに、私はそのことを思い出すでしょう。

何故ならそれは、
私が常々自分自身に問いかけてきたことだったからです。



私は感想や批評を詳しく述べない人間なので
(述べる必要性をあまり感じない)
レビューとしては何の役にも立ちませんが、
もし少しでも心に引っかかりを覚えたら
迷わず読まれることをお奨めします。



追伸:

 読み終わってから知ったのですが、
 作者自身が書いたこの作品のパロディが存在するのね。

 『上段の突きを食らう猪獅子』 って、格闘技方面かい!

 是非読みたいぞ。

 (夢枕獏氏の著書読んだことなかったクセに、
 大の格闘技好き情報だけは知っていた私は邪道過ぎ)


 



【TRIUNITY】オフィシャルホームページはこちら



2008/1/18

鹿男あをによし  文学

先週提出した宿題の手直しが入って
たった2行の歌詞に何日も頭を悩ませていたのですが、
昨日再提出が終わったのでホッとひと息・・・
録画しておいたドラマを観ることにしました。


『鹿男あをによし』


玉木宏さんのファンとしては見逃すわけにはいかないでしょう♪

彼の凄いところは、たった1回の放送なのに
私の中で”小川先生”になってしまったこと。

ほんの2週間前まで”千秋センパイ”だったことを
すっかり忘れてしまうほどの役柄切り替えの早さです。

本当に素敵な俳優さんだ★


原作も気になるのですが、話の展開が面白そうなので
あえてドラマ終了後に読みたいと思います。






2007/5/9

純文学に浸る  文学

連休中に、こんなテレビ番組を観ました。



川端康成、インタビュー映像残ってるんだなぁ。

対談の相手が、三島由紀夫っていうのも感慨深いなぁ。

どちらも劇的な人生を送った作家だということしか知りません。

映像で出会ったふたりの文豪は
美しい日本語で穏やかに語らう、自然体の紳士でした。



教科書で名前を覚えた作家は敷居が高くて(お勉強苦手だったから)
名作と呼ばれる作品をほとんど読んだことがなかったのですが、
それではあまりにも人生損だと思うようになりました。


思い立ったが吉日。


まずは、ノーベル文学賞を受賞した『雪国』から。



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絵画を言葉で表すような美しい文章を書く作家だったのだなぁ。

細やかな描写を頭の中で思い巡らすと、
映像のように迫ってくるから不思議。

内容は学生時代に読んでも理解出来なかっただろうけど、
(男女の関係にはいろいろあるって意味で)
今の自分には「そんなこともあるのだなぁ」だと感じます。


年齢を重ねるって、そういうことなのかな?

少しは成長出来たかな・・・


学生時代に敬遠していた作品が成長のバロメーターになるなんて
何だか面白い気がしますね。





タグ: 川端康成 雪国

2007/4/23

ココロミくん2  文学

 「役に立つ」とか、

 「為になる」とか、

 「お利口さん」とか、

そんなことがどうでもよくなっちゃうときが、私には多々あります。  


 「まったく役に立たん」とか、

 「少しも為にならん」とか、

 「おバカさん」とか、
 
そんなことに、どうしようもなく心惹かれてしまいます。

木久蔵師匠のダジャレを無性に聞きたくなったり、
嘉門達夫さんワケありベストテン(謎)を突然歌いたくなったら要注意。



そんな私の揺れ動く乙女心を近年鷲掴みしたのが、
べつやくれいさんというイラストレーターでした。

 「やらなくていいこと、ココロミました!(ムダだけどステキな実験)」

なんて素敵な売り文句なんだろう★


どんな感じ?って・・・たとえばこんな感じです。

惚れましたぜ。


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数々の出来事が本になり、今回は第2巻として発行されました。

第1巻もたいそう面白かったです。

ちょっと心が疲れたときに、癒されてみてはいかがでしょ?


他にもいろいろご覧になりたい方はこちらへどうぞ♪


 



2007/1/4

絵本の旅  文学

深夜に、椎名誠さん出演の『絵本の旅』という番組を放送していました。

椎名さんとゲストが絵本に対しての想いや考えを語るといった、
静かで熱くて深い番組でした。


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絵本って、一体なんなのだろう?

人間として生まれて、恐らくは初めて触れる本という媒体の中で、
人は一体何を学ぶのだろう?

深く考えたこと無かったなぁ。

私はただ、感じていただけ。

お話と絵の中に深く深く入り込んで、
自分でも気付かない何かをただ感じていたような気がする・・・

だから、うまく言葉にすることが出来なかったのかなぁ。


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どこかで見たことある風景だと思ったら、
子どもの頃読んだ絵本の中だった・・・ということがありませんか?

どこかで聞いたことある言葉だと思ったら、絵本の中の言葉だったり。


椎名さんがモンゴルの大地を旅して二重の虹を見たときに

「どこかで見たことある気がするなぁ」と思っていたら、

昔読んだ『スーホの白い馬』のワンシーンだったそうです。

知らず知らずに心に取り込んだ風景が呼び覚まされることの荘厳さ。
人間が大人になってあらゆる文学を学んだとしても、
生まれて間もなく触れた本たちのことは無意識に深く刻まれるのでしょう。



人それぞれに家族の形が存在するから一概には言えませんけど、
絵本は大人(特に親)が子どもに読んで聞かせる機会が多いと思います。

絵本の中には様々な世界がある・・・
冒険も良識も理不尽も喜怒哀楽も何もかも。

絵本の中で、子どもは息を呑むような数々の経験をするけれども、
「自分を守ってくれる大人の腕の中で冒険する」限り、
その時は怖くても辛くても後は大丈夫みたいです。
守られた記憶が助けてくれるから、ね。


世の中に素晴らしい文学が数あれど、
子ども時代という限られた時期に触れられるものには限りがあることでしょう。

他の文学と違って、絵本には内容が有ろうが無かろうが構わないと思います。
『良い内容』なんて、大人の都合なだけってことも多いから気にしないの。

それよりも何よりも、一生に何かを残す絵本と出逢えますように。

絵でも言葉でも生き方でも何でもいいから、
一生心に残る絵本と出逢えますように・・・

年齢だけ大人になってしまった今でも、そんな絵本に出逢い続けたいです。



今もって絵本の中の言葉に深く影響されている私。

歌詞を作ろうとするたびに、その言葉に強く方向を定められてしまいます。

いつか忘れた頃に、そのお話をしてみましょうか。



2006/11/2

笑う運転手  文学

ちょうど4ヶ月前のブログで、ある本の紹介をしました。

タクシー運転手作家・ウエちゃんのタクシー日記です。

数年前に『WEB 本の雑誌』というサイトで連載されていたコラムで、
更新される日が待ち遠しかったことを楽しく思い出します。


単行本では出版されていたのですが、
先月ついに『笑う運転手 ウエちゃんのナニワタクシー日記』として
文庫本化されました。

街の本屋さんに行くと必ず探してしまうのですけど、
とある本屋さんで店員さん手描きポップを発見して嬉しくなってしまったので
臆することなく携帯カメラで撮影してまいりました。


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なんだか店員さんの深い愛情を感じません?(笑)


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とっても楽しい本なので、是非読んでみてくださいね♪

本の詳細はこちらのホームページをご覧ください。

でもって、ウエちゃんのブログはこちら



2006/10/31

誠の話  文学

用事を済ませた後、お散歩がてら大きな本屋さんに遊びに行きました。

広い店内をふらふら歩き回っていると、こんな面白そうな本が。


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椎名誠さん和田誠さんの対談集 『誠の話』 です。

どちらも作家で映画監督、
片や書評雑誌編集長・片やイラストレーター&装丁家という立場で
”本を作る”という作業に携わっている人たちなのです。
とってもウマが合いそう。

そんな2人のよもやま話、面白くないワケがないのです。

1章目を読み始めたところですが、
早くも文章が2人の楽しげな口調で聞こえてくるようになりました。
(過去にお2人ともお会いしたことがあるので)

人生の楽しい話は少しでもたくさん聞けた方が幸せだと思う今日この頃、
久々にリラックスしながら活字を読むことが出来そうです。





余談ですが、もうひとり素敵な誠さんが居らっしゃいますね。

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そうそう。 鮎川誠さんが加わってくださったら完璧。



もしかして男前揃いの名前?



2006/8/5

絵本と言葉  文学

何年も前に1度だけですが、 『絵本翻訳コンテスト』 に参加したことがあります。

本屋さんで偶然手に取った翻訳雑誌が主催していたもので、
絵本と翻訳にうっすら興味があった私は応募することに決めました。

英文の課題絵本を2作品購入して翻訳文を提出するのですが、
最優秀賞作品をそのまま日本語版絵本に採用して出版するという
翻訳冥利に尽きる賞品が用意されていたのですよ。
賞金よりも何よりも、それが一番魅力的でした。 (←採用される気かよ)


課題絵本が届いてから提出までの半月は、
試験時期の学生のように辞書とお友達になっていました。
仕事が忙しくて帰宅が遅い日が続いても、
翻訳に取りかかると集中できるようで疲れは感じませんでした。


子供向けの絵本なので、難しい文章や言葉は使われていません。
意味を読み取るだけなら中学生程度の英語力で問題ないでしょう。

されど絵本、なのですよ。

優しく楽しく説明っぽくならず意訳し過ぎず ・・・
物語の雰囲気を守りながら日本語に置き換える難しさを思い知りました。
お母さんが子どもに読み聞かせられるようなイメージで訳そうと思っても
的確な日本語がなかなか見つからないのです。
簡単な言葉ほど深いのだなぁと実感しました。


私は海外に行ったことが無いし、英語を話すことも出来ません。
でも、英語圏の音楽や映画・文学は大好きです。
歌詞の対訳や映画の字幕など、英語と日本語を結んでくれるものは
身近にたくさん転がっていますね。
好きなものから異国の文化を感じ取れるって幸せだなぁと思います。
同時に、他国を知るためには自国のことも深く学ぶべきだろうと感じます。
いろいろなことを原語で理解できるようなったら本当に素敵だろうな。
その取っ掛かりが、私にとっては絵本の翻訳だったのでしょうね。


好きな勉強をするのは楽しいということが今回よく分かりました。

結果は ・・・ 言うまでもないですけど(笑)




◆課題絵本のおぼえがき◆

1作目は、擬人化されたネズミの兄妹のお話。
主人公は、お兄ちゃんのことが大好きな小さな女の子。
留学のために遠く離れてしまったお兄ちゃんへ宛てて書いた妹の手紙が
そのまま物語りになっています。
女の子の1人称で切ない気持ちを綴るにはどんな言葉を選べばいいのか、
そのことに一番神経を使いました。
感情移入して、ちょっと泣きました。(←センチメンタルなヤツ)

2作目は、ハロウィーンのお化けのお話。
こちらは内容あまり覚えてないのだけど、
お化けの擬音が難しかったことだけ印象に残っています。
リズムに乗る日本語の擬音を見つけられなくて苦労しました。



余談ですが、佳作の中に帰国子女だった同級生の名前が載っていました。
すごく頭のいい子だったので、さすが!と思ったのを覚えています。
同じ挑戦をしたわけか ・・・ 感慨深いなぁ。



2006/8/4

THE GIVING TREE  文学

メンバーのブログに絵本の話が出てきたので、ちょっと触発されました。

そんなわけで、『ぼくを探しに』 と作者つながりの
『おおきな木』 についてお話をすることにしましょう。


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日本語版は小学生のときに読みました。

他校から赴任してきた先生(校長の相談役っぽい立場だと思う)が
ものすごく本好きな方で、心に残るいろんな本を紹介してくださいました。

その中でも特に印象的だったのが 『おおきな木』
綺麗な緑色の表紙とは対照的に中はモノクロのシンプルな絵で、
淡々と進んでいく物語なのだけど、深い ・・・。
当時の私は、温かさに胸を締め付けられるような感覚を味わいました。


大人になってから英語版 『THE GIVING TREE』 を読んだのですけど、
あぁ、こんなに優しい物語だったんだなぁと改めて感じました。

翻訳というフィルターを通ると、微妙に変わってしまう言葉があるのね。
文章の意味は確かに同じなんだけど、受ける印象が変わってくるみたい。
胸を締め付ける強さは、子どもの頃より増したように思えました。


内容については、ここではあえてお話しません。
まだ読んだことのない方には、立ち読みでもいいから読んでほしいな。





ちなみに、私が持っている英語版にはCDが付いています。

なんと、原作者 シェル・シルヴァスタイン の朗読が録音されているのですよ。

原作者の声で読んでもらえる絵本って、何だか素敵だと思いません?




↓ シルヴァスタイン ってこんな人




 
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ちょっとコワイ ・・・ (でも声は素敵★)



2006/7/16

タイトルが運ぶもの  文学

そのタイトルは、私の好奇心を刺激するのに余りありました。

多分、響きに惚れちゃったんだと思います。



椎名誠さん の著書コーナーを見た瞬間から、
気になって気になって仕方が無いタイトルの本があったのです。

椎名さんの本を探しに行った初日は 『草の海』 を1冊だけ買ったのですけど、
どうしてもそのタイトルのことが忘れられない ・・・ (←これは恋?)



で、我慢できずに買ってきたのが↓の本。





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『わしらはあやしい探検隊』



わしら ・・・ あやしい ・・・ 探検隊 ・・・


なんて魅力的な響きなんだろう(笑)




イイ大人の男性たちが国内のいろんな島に船で渡り
キャンプを張って数日間滞在するという半ドキュメンタリーなのですけど、
その無茶さ加減と勢いのある文章が面白くて一気に読んでしまいました。

”腕白でワイルドな男の人って、人生楽しそうだなぁ”なんて、
自分も混ざりたいような羨ましい気分にさせられた本でした。


『あやしい探検隊』 はシリーズ化されて今でも続いていて、
メンバーはその都度変わるのだけどスゴイ顔ぶればかり。
(それぞれが何かのプロフェッショナルで、私が尊敬している人ばかりなの)



この本を書いた人が、映画 『白い馬』 を作った人なんだなぁと思うと、
とても感慨深かったです。

素朴で、優しくて、切なくて、温かい映画 『白い馬』
無茶で腕白でワイルドなキャンプ模様を綴った 『あやしい探検隊』
ひとりの男性の中に共存しているって、何とも素敵じゃないですか。



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『白い馬』 上映会&講演会で、椎名さん と初めてお会いすることができました。


一言で言うと、とても魅力的な人。


魅力的な人の周りには魅力的な人たちが集まって、仲間になるのだろうな。


2006/7/15

イイ男の基準値  文学

10年くらい前の話です。(私のブログ、昔話多いけど気にしないで♪)


何の気なしにつけたテレビで映画制作のドキュメンタリーをやっていて、
母と2人で2時間あまり惹き込まれるように見てしまいました。


『白い馬』 という映画です。


 
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主人公は、小学校に上がったばかりの素朴なモンゴルの少年。

少年が初めての夏休みに経験する出来事を淡々と綴っていくという
まるでノンフィクションのような不思議な雰囲気の映画です。
派手さは無いけれど、じんわり感動に包まれる作品なので、
興味を持たれた方は是非観ていただきたいと思います。



さて、テレビに映されたモンゴルの大草原の中で、
主人公役の少年と一緒に少年のように遊んでいる日本人男性が居ました。

飾らない風貌と日焼けした肌と目尻の笑い皺が素敵な人。


これって監督さん? 作家の人だよね?

椎名誠さん って、そっか、映画も作ってる人なんだなぁ ・・・


それまで著書を手にする縁が無かったのですけど、
こんなに笑顔が素敵な人が書く本なら読んでみたいと素直に感じたので
翌日の会社帰り本屋さんへ向かいました。

あるある。 いっぱい著書がある。 どれから読む?

最初の1冊ということで、無難に映画の原作(というよりライナーノーツ?)
『草の海』 を選んだところ、
彼の話術とも言えるほどの文章力にすっかり嵌ってしまいました。

こんなに面白い文章書く方だったのですね。
読まなきゃ人生損しそうだわ。



不思議なことに、たった1冊彼の本を読んだだけで
ぼんやり浮かんでくる男性像がありました。

そして、頭の中に明確な言葉が現れたのです。


 「強い男は優しく、優しい男は強いのだ」


文章中 ”男” になってるのは私が性別=女性だからなのでしょう。
”女” でも同じことなので気にしないでください。
人間の本質の話なので。


これがきっかけで私は 椎名誠 という人物に惚れ込んでいくのですが、
踏み込んだ話は長くなりそうなので改めてお話することにしましょう。


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