名古屋市内にて国政報告。国会は予算委員会の集中審議が行われているが、午前中の予算委員会に出席した後、名古屋へ。現在、国会が閣僚の不祥事や事務所費問題などで審議が滞っているが、山積する重要課題についてしっかりと議論をしていかなければならない。昨日は、外務委員会で日豪EPA経済連携協定の質疑が行われ、賛成多数で承認した。この条約は今年7月に安倍総理とアボット首相との間で調印したことを受けて発効するものである。牛肉や小麦などの農産品の関税を引き下げるもので自由貿易促進を促す。
エボラの死者が5000名を超え、感染者数も13000人を超えた。そうした中、27日羽田に到着した便でリベリアに滞在していた40代男性がエボラ感染の可能性があるとして搬送された。結果としてこの男性は陰性であったが、水際の入管では飛行機の搭乗客には全く知らされておらず、入国しどこへ散らばったか把握することは困難であった。仮に今回のケースが陽性であった場合、水際での感染防止に大きな課題を残した。今後、日本でエボラが発症した場合の危機管理対応を想定しておく必要がある。
北朝鮮の拉致問題の再調査の状況を確認するため政府の訪朝団が平壌を訪れたが、現段階で予想通りゼロ回答であった。今回の訪朝は家族会からも反対の声があったが、対話の継続を理由に訪朝団を送ったものである。日本側が改めて拉致問題を最優先にと伝えたようだが、北朝鮮側は行方不明者や日本人妻、遺骨収集などの調査と合わせて行うとはぐらかしとも取れる内容であった。これまでも再三にわたって約束を反故にされてきただけに北朝鮮側の優位な交渉とならないよう毅然とした態度が必要である。今後の動向を注視していかなければならないが、制裁解除の凍結やより厳しい制裁発動など検討していかなければならない。