「東アジアの安全保障と日欧関係の展望」をテーマとした日欧有識者フォーラムが開催された。元オーストリア国防相のヴェルナー・ファスラベント博士(オーストリア欧州安全保障政策研究所所長)が基調講演を行った。ファスラベント氏は東アジアのみならず世界の平和と安定にとって、中国の軍事力が大きな脅威となっていることを指摘、対中戦略の重要性を述べた。
東郷も来賓としてNSCと特定秘密保護法について、また閣議決定された国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛整備計画など国会において議論されている安全保障政策について説明をさせていただいた。その中でもとりわけ中国における防空識別圏(ADIZ)の問題で東アジアの緊張がよりいっそう高まっていることで対中シフトを強化していくことが重要であるとした。
さらに先のインド訪問においてクルシード外相らと会談を行ったが、インドの安全保障戦略においても北に国境を接する中国の脅威を警戒し、対中戦略を最重要視している点を報告した。
