国連機関であるユニセフを訪問。高度経済成長を遂げるインドであるが、一方で一日2ドル以下の生活を営む貧困層が総人口のおよそ3割を占める。カーストの影響が今も残るがスラムや路上生活で物乞いをする子供たちも多くみられる。
ユニセフでは子供の人権を守るために様々な活動を支援している。インドにおける学力水準は高いといわれるが、高校までの中退率が7割と高い。識字率も70%程度である。一方、大学の進学率はわずかに8%に過ぎない。
次に同じく国連機関であるUNHCR(難民高等弁務官事務所)を訪れた。インドでは現在9200人のアフガン難民がいる。1947年のパキスタン分離独立時に旧インド領からアフガンへ亡命した人たちが難民とされるが、UNHCRではインド政府と協力してインドへの帰化や市民権付与など難民の自立に向けた支援を積極的に行っている。難民の半数は女性と子供たちであるが、インド国内における貧困問題と相まって難民問題の解決には多くの困難な課題がある。

