国家安全保障会議(NSC)法案と秘密保護法案について講演を行った。昨日、NSC法案について主旨説明がされ、各党の代表質問を行った。また、秘密保護法についても閣議決定を行ったところである。
NSC法は首相を議長に外務・防衛大臣、官房長官による常設機関を官邸に設置し、危機管理の強化と司令塔の役割を果たす。「戦争法」といって日本が戦前の軍事大国になるような荒唐無稽の主張をする人がいるが、平時においてあらゆる危機に対して分析や準備をすることで縦割りの弊害を排して非常時に即応するものである。また秘密保護法の特定秘密とは、@防衛、A外交、Bスパイ防止等、Cテロ対策などに限定し、その漏洩に対して罰則規定を付すものである。国民生活を統制するものではない。
日本はこれまでスパイ防止法などが無く、防衛や外交といった重要機密が漏洩された場合に守るための立法上の措置が講じられていなかった。北朝鮮による拉致問題もこれらのインテリジェンスをコントロールしてこなかったことが一因である。
今後、慎重な審議を踏まえて法案の成立に向けて全力で取り組んでいきたい。
