9月定例会に先立ち行なわれた議員総会で公費による女性同伴出張や当て逃げ事故などを起した河合優議員(緑区)に対して、名古屋市会の有史以来初となる議員辞職勧告決議案を全会一致で可決した。しかしながら、決議案には法的拘束力はなく、河合議員は、今後も議員を続ける意向を示している。
決議案が可決したことに対しては「重く受け止めている」と頭を丸め、神妙な顔つきで受け答えをしていたが、会見では相変わらず「周りからえらい目にあってるねと同情されている。オレ人気あるよ」と懲りずに“河合節”を炸裂させた。ポルシェに乗って「庶民の代表」と豪語するが、さすが“ミスター減税日本”だけある。頭を丸めたことについては、今どき体育会系の部活でもあるまいが、10日の都市消防委員会で河合議員に聞いたところ「床屋で短めにといって寝てしまったら、こうなっていた」とのことであった。
議会としては大変、重い決断をしたわけだから、あとは政治家の出所進退については河合議員の良心に従って決断されることを強く期待したい。それにしても党代表である河村市長の任命責任は極めて重い。「ろくでもない人間でも間違って選挙に通ることがある」と河村市長も述べているが、逆説的にいえば、河村市長の教えに忠実に従っただけで、ある意味、河合議員もポピュリズムの被害者なのかもしれない。
