京都市の駐輪場対策として携帯電話やPCから市内の駐輪場の情報やGPS機能を利用し、撤去自転車の保管情報を検索する「京都市駐輪場検索及び撤去自転車照会システム」を今年4月から日本で初めて導入した。
駐輪場対策は、大都市が慢性的に抱える問題である。京都市では、これまでも駐輪場の整備やマナー啓発に努めてきたが、駅周辺や道路・歩道における通行の支障となるだけでなく、観光地として美しいまちの景観を阻害するため、新たなシステムの運用によって放置自転車の削減に取り組んでいる。しかし、4月以降のこのシステムへのアクセスは2,110件に留まり、その内、携帯電話(バーコード)によるものは966件と当初目標を下回っておっており、利用者への周知が十分でない。また撤去自転車の照会についても防犯登録番号か車体番号を入力するものとなっているが、今後、自転車販売店と提携して、購入時にこうしたIDを載せたカードを配布することで利用促進を行っていくとのこと。24時間いつでもこのシステムが利用できることから、今後、改善をしながら普及に努めていく。また自転車の撤去なのか盗難なのかこのシステムを利用することで判別できるため、府警からの要請もあってシステムの開発に至った経緯もあり、今後十分な連携を行っていきたいとのこと。
