菅首相の退陣3条件が今国会で成立の見込みとなり、ついに観念したのか退陣を明言、ポスト菅をめぐって民主党の代表選挙の行方に注目が集まる。一番人気の前原前外相が出馬を見送り、本命なきレース展開となっている。かつてポスト小泉をめぐって「麻垣康三」と言われたが、今やポスト菅の有力候補を「馬鹿野郎」という。馬淵・鹿野・野田・小沢一郎の一部を文字ってということだそうだ。もちろん、党員資格停止中の小沢氏が出馬することはないが、党内130名の最大派閥で代表選挙の行方に影響力を誇示している。他に樽床国対委員長や小沢鋭仁元環境相、海江田経産相、枝野官房長官らを押す声もある。
野田財務相は、「救国内閣」として自公を含めた大連立に言及した。今後、代表戦の1つの争点に政権の枠組みが、マニフェストの見直し、復興、消費税などと共に議論が巻き起こる。しかしながら、谷垣総裁は大連立には慎重な姿勢であり、安易に民主党の延命に手を貸すこともない。復興支援などは協力を惜しまないが、基本的な安全保障の考え方や社会保障、経済政策、エネルギー政策などしっかりとした政策議論が必要である。
皮肉なことにトロイカ体制(集団的指導体制)の崩壊によって内紛が激化し、かつてソ連が崩壊したが、民主党の行く末か・・・
