昨年7月大阪の幼い姉弟が放置され、餓死するという痛ましい事件を受けて、自民党県民運動局で児童相談所の調査を行なった。(写真、昨年8月)
こうした悲劇が二度と起こらないようにという願いも叶わず、再び千葉県柏市で2才の男児が十分な食事も与えられずに餓死をするという事件で両親が逮捕されるという事件が起こった。男児の死亡時の体重は、わずかに5.8キロと標準の半分以下であった。腸から紙オムツやプラスチック片が検出されたというが、空腹を満たすために口にしたと思われるが、何とも痛ましい事件である。逮捕された父親(39才)は無職、27才の母親がアルバイトで生計を支え、他に6才と5才の女児がいた。逮捕された父親は、飼い猫と同じくらいかわいかったと述べコーラで薄めたミルクを与えていたといって容疑を否認している。次女も極度の栄養失調で体重が8キロしかなく脳が萎縮し、言葉が喋れないというが、鬼畜というべく事件に言葉もない。この事件、未然に防ぐことは出来なかったのか?これまでこの児童に対して柏市が4回、県児童相談書が1回、子どもたちの様子を訪問しながら不在や父親が面会を拒否したため現状を把握できなかった。要保護の対象になっていたが、周辺住民からの通報がなかったため、踏み込めなかったというから悔やまれる。
児童虐待防止法が改正されたが、家族間の問題としてネグレクト(育児放棄)は表面化しにくいが、全国でも児童虐待による被害が後を絶たない。昨年、名古屋市では大阪の事件を受けて藤田議員(写真左)が本会議で取り上げ、児童相談所に警察官を配置することとなったが、児童相談所の立ち入りや保護措置の権限について法的強制力を持たすことや保護責任者遺棄致死罪の罰則強化の検討も必要であろう。
