3日目、札幌市役所において「札幌市みどりの基本計画」について調査を行なった。名古屋市と札幌市の景観は、大通り公園や地下街などよく似ているといわれるが、今年3月に名古屋市も「なごや緑の基本計画2020」を策定し、10ヵ年の目標を定め、「緑と水の豊かな自然共生都市」を目指すとしている。
一方、札幌市も同じく今年3月に10ヵ年計画として「札幌市みどりの基本計画」を策定し、地球環境への積極的な対応(「環境首都・札幌」宣言)を進め、市民自治の推進やコンパクト・シティへの転換を目指す。札幌市を取り囲むように公園や緑地を結ぶ「環状グリーンベルト構想」によって緑豊かな都市空間をつくり、6つのコリドー(回廊)によって街路樹の整備や花を生かした道路景観を推進すると同時に環境保全、防災、バリアフリー化にも積極的に取り組んでいく。
名古屋市でも昨年は、生物多様性第10回締約国会議(COP10)が開催され、「愛知ターゲット」や「名古屋議定書」が採択され、環境先進としてイニシアチブが期待されている。今回の調査を十分生かして、今後の委員会での議論に役立ててまいりたい。
