則竹前議員の不適切な政務調査費の処理をめぐって、議長が聴取を行なった。50分に亘って非公開で行なわれた。調査結果は、後日公表するというが、当初、則竹氏の政調費の支出をめぐって「問題ない」という発言を繰り返し、波紋を呼んだが、(政調費について)意味の分かっていない人が、当事者のみを聴取して終わりでは、調査したことにはならないだろう。きちんと弁護士や公認会計士など入れて、調査委員会を立ち上げて、真相究明を求めたい。則竹氏をめぐっては、自らが役員を務める会社名(休眠中)で秘書の出向費用として人件費で計上していたが、訂正した2年間だけでも480万円に上る。
■疑問点
@秘書の勤務実態が、本当にあったのか?ピンはねなどなかったのか?
A会社の資金繰りなどに当てられていなかったのか?
B休眠中の会社であったとされるが、健保や税務処理はどうであったのか?会社の帳簿なども照合して調査が必要ではないか?
C訂正した以外の分の過去の政務調査費はどうであったのか?
以上、これらは単に事務的なミスではなく、場合によっては、公金の横領や詐欺罪、脱税などの疑念を生じる。政務調査費の執行のあり方として議会に対する不信につながるだけに極めて由々しき問題である。
また則竹氏は、聴取後、足早に去ったというが、報道陣に対して、3月4月分の報酬について、800万円に相当する月割り分を除いて、会派の口座に入金していないようであるが「聞いていない」とはぐらかしたという。費用弁償について市への寄付についても「今は資金繰りが厳しい。将来は、返すつもりもあるが・・・」と歯切れが悪い。東郷も本会議で指摘したが、今となっては、使ったとされる360万円以外の170万円も結局、すべて使ってしまったのかと疑われても仕方ない。今、返せないものが、将来、返すわけがない。結局、格好いいこと言っても、言ってることとやってることが全く違う。河村市長も本会議で「少しでも返してほしいが、すでに議員辞職しているので、本人の意向に委ねたい」とした。
署名簿の流失も政務調査費の調査もやるやると言ってお茶を濁したような程度の内容で“ヤルヤル詐欺だ!”普通、民間企業などでリコールなどの問題が起こったら、外部の調査委員会を立ち上げ、原因や関係者の処分、再発防止策、また損害を与えたとしたら、弁償や刑事告発など厳しく対処するではないだろうか?身内に甘い、コンプライアンスなど到底ないのだろう。
(写真、6/29NHKほっとイブニングより)
