昨年10月に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催され、歴史的な「名古屋議定書」を調印したが、こうした理念を継承し、豊かな自然環境を残し、地球上の生物の種の保存を考えていく取り組みが広がっている。今日、5/22は「国際生物多様性の日」という。
東山動植物園では、絶滅危惧種の「名古屋メダカ」を市内の小中学生に育ててもらって増やしていこうという「メダカ里親プロジェクト」に取り組んでいる。昨年、5月に同園に世界のメダカ館をリニューアル・オープンしたが、このプロジェクトを今年も募集を行なう。市内の小中学生を対象にメダカの飼育方法を学んでもらい、約9ヶ月間かけて育て、自然保護と生物の多様性について学んでもらう。昨年は480匹を預け、およそ2倍の839匹に増えた。繁殖させたメダカは、世界のメダカ館内の田んぼや水槽へ放流する。
◆募集は、6/17まで、市内在住の小学3年生〜中学3年生までの30名と市内の小学校5校を募る。飼育講習会や飼育者の研究発表などを行なう。
*名古屋メダカ〜東山公園の北隣の平和公園の池で75年前に名古屋大学の山本時男教授らによって採取されたメダカの子孫。ニホンメダカの一種で環境省の絶滅危惧種に指定されている。
