ヒート・アイランドなど地球の温暖化がいわれているが、名古屋市内の過去20年間で開発などによって失われた緑は、およそ2135ヘクタールで天白区とほぼ同じ面積に相当する。
守山区や緑区などで農地や丘陵地の宅地開発が進んだのが、主な原因という。一方、名古屋市は、2008年に大規模な敷地に建物を新築する際、一定割合の緑地を設けるよう義務付けた緑化地域制度を全国で初めて導入した。本市は、「緑と水の豊かな自然共生都市」を掲げ、2020年度までに緑比率27%に引き上げることを目指している。昨年、生物多様性締約国会議(COP10)を開催し、歴史的な名古屋議定書を調印した。環境先進都市としての取り組みが期待されている。
写真は、「平針の里山」のため池であるが、東郷もこうした美しい自然を残そうと取り組んできたが、一度、開発によって壊されたものは、元には戻らない。守山区にも小幡緑地や東谷山など多くの自然が残されているが、区画整理など宅地開発が進む。そうした中で、自然と共生した緑豊かなまちづくりを進めていきたい。
