静岡県の登呂遺跡が、昨年10月にリニューアルし、遺跡の展示だけでなく、弥生時代を体験出来る博物館として生まれ変わった。遺跡は、およそ8ヘクタールで竪穴式住居や高床式倉庫、水田など弥生時代をそのまま再現する形で都市公園の機能を合わせ持つ、古代のロマンを感じる“歴史公園”として整備された。
登呂遺跡は、太平洋戦争中の昭和18年に発見され、弥生時代後期の集落遺跡として国の特別史跡指定を受けた。その後、50年が経ち、弥生時代の学術研究が進んだこと、また発掘調査の技術が進歩したことなどから、新たに大規模な調査が、必要となったため、平成11年〜15年度まで再発掘調査が行なわれ、従来の学説を修正するような発見が多くなされた。特に今回の調査では、集落内に大型の祭殿が発見され、精巧に復元された。権力者によって統治され、集落(ムラ)の中心と考えられる。開館前は、年間13万人程度であった来園者数も大幅に増えており、観光や地域経済の活性化に一役買っているとのこと。
守山区の志段味地区にある古墳群にある「歴史の里」整備計画についても、これまで東郷も本会議や教育子ども委員会でも取り組んできたが、今回の登呂遺跡の調査は、2回目となったが、大変興味深いものであった。
