日本、米国、中国、ロシアなど21カ国・地域が参加して横浜で開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は、「横浜ビジョン」を採択し、閉幕した。また、菅首相は、域内の経済統合を進めるため、環太平洋連携協定(TPP)についても関係国と協議を開始するとの政府の基本方針を表明した。
一方、緊張する日中関係、日露関係については、それぞれ首脳会談が行なわれたものの、社交辞令的なもののに過ぎず、踏み込んだ議論がないまま、お互いの主張が平行線のままで課題を残した。日米首脳会談では、日米関係の「深化」として更なる関係強化を確認したが、11月28日の沖縄県知事選挙の行方によっては、普天間基地の問題で、難しい舵取りが迫られる。菅内閣の支持率が、急落し、一連の外交姿勢に75%が評価しないという世論調査の結果がでた。ホスト国として臨んだAPECであったが、目をみはる外交成果がなかったことは残念である。
写真は、大統領就任演説で披露した“鎌倉の抹茶アイスクリーム”であったが、43年ぶりに鎌倉を訪れ、舌鼓を打つオバマ大統領。
