NPO法人ミーネット(花井美紀理事長)が主催するシンポジウムが名古屋市立大学で行なわれた。「進めようがんになっても安心な街づくり」と題してがん治療のエキスパートによる講演とパネルディスカッションが行なわれた。(写真は、上田病院局長の講演)
■埴岡健一先生(日本医療政策機構がん政策情報センター所長:東京大学公共政策大学院特任教授)
「愛知のがん対策、今までとこれから」と題して都道府県別のがんの実態や部位別など詳細のデータを分析。検診の重要性を主張。「がん対策基本条例」の制定など提言が行なわれた。
■上田龍三先生(名古屋市病院局長:名市大病院特任教授)
「名古屋市が進める“がんになっても安心”な街づくりと題してがん医療の現状、国のがん対策、名古屋市のがん対策の実態について専門家の立場から、本市の取り組みに対して報告があった。
■田島和雄先生(愛知県がんセンター所長)
「がんとの“共存から克服へ”愛知からの発信」と題して最新のがん研究とがん予防の提言が行なわれた。毎月22日は、スワン・スワンで禁煙日とし、毎週月曜日は、ノーマンデー(飲まんで〜)と休肝日とするようユーモアを交えて語った。
2人に1人ががんになる時代。患者・家族が必要としている医療サポートや精神的ケア、がん予防など様々な対策は、医学の現場だけではなく、市民や行政、メディアなど一体となって取り組んでいくことが必要である。多くの市議や県議も参加したが、こうしたがん対策について議会の場でも政策課題として取り組んでいきたいと思う。
