来年2月の愛知県知事選挙に神田真秋知事が四選不出馬を表明。中部国際空港や愛・地球博の成功などの実績と堅実で実直な人柄で年齢も58才と惜しむ声もある。一方、民主党県議団は、知事候補に元総務省審議官で愛知東邦大学教授の御園慎一郎氏を擁立する方針を固めた。
河村市長は、現在、市議会の解散請求署名を行なっているが、来年の知事選挙に照準を合わせてご自分も辞めてトリプル選挙にしたいとの意向のようである。理由は、投票率が上がり、自派の減税日本の候補者に有利になるようにとの判断からのようであるが、新しい県政のトップの顔を決める知事選挙に、果たして名古屋市の混乱を持ち込むことがよいのだろうか?新しい候補者が、ポスト神田の愛知県政をどういう方向にするのかビジョンを有権者に示し、政策を闘わせることが求められているのではないか。仮にトリプル選が行なわれた場合、争点が分からなくなるだけでなく、有権者にとっても大きな混乱をもたらすことになるだろう。県民にとっても不幸である。知事と名古屋市長は、お互いに協力して地域主権にふさわしい新たな時代の地方自治のあり方を示さなければならない。
写真は、あいちトリエンナーレにて神田知事と。
